容姿・経歴・その他メモ

「俺は一歩を踏み出したんだ。降りたんじゃない」―堕ちたる者、シェオルレッド
　

"大魔導公”ヴァンデルケン・マグヌス。
エルフで彼女のことを知らないものはいないだろう。「大破局」を生き抜いた数少ないエルフだ。
妖精神アステリアのごとき美貌。
賢神キルヒアの如き叡智。
およそこの世に生きるエルフで、彼女より優れたものはいない。
吟遊詩人は彼女をたたえ、人々はその能力に羨望を抱く。

それが許せない、と感じるあるエルフがいた。
神紀文明シェルネリアより叡智を受け継ぐ――とされる、ある一族のエルフだ。
名を、シェオルレッドと言う。
彼は世界に対して怒り、家族に対して怒り、自分の人生に怒っていた。
もっと祖先が積み上げたものがあったなら！自分にもっと才能があれば！世界が、神がより適したものを祝福するのであれば！！！

「大破局」の直前、魔神の力を得た蛮族、ディアヴォロに人々は大いに苦しめられた。
そこに、彼は天啓を得た。自分に才能がないのならば、なにかから奪い、混ざり合わせれば良いのではないか、と。

ある日、彼は一人の女児を授かる。
彼女が生まれた日、集落の預言者は始祖神ライフォスより信託を授かる。
「光の下に生まれた少女が、新たなる英雄となり、穢れを消し去る力を持つであろう」と。

英雄となる予言を受けた少女はレフィーアと名付けられた。
彼女は、まさに神に愛されし少女であった。
幼き頃より、集落にある難解な魔導書を読み解き、一度読んだものを忘れることはなく。
魔導の才は集落の誰よりも優れていた。大人たちは皆、彼女はすばらしい英雄となるだろうと期待した。
彼女の父も、一族最高の才に期待した。

レフィーアは優しく、誠実で、才能に溢れ、誰もに愛されて育った。
卓越した才能を持つ、ただの少女であった。

ある日、集落に一人の冒険者が迷い込んできた。
自分の知らない知識を持つ彼にレフィーアはよく懐き、外の世界へのあこがれを持つようになった。
淡い恋愛感情も抱いていた。

それが許せない、と感じる者がいた。

ある夜、冒険者は無惨な死体となって発見された。
蛮族の仕業だと、皆が噂した。

嘆き悲しむレフィーアに、父は言った。
「悲しむことはない、娘よ。おまえに一族の秘伝を教えよう。これでお前の才能は更に増し、
　誰をも守れる力を手にすることだろう」

その夜、何があったのかを知るものはいない。

レフィーアは、優しく、誠実で、才能にあふれる少女であり続けた。
その夜以降、彼女の魔導の力はさらなる増加を見せた。
ただその冒険者の記憶だけが、彼女から消えていた。

彼女は思った。私はかみさまより大いなる祝福を与えられて生まれた。
なら私は英雄となって、平和のためにその才能を生かさなければならない、と。
もっと、力をつけねばならない。と。

彼女は旅に出る、人々を助けるために。英雄となるために。
そうならなければならないのだから、と囁くなにかのために。
いずれ千の魔法を使いこなす「千の妖精」と集落の皆に讃えられ・・・
その身のうちに、■■を宿しながら。


「祝福されし完成をとくと見よ」―堕ちたる者、シェオルレッド

履歴

生まれ：魔法の民　心情：運命（肯定）　穢れ（否定）　執着：使命　PT(メリア）に対する感情；信頼、憐憫（魔神に対して）
【経歴】
幼少期：古代からの秘伝　ハプニング１　英雄になると予言
少女期：天才的記憶力　ハプニング２　身分違いの恋
青年期：魔法の筋道が見える　ハプニング３　体に何かが封印されている
冒険に出た理由：平和を求めて
外見：金髪・碧眼
性格；秩序にして善。愛嬌がある。
能力；魔力、知識に置いては他を凌駕する。
　　　なお身体能力の才能だけは恵まれなかったらしく、いくら鍛えてもクソザコである。

セッション履歴

収支履歴