容姿・経歴・その他メモ

ファーベルト平原にあるファーベルト王国。ここの王族は代々魔法の才に優れているため、蛮族などの侵攻に対抗する力があり、国としては安定していた。
だがそんなある日、手練れの魔神が侵攻して来た。死力を尽くして兵や魔術師、国に滞在している冒険者達は抗戦をし、何とか全ての魔神を討伐、戦いに勝利することが出来た。
戦いには勝ったものの、国で一番の魔術師だった国王が戦死し、王妃も重症を負い床に伏せる状態となった。(王族が自ら前線を張ることで指揮を上げるスタイル)
次期国の王を決めるため王城内は忙しない。

PCキャラ：フリント・ファーベルト
ファーベルト王国国王、ジーニア・ファーベルトと王妃リネスの長女。兄のクライスと妹のリンネルがいる。
兄のクライスは魔法の才こそなかったが、その分剣術や武術、弓術など、体を扱う技能が人一倍長けていた。(母親側の遺伝)
フリントは生まれつき魔力量が高く、芸術や貴族の作法などの覚えも早かったことから、将来を有望される存在であった。
妹のリンネルは確かに高めの魔力を有し、身体操作もそこそこ優秀であったが、姉であるフリントに及ぶことはなかった。
だがしかし、お互いに嫉妬や侮蔑などの醜い感情は無く、仲のいい兄姉妹であった。

そんな平和な日々はある日突然終わりを迎える。いつものように魔法の訓練としてフリントとリンネルが模擬戦をしていた時、初めてリンネルがフリントを敗北させた。それも完膚なきまでにボコボコにした。
その日から立場は逆転し、関係も険悪となってしまった。どちらから態度が変わったのかというと、妹の方から明らかに接する態度が変わってしまったのだ。その視線は明らかな侮蔑と嘲笑の意が込められていて、事あるごとに攻撃的に噛みつくようになった。
さらにそれと同時に、フリントの魔法や他の才は成長が緩やかになり、それと同時にリンネルの才が頭角を現し、グングンとその差が開いていった。
兄のクライスはそんな2人の関係をとても心配していて、相談役を申し出てくれたが、密かに兄に好意を寄せているフリントはこれ以上心配をかけたくなかったため、詳しいことを話せなかった。

しかし、その姉の気持ちに気が付き、その恋路を邪魔しようとした妹に、嵌められてしまう。
ある日妹に呼ばれて部屋を訪れたと同時に気を失ってしまう。
目を覚ますと、そこは兄の部屋で、周りには兄の下着や服が散乱していた。いったいどういう状況か事態を把握できずにいると、扉が開き、そこに泣きながら兄を連れたリンネルが入ってきた。
彼女の言い分曰く「怪しい雰囲気で兄の部屋に入っていく姉が見えたから後を付けたら、部屋で待ち伏せされて、不意打ちをされた。」らしく、見事に怪我の跡があった。
勿論そんな記憶はないし、こちらも自分の覚えてる事を嘘偽りなく話したが、現行犯の人間の言い分は被害者の悲痛の訴えには勝てず、大好きな兄にも距離を置かれるようになってしまった。
その日の夜、この事を問い詰める為に妹を訪ねようとしたところ、廊下で話し声が聞こえた。声は妹のリンネルのものともう1つは聞きなれないものだった。
こっそり覗くとそこには妹の姿と、黒いオーラを纏い、蝙蝠のような羽を生やし、頭に2本の角がある紛れもなく魔神であった。「なんでお姉ちゃんにあんな事したの！？」「ケケケ、ただの暇つぶしだろ？そんなカッカすんなよ。実際、いい気味だって思ったんじゃねぇのかぁ？んん？」「そんな訳ないでしょ！最っ低！」
その会話を聞き、恐怖を覚えた。過去の戦いはまだ終戦などしていなかったのだと。
魔人に対抗する手段は最早魔人を使役するしかない、と、妹から嫌がらせを受ける毎日の中、密かに召異魔術の勉強をし始めた。いつか妹を解放し、この国を救うために…。

好きな味付けは奥の深い味付け。王族の食事をしてきたので舌はめちゃくちゃ肥えている。

sideリンネル
幼い頃から姉のフリントは憧れであった。何をやっても追いつけず、駄々をこねたりしたこともあったが、怒らずに優しく丁寧に教えてくれる。
家臣やメイド、執事達からの信頼も厚く、兄よりも魔法の才がある為、父親の座を継ぐのは姉なんだろうと思っていた。
だがある日、庭の片隅でボロボロになって今にも死にそうな小さな魔神を発見した。魔神の恐ろしさはかねてから耳にタコができるくらい聞かされてきたが、目の前の助けを求める可哀そうな命を見捨てられなかった。
それから、部屋でこっそりその魔神の手当てをして、数週間。そこそこ元気になって、「お礼をしたい」と申し出て来た。(やっぱり相手が魔神でも気持ちは通じるんだ)そう思ってお礼を受け入れた自分が馬鹿だった。
そのお礼の内容というのは少量の魔力や身体能力の向上といったものだった。だが、実際は少量なんてものではなかった。その2つは格段に向上し、更に自我を奪われた。
その後はひたすらにその魔神が自分の身体を好き勝手利用しているのを中から指を咥えて見ている事しかできなかった。極たまに魔人が姿を顕現させる時は自分の体を自由に動かせたが、「妙な真似をしたら殺す」と脅され、何もする事が出来なかった。母親のリネスに会うことができればこれくらい一発で見破れるかもしれないが、何しろ体調が悪い上に暫く魔法を使ってない。
頼れるのは身内だけだ。少女は願う。この国が魔神に乗っ取られる前に救世主が現れてくれることを…。

扉の小悪魔:ゴルベ
フリントに召喚された使い魔。めちゃくちゃデカい態度を取っていたが、魔力で分からされ、今はちゃんと下僕をしている。一人称はオイラ。

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