容姿・経歴・その他メモ

ミアは日の目を浴びずに生きていた、
ミアがまだお腹の中にいるときに母親は村の占い師から身ごもっているのは忌子で村に災いをもたらすから生まれたらすぐに殺せと言われ、それは村の総意となった。
しかし両親は長年望みやっと授かった子を殺すことができず、家に地下室を作り隠し育てることにした。
幸い村の誰にも気がつかれることなく18年が過ぎたころにミアの頭の中に声が聞こえた、その声とは会話ができ外のことを教えてくれた。
こことは違う新鮮な空気、こことは違う美味しい食べ物、こことは違うどこまでも続く地面、こことは違うはるか遠い天井、こことは違う、ココとは違う、ココとはチガう、ココトワチガう、ココトワチガウ、

ココカラデタイ

脳内の声は外のルールや仕組みを話す間に、「ここから出たいなら言われた通りに書け」と言われよくわからない文字や模様を書いて、描いて、書いて、描いて、かいて、かいて、かいて、かいて、カイテ、カイテ、カイテ、カイテ、
気がつくとミアは初めての新鮮な空気、初めての美味しい果物、初めてのどこまでも続く地面、初めてのはるか遠い天井の外にいた。
何が起きたのか、何をしてくれたのか、脳内に尋ねてもあれだけ会話をしたのになぜか返事が返ってこない。
なぜか足元に銀貨袋があり、遠くに街が見える。返事が返ってこないのは不安だが、それでもこの確かな喜びの前には小さいことに感じる。

アソコカラデレタ、ワタシハジユウニナル

こうしてミアは自由を夢見て話に聞いた冒険者になりに向かう、自由というものが何かもわからずに。

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