容姿・経歴・その他メモ

【経歴】
自殺した
同性の家族がいない
飛空艇に乗ったことがある

【冒険に出た理由】
故郷が滅ぼされた

【信条】
正義、日常

【矜持/執着】
家族・恋人を優先する

　数世代を重ねた魔術師の血脈に生まれた、ウルフギャング家の最後の当主。
　早くに先代当主である父を亡くし母に育てられたが、並々ならぬ努力の末に魔術師として芽吹き、当主に相応しい魔力を得た。
　師を兼ねてくれた母を養いながら、蛮族の襲来や奈落の魔域の発生など、住民の危機には惜しみなく力を尽くす。
　そうした生活を続けていく中、心を通わせた女性と婚姻し、次期当主となる娘を授かる。

　幸福で穏やかな生活が、愛する娘を次なる魔術師に育てて行く使命に彩られ、より色鮮やかな日々へと変わった。
　娘が一人前となるまでの短い年月の間に、教えなければならない事は山程あり、日ごと成長する輝きを目にする喜びに心震わせる。
　そんなある日、再び奈落の魔域が開いた。
　男手たちと共に奈落の魔域を破壊するべく、ヴォルザードは杖を取った。
　しかし魔息の奥底に潜んでいた魔神は強大で、故郷は滅んだ。
　愛する妻子も、年老いた母親も、何もかも炎に沈む。

　九死に一生を得たヴォルザードには、もう何も残ってはいない。
　守るべき者も、探すべきものも、帰るべき場所も。
　――否。最後にひとつだけ。
　魔神に遠く及ばぬ、弱くちっぽけな存在。
　命を捨てても守ると誓ったものさえ守れなかった、無力な自分自身。
　使い途があるとすれば、その魔神を討つ力を手に入れる、他にはない。

　旅が終わらない。旅を終れない。
　己か魔神か、どちらかがこの世から消え去る、その瞬間まで。

セッション履歴

収支履歴