キーワード1:『臨死体験をしたことがある』
キーワード2:『魔物に襲われたことがある』
キーワード3:『体に傷痕がある』
冒険に出た理由:『故郷を滅ぼされたから』
彼女はドワーフの操霊術士の家に生まれた。元からナイトメアだった彼女は、普通の世界では元からひとりぼっちだった。
その故に1人で自然の中を冒険して、魔物に襲われたるなどして体に傷をつけることもしばしばであった。でも、特段気にしていることもなかった。むしろ1人の方が気が楽だったのだ。…が、悲劇は起きてしまった。ドワーフ達の村が蛮族らによって焼かれてしまったのだ。火の加護を受けていたドワーフ達がそれに耐えられないほどの豪炎に焼かれて死んだのはもちろんのこと、ナイトメアで火が弱点であった彼女にはまさに死に直結しかねない恐ろしい体験だった。後に彼女は燃やされた村の消火に当たり、蛮族討伐に来ていた冒険者達に助け出される。その経験より、彼女は冒険者として旅立つのだった。
…なお、そのことから、彼女は特段『火』を見るとトラウマを思い出してしまうようだ。

白髪に、青い瞳を持つ少し珍しい（？）と思えるタイプのドワーフ。とはいえナイトメアの固有特徴のために、いささか不思議な雰囲気を放っている。
身長体重としてはドワーフの平均よりは少し大きい程度。
基本的に自分を飾ることにこだわらないため、ナイトメアとしてのツノを隠すために頭につけているバンダナや、操霊術士としての魔法を扱うのに必要な指輪以外はあまり身につけていない。もちろん体には過去に負った古傷や火傷の痕が残っている。

普段はおっとり、のんびりとしており、ナイトメアにしては、優しいと言ったように見受けられる。
そのため、弱点である炎が飛んでくると、びっくりしてアワアワする場面もあるようだ。
だが、冒険者として積んできた経験はもちろんのこと、自身が一度命を失いかけた点より、《命》を侮辱するような発言、または行為に対しては非常なほどの嫌悪を示す。怒ると激情的な部分も表出し、時にはその怒りが自分でも爆発してしまうことも。
その点仲間に対する想いは人一倍大きく、1人での時にも、冒険の中で出会う仲間のためにできることを常に模索しているほど。

一人称は『うち』
二人称は『〇〇』、怒った時などは『お前』
基本的に性格の関係上なのか、のんびりとした口調が多く、ゆるやかな声色で語る。時に人間の言葉で言う助詞を使わない場合もあるようで、伝わりづらい時もあるらしい。
だが、感情を剥き出しにすると、普段の彼女からは想像もつかない荒々しい言葉遣いが飛び出してくるようだ。

『うち、イルシュリ。うちは冒険者してる。よろしくね』

『……うち、火を見るのが怖い。あの時、もう死んじゃうかもってくらい…火が轟々って、なってたから』

『ここ、うちにまかせて。うちの力、できることはやらなくちゃだし』

『…命、馬鹿にするな。死んでてもここ、あるなら、それ、ここに生きる命だ。お前に命、ぞんざいに扱わせるものか』

『…これ以上、うち、怒らせるなら、覚悟、できて…………いるんだろうな……………お前の命、魂、叩き割られる方がお似合いだ』