ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ドーラ・オセロトラ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“ウニャ・デ・ガト”ドーラ・オセロトラ

プレイヤー:ききり

目指すは一番星(スペルエストレージャ)ネ!」

種族
リカント
年齢
13
性別
種族特徴
[暗視(獣変貌)][獣変貌]
生まれ
拳闘士
信仰
ランク
穢れ
0
11
7
7
5
6
9
3
9
6
成長
1
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
器用度
17
敏捷度
17
筋力
16
生命力
10
知力
16
精神力
13
増強
増強
1
増強
増強
増強
増強
器用度
2
敏捷度
3
筋力
2
生命力
1
知力
2
精神力
2
生命抵抗
3
精神抵抗
4
HP
16
MP
13
冒険者レベル
2

経験点

使用
3,000
残り
1,290
総計
4,290

技能

グラップラー
2
スカウト
1
エンハンサー
1

一般技能

グラディエーター(決闘士)
1
セーラー(水夫)
3
ベガー(物乞い)
2
バーバー(髪結い)
3
プロスティチュート: 1

戦闘特技

  • 《武器習熟A/格闘》
  • 《追加攻撃》

練技

  • 【キャッツアイ】

判定パッケージ

スカウト技能レベル1 技巧 3
運動 4
観察 3
魔物知識
0
先制力
4
制限移動
3 m
移動力
18 m
全力移動
54 m

言語

会話読文
交易共通語
リカント語
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
グラップラー技能レベル2 16 4 4
《武器習熟A/格闘》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
ハードノッカー 1H拳 5 +1=5 10 11 5
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
グラップラー技能レベル2 16 5
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
〈クロースアーマー〉 1 2
合計:グラップラー/すべての防具・効果 5 2
装飾品 専用 効果
〈マスカラ・デ・アルマ〉 パーティ用〈仮面〉相当。絶対に脱がない
右手 〈俊足の指輪〉 敏捷+1、壊すと+13
所持金
1,280 G
預金/借金

所持品

衣服

よく使うもの

〈冒険者セット〉……背負い袋、水袋、毛布、たいまつ6本、火口箱、ロープ10m、ナイフ
〈救命草〉×2

だいじなもの

嗜好品

名誉点
0
ランク

名誉アイテム

点数

容姿・経歴・その他メモ

 
Q.このPCは何?
A.GMレンさんによる単発卓【睡蓮の微笑み亭の冒険者】で使うリカントぐらっぷりゃーですわ〜!

経歴表&冒険に出た理由

A-4-1投獄されたことがある
A-5-6ガキ大将だった
B-2-1異種族の街で育った
理由他に生き方がなくて

 
 

「かかってきなヨ。ミィのクートゥー・サッポーでその顔面(カオ)歪ませちゃうケド♡」
「ニャーハッハッハ!」

──“ウニャ・デ・ガト”
 

※一般技能、信仰はフレーバー程度です。

年齢
13
身長
137cm
体重
〈マスカラ・デ・アルマ〉約840枚分(平均以上)
毛先を編み込んだ特徴的なロングヘアー。ほとんどは艶やかな茶褐(ショコラ)色で、赤みがかった玉蜀黍のような(ゴールデン・コーン)色がグラデーションのように混じる。いわゆるプリン頭
紫色寄りの鮮やかな藍色(インディゴブルー)。ハイライト薄め。奥底に仄暗い闘争心が燃えている。
やや日焼け気味

 

こまかめプロフィール(クリックで開閉)
一人称
ミィ
二人称
ユー
三人称
アイツ
趣味
無心に身体を動かすこと
クセ
長い髪を前に持っていって抱き、毛先の編み込みを解いたりまた編み込んだりする
好物
焼いた肉やトマト、チーズ等を玉蜀黍の薄焼きパン(トルティーヤ)で巻いたもの(ブリトー)、閉暗所
苦手
大きな音、マスクを取られること、地図を読むこと
悩み
どうしようもないものはどうしようもないので、悩みですらない。
ウニャ・デ・ガトのクートゥー・サッポー(クリックで開閉)
《ウニャ・デ・エスコペタ》
〈両手利き(未修得)〉からの〈追加攻撃〉。鋭い三連撃……らしい。しかし実戦で成功したことはない。
ウニャ・デ・ガトの単語解説
ブエノ
良い。グッド!程度に使う。
でびでび
魔神のことではなく、「デビル=弱い」の意。意訳すると「よわよわ〜」

  

概要

一般的な橙(メキシコ)色の覆面(マスカラ)を身に付けた、うら若き山猫(オセロット)のリカント。拳闘士(グラップラー)にして拳闘士(ルチャドーラ)で、自称決闘士(グラディエーター)
”ウニャ・デ・ガト“は闘技場での名前(リングネーム)で、本名はドーラ・オセロトラだが、親しい相手以外に本名で呼ばれると聞こえなかったふりをしたり、無視を決め込んだりする。
★腰の辺りまで長く伸ばした髪の毛先を何本かに纏めて編み込んだ特徴的なヘアスタイル。基本は濃い褐色だが、途中から毛先まで赤みがかった黄色が混じっている。
☆目元のみを覆うマスクは〈マスカラ・デ・アルマ〉というらしく、彼女の生まれ故郷の拳闘士にとってマスクは魂も同然のものらしい。ウニャ・デ・ガトは常時このマスクを装着しており、人前で外すのを異常なまでに嫌がる。
★特技は怪猫音という特徴的な奇声と共に放たれるクートゥー・サッポーなる戦闘術(?)で、これは彼女の故郷で編み出された特殊な技らしい。が、真相はどうであれ未熟な彼女の身では稚拙な動きに名前を付ける子供の遊びのようにしか見えず、事実その動きは一般的な駆け出しの拳闘士(グラップラー)とそう変わらない。
☆人を見下すような言動と余裕そうな表情に対し、耳はいつも神経質そうに動いている。

履歴

「”娯楽闘場艦“撃沈!」
「イェキュラ王妃は先日、マカジャハット王国軍と冒険者舞台の大規模な作戦により、《西の海賊艦隊》の主要艦のひとつ、通称”娯楽闘場艦“の『コリシオ』の撃沈に成功したと公表。(中略)蛮族の手によって”見世物“にされていた人族███名の一部は「ジニアスタ闘技場」の「決闘士(グラディエーター)」となり、新たな雇用先を探すという」

──マカジャハット日報███月███日の朝刊より

おはなし。


 ウニャ・デ・ガトは、山猫(オセロット)のリカントです。

 身長は137cm。
 腰まで伸ばした長い髪は、頭頂部から先端へ向かうにつれて艶やかな茶褐色から赤みがかった玉蜀黍(ゴールデン・コーン)のような色合いに変わっていき、その艶やかさはまるでチョコレートでつくられた芸術品のようです。
 その芸術品のような髪の毛先を何本かの束に分けて纏めて編み込んだ、特徴的な髪型をしています。

 瞳は紫色寄りの藍色(インディゴブルー)。透明感より色彩の豊かさが勝っていて、宝石というよりかは鮮やかに染めた織物を静かな水面に映したかのような、一見穏やかそうな輝きを湛えています。

 そんな瞳と手の込んだ髪型とやや日焼けした肌が合わさってエキゾチックな雰囲気を醸し出す姿は、どこか遠い国の令嬢のように見えるかもしれません。
 ですが、そうした雰囲気に対して人を舐めたような態度を取りがちですし、なにより目元に装着された普遍的なオレンジ(メキシコ)色のマスクはあまりにもミスマッチです。このおかしなマスクを被った彼女と相対した時、隙を見つけて彼女の瞳をよくよく覗いたなら、奥底に仄暗い闘争心が燃えているのがわかるかもしれませんね?
 その闘争心が彼女に尊大なまでの自信を与えていて、腰に手を当て年齢にそぐわぬ大きさの胸を張らせたり、余裕そうに腕を組ませたり、腹立たしくなるような笑みを浮かばせ、猫のように歪んだ口元に八重歯が見え隠れさせたりしているわけです。

 そうです。彼女は令嬢などではなく、一人の戦士です。
 彼女は拳闘士(グラップラー)にして拳闘士(ルチャドーラ)、そして決闘士(グラディエーター)なのです!
 

ドーラ・オセロトラのおはなし・うの。


”ウニャ・デ・ガト“の話をするにはまず、ドーラ・オセロトラの話をしなくてはなりません。

アルフレイム大陸のどこかにある山猫の氏族が暮らす街に生まれた彼女は、幼い頃から拳闘士(グラップラー)である父の背中を見て育ちました。
彼女の父は拳闘士(グラップラー)でしたが、ただの拳闘士(グラップラー)ではなく、大衆芸能として楽しまれながらも、文化性の影響を受け神聖視までされている流派『ルチャ=リブレ聖闘術』の使い手だったのです!
軽快な動きで悪役の拳闘士(ルチャドール)達を倒していく姿は、パフォーマンスの範疇には収まらない”確かな力強さ“を感じさせるもので、周辺地域ではその人気と、ガルーダ相手にパフォーマンス抜きで戦った時の身のこなしから頂天に輝くもの(スペルエストレージャ)と呼ばれる程でした……!

そんな父も母と沢山のきょうだいが待つ家に帰ればとってもやさしいおとうさんで、
ドーラはそんな父が大好きでした。

そんな父に憧れたのはドーラにとっては当たり前のことで、
立派な拳闘士(ルチャドーラ)になるべく、ワルぶるこども達を懲らしめてガキ大将になったり、父の試合を毎回見に行ったりしました。
前者はまあ、かなりおこられたのですが……!

そして、ドーラが7歳の誕生日を迎える頃、父があのジニアスタ闘技場に招待され、そこで興行することになったのです!
当時ブルライト地方の各地で暗い出来事が立て続けに起きており、民衆の間では目に見えかねないほどの”不透明な不安“が発生していました。
その民衆の不安を取り除くための、至極真っ当な興行に、ドーラを含めた家族達も招待されたのです!
初めての長旅に浮き立つ家族達を見て、父が「これからはもっと直接的な家族サービスもするべきかな」と困ったように笑っていたのを、彼女はよく覚えています。
それはもう、夢に見るほどに。

ドーラ・オセロトラのおはなし・どす。


ドーラが目を覚ますと、そこはいつも通り、暗く息苦しい牢屋の中でした。
牢の外からはかすかに潮の香り……いえ、腐った魚介類のような臭いが漂ってきています。
父の姿を最後に見たのは何年前だったでしょうか。
魔動列車の中で行われるはずだった7歳の誕生日パーティは結局行われることなく、あの日食べたのはよくわからない食べ物で。
5日ほど熱と腹痛に苦しんだ記憶だけが彼女の頭の中に浮かんでいました……。

キングスレイ鉄鋼共和国で魔動列車に乗り、ラージャハ帝国へと向かう最中に蛮族に襲われ、
気が付いた時にはそばに父はおらず、きょうだいの一部と母がそばでぐったりしているだけでした。
牢の外の蛮族が語ったところによると、その日ちょうど上位蛮族が戯れで襲撃を仕掛けたらしく、護衛の冒険者たちもひとたまりもなかったそうで……。
怯える家族達の代わりに父の行方を聞いても、蛮族はへらへらと笑っているだけで、
それ以上のことは、もう、聞く気にもなれませんでした……。

それから、ドーラは直視もしたくない現実を見続けてきました。
自分達が、闘技場の役割を果たせるほどに大きな船に闘技用奴隷として連れてこられた時、彼女はきっと誰かが助けに来てくれると思っていました。
毎年の誕生日に食べていたごちそうはもう食べられず、これから何度も腹痛や熱に苦しむはめになるのだと悟った時、彼女は症状に加えて涙を流し続けたことで、脱水症状で死にかけました。
これが拳闘士(ルチャドーラ)とやらの流儀なんだろ?とボロ布に穴を開けただけの〈マスカラ・デ・アルマ〉を投げ渡され「それ剥ぎ取られたら負けなんだろ?死ねよ」と嘲笑された時、彼女はここで泣いても負けなのだと涙を堪えました。
家族のために力の限り刃向かい続けてやっと届いた拳は相手に傷も付けられず、そのまま面倒くさげに〈マスカラ・デ・アルマ〉を剥ぎ取られた時、彼女は家族がどうなるかとか拳闘士(ルチャドーラ)誇りがどうとかなんかよりも、自分に迫る死の恐怖に怯え、崩れ落ちて震えることしかできませんでした。
痛みや苦しみで熱くなったり、逆に寒くなったり、あって当然の感覚がなくなる喪失感に苛まれはじめて、彼女は自ら意識を手放す方法を学びました。
相手は遊び感覚で殺せるぐらいなのだから、むしろ生かされていることを感謝するべきなのだと決めてから、彼女の生活は以前より楽になりました。
家族の中で自分がいちばん蛮族に刃向かい、いちばん痛めつけられ、いちばん従順になったことを知り、彼女はあんな努力はしなくてよかったのだなと、溜息をつきました。
きょうだいの一部が衰弱し、そうなった者から闘技場や厨房で死んでいったことを知り。
彼女は、本当に、本当に無駄だったのだなと、無性に悲しくなりました……。

その日、ドーラは拳にバンデージを巻きながら「今日でそれも最後になっちゃうんダ」と、過ぎ去った日々を懐かしく思う余裕すらも見せていました。
先程、珍しく牢の前にまでやってきた副艦長が、闘技場への出場命令を告げ、決闘士としての名前(リングネーム)を与えて帰っていったのです。
それを少し遅れて理解すると、教えられた通りに準備をしてから牢を出て、牢番の魚人(サハギン)に感謝と別れの言葉を告げました。
牢番はそんな彼女の顔を見て、怪訝な顔をしていました。

それから“お世話になった”蛮族たちに頭を下げて回り、感謝の言葉を述べ、与えられた最後の仕事をひととおりこなし、
時間より少し遅れて甲板の闘技場へと出てきた彼女が見たのは、
母親と、まだ生きていたらしい3人のきょうだいの姿でした。

彼女は一瞬歩みを止めましたが、観客席の蛮族や海賊達が声を揃えて叫ぶ簡潔で短い欲求の言葉で我に帰り、それを遂行するために家族の元へと歩み寄りました。
歩み寄って、しまいました。

観客たちの歓声に応える姿は、確かに頂天に輝くもの(スペルエストレージャ)のようで。
家族の誰もがその姿を望んでいた、はずでした。

でも、目の前にいる彼女が応えている歓声は下賤で野蛮で残酷極まりないもので、
彼女の浮かべている笑みは人懐っこかった頃のかわいらしいものではなく、見え隠れする八重歯は相手に致命傷を負わせる捕食者のそれでしかありませんでした。
なによりも、目元を覆うそのマスクは場違いなほどに鮮やかで、ヒロイックで。
これから起こる事は大衆芸能の延長線でしかないのだと語っています。

そして、実況役の海賊がその名を告げました。

「──『ウニャ・デ・ガト』!!」と……。

ウニャ・デ・ガトのおはなし・とぅれす。


……母の悲痛な叫び声を背景に、拳闘士(ルチャドーラ)は身体を動かしていました。
父親の言ったとおり、実戦は甘くなく、失敗しながらも学べることが沢山ありました。
そして、今の自分の力でどこまで出来るかをひとしきり確認し、勝者として拳を掲げると。
ワッ、と歓声が上がりました……。

ウニャ・デ・ガトは「これが父の受けていた歓声なのか」と、ある種の達成感と感慨深さに身を委ねながら、
急に胸に違和感を覚え、その「つかえ」に首を傾げた──その時でした!

爆炎と悲鳴があがり、鬨の声と共に人族の兵士や冒険者が闘技場になだれ込んできたのです!

また血飛沫が上がり、足元に見知った顔が縋り付いてきようとして後ろから刺されているのを見て、彼女は大いに困惑していました。
人族が倒れ、蛮族が転げ落ち、人族が吹き飛ばされ、大きな影が飛んでいて、海賊が燃えながらどこかへ走っていく……

──胸のつかえに続き、なにか耐え難い精神的な苦しさを感じた彼女は、とりあえず意識を手放し、現実から逃避しました。

それが、ウニャ・デ・ガトの12歳の誕生日に起きた事でした。

ウニャ・デ・ガトのおはなし・どす。


彼女が目を覚ますと、そこはいつも通りではない、明るく開放的な医務室のベッドの上でした。
部屋の外からは清潔そうな香り……いえ、薬のものらしき、やや刺激的な臭いが漂ってきています。
まともな人の姿を見たのは何年ぶりだったでしょうか。目の前にいるリカントの看護婦(自身と同じ姿の人族)に驚き、怯えながらも記憶を頼りに交易共通語で質問にひとつひとつ答えていくと、相手は大慌てでどこかへ行ってしまいました。
する事がなくなってしまった彼女は、やはり意識を手放しました……。

──それから数日後、船にいた元奴隷達は、泣いたり笑ったりしながらも馬車に乗り、故郷へと帰っていきました。
知った顔や知らない顔が離れていくのを見送っていた彼女のそばで、高官が謝り倒していたのですが、謝罪を受ける側は上の空であまり聞いてません……。
あの日の責任は私にあるとかなんとか、家族は何人か存命なので護衛がなんとかという話を、左から右へと受け流し続けていた彼女でしたが、

「貴女の父は生きていて、最近もキングスレイ周辺で見かけたという証言がある!」

……その言葉に喜びや安堵を抱くことはなく、胸のつかえは彼女を縛り付ける枷となり、恐怖のどん底へと沈めたのです。

ウニャ・デ・ガトのおはなし・うの


「──オジサン、ミィもジニアスタ闘技場で決闘士(グラディエーター)になるつもりなんだケド、まだまだ未熟だから冒険者になってシュギョーしてくるネ!」

咄嗟にその場しのぎの言葉を吐き出し、病室に置いていた数少ない私物の入った背負い袋を引っ掴んで外に出ると、そのまま街の外へと駆け出したのです!

また決闘士(グラディエーター)になって何をしたいのかも、なぜ冒険者になると口走ったのかもわかりません。
しばらく走って倒れ込んだところで、背負い袋からあのマスク──〈マスカラ・デ・アルマ〉を取り出して装着すると、
焦りや父への恐怖は消えていき、胸のつかえが小さくなっていくのを感じていました。
周囲に人影はなく、青く遠い空の下に、むかし見かけた気がする蝶が飛んでいるだけです。
仰向けに転がり、じっと眺めながら、「父を闘技場(リング)で打ち倒し、トドメを刺さなければ」と、
拳闘士(ルチャドーラ)となってしまった少女は決意したのでした……。

空腹のあまり倒れそうになりながらも“導きの港”ハーヴェスへたどり着いたウニャ・デ・ガトでしたが、
街の人々は怪訝そうな顔で遠巻きに見守ったり、小さな悲鳴と共に道を譲ったりしていました。
そういえばあの魚人(サハギン)もこのマスクを見て同じような顔をしていたなと苦笑しつつ、
──とりあえず腹を満たすために食い逃げを実行しました!

──捕まりました!
投獄され、警備兵に怒られながらもウニャ・デ・ガトは嬉しそうにニャハニャハ笑っていました。最初からこれが目的だったのです。
あまりに嬉しそうに笑う彼女を警戒してか、距離をとった警備兵がおそるおそる食い逃げに至った理由を聞けば、

「ルーダはこういうケーレキがあった方がスパイスになるんだよネ!」

と答え、背負い袋の中に代金の3倍分ぐらいガメル入ってるからお店のひとに渡してきてヨ♡と付け足します。
それからまた、ニャハニャハニャハと笑い続けていました。

投獄されたのになんだかすごく楽しくて笑ってしまうのは、奴隷時代に抑えてきた感情の反動なのかも?
……と、それっぽい理由で自分を納得させたウニャ・デ・ガトは、これからの予定を立てていきます。
ここから釈放されたら冒険者の店に登録して、依頼をこなしながら自身を鍛えて……。
ある程度整ったらハーヴェスを起ち、各地の拳闘士(グラップラー)の道場を巡り、技を磨いて……。
ジニアスタ闘技場で名を上げて、やってきた父を悪役(ルーダ)として討つ。

あの日、冒険者部隊や王国軍がタイミングよく突撃してきたことを、彼女は不審に思っていました。
もしかしたら、私が観客を熱中させている間に準備を済ませ、気が緩む瞬間を狙うために……。
──そう考えたところで、自分が犯した罪がどうにかなるわけではないのを、彼女は理解していました。
なにより父が、幼いドーラに言っていた事をずっと覚えていました。
時に悪夢として彼女を苛む母の最期の言葉と共に、その言葉をずっと覚えていました。

「いいかい、拳闘士(ルチャドーラ)はいい子の味方なんだ。拳闘士(ルチャドーラ)になるなら、善玉(テクニカ)悪玉(ルーダ)のどちらを目指すにしても、大事なひとを傷付けちゃいけないよ。もし傷付けたのなら……」

──だからこそ、悪役(ルーダ)頂天に輝くもの(スペルエストレージャ)として、いい子の味方(テクニコ)頂天に輝くもの(スペルエストレージャ)と対峙するしかないのです。

背負った罪と命と、命と安らぎを賭けて。(マスカラ・コントラ・アリビオ)

 
せろ。コングが鳴るのは、またいつか。
 

天からの声(名前の由来など)(クリックで開閉)
リングネーム
ペルー原産の同名の植物「猫の爪(ウニャ・デ・ガト)」から。「キャッツクロー」とも。響きが愛らしく、猫っぽかったので。スペイン語でメキシコ要素を入れたはずがペルー要素も混ざるのは良くあることらしい。安心。
真名
ルチャ・リブレでの女性プロレスラーの呼び名「ルチャ“ドーラ”」+オセロットの名前の由来であるナワトリ語の「ocelotl」から。決して空賊でもYoutuberでもない。第二候補にルチャ・リブレでの女性の悪役の呼び名「ルーダ」があり、拳闘士(ルチャドーラ)が文中によく出るならそちらの方がよかった気がしなくもない。ちなみに、オセロトルの方はナワトリ語で「ジャガー」を意味する。しっちゃかめっちゃか。
特技
空中殺法から。日本ではミル・マスカラス氏によってルチャ・リブレ=空中殺法のようなイメージが根強い(例:ポ●モンのル●ャブル)が、本場では投げ技や関節技も多用されているそう。空中殺法を始めとする軽快で機敏な動きのイメージは正解らしいが。
性格
いわゆるメ●ガキ。どういうわけか私の中ではメス●キ=格闘技のイメージが大きいらしく、拳闘士(グラップラー)は男女問わずそういう存在と化すようだ。病気では?
イメソン
WILD BLUE/PENGUIN RESEARCH。泥まみれた過去、未来、その先へ。絶対に忘れない傷だらけの夢。見上げればあの日々の色。誰にも奪えない色。「何処までも進め」と告げる、限りないBLUE()BLUE()BLUE()

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
2021/05/01 睡蓮の微笑み亭の冒険者 #,1 1,290 1,255 器用
取得総計 4,290 2,455 0 1

収支履歴

〈冒険者セット〉 ::-100
〈ハードノッカー〉 ::-440
〈マスカラ・デ・アルマ(パーティ用仮面相当)〉 ::-60
〈クロースアーマー〉 ::-15
〈俊足の指輪〉 ::-500
〈救命草〉×2 ::-60

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