年齢：23

性別：男

身長：173cm

体重：77kg

髪の色：赤色に白メッシュ

瞳の色：赤色

肌の色：肌色

好きなもの：平和

苦手なもの：怖いこと　嘘

名前の由来：カヴォード（ヘブライ語で栄光）　ボランド（ペルシア語で長い）

・経歴表
B.1-1：大きな失敗をしたことがある
A.2-5：かつては貴族だった
A.1-2：命を救われたことがある

・冒険に出た理由
6-1：名声を得るために

冒険者になるより前は、『”鉄の防人”ゴケルブルグ大公国』の貴族の地位についていた。
もともとは冒険者と傭兵から貴族に成り上がった家系で、その腕はゴケルブルグに大きく、長い期間貢献していたのだ。
カヴォードはその家に生まれた次男・末っ子であった。上に兄と姉がいた。

兄・オズワードは、剣の才能が著しく、あらゆることに前向きに取り組む、探求に恐れを知らぬその姿勢はまさしく冒険者であった。剣を振るい魔物を狩るその姿は、歴戦の英雄を思わせるものだったという。

姉・ラスピアは、槍の才能が著しく、どんな事象が起ころうと冷静に対応する判断力、戦況を迅速に把握する観察眼、人を束ねる統率力、貴族であるにも関わらず進んで前線へ進み、智恵も蓄える姿は多くの戦士を魅了したという。

しかし、弟・カヴォードには、冒険者として、貴族として、傭兵として。騎士として、戦士としての才能がなかった。
そのため、両親からは酷く冷たい眼を常日頃向けられていた。
しかしある時、兄は命を落としてしまう。聞いた話によれば、冒険者が囚われて奈落の攻略中に命を落としたとか。

当時15であったカヴォードは、姉と共に亡くなった兄に変わり、奈落の魔域の攻略へ赴いた。なんとか、中にいた冒険者らと合流を果たし、脱出へ向け魔域の核を破壊することを目指した。しかし道中、そこで奈落が生み出した魔物の不意打ちにより、自らをかばい、その場に残って魔物を食い止めた姉が戦死してしまう。

どうにか魔域の核を破壊し脱出したころには、姉は無残な姿でいた。

当代のボランド家は、兄と姉の力で安寧を得ていたことが大きく、緩やかに年月をかけて衰退していった。
もはや没落した状態の家に残るは、職を失いかけている使用人に、過去の栄光にすがる母と父の姿だった。

母と父は、自分をここまで育ててくれた。

使用人らは、今日この日まで自らを世話してくれていた。大きくお世話になった。

たとえ才能がなくとも、受けた恩は返さなければならない。
そのため、自らは冒険者として名声を得ることを選んだのである。

「俺がもっと強かったら、本当は兄貴と一緒に攻略に行けた。足手まといになったかもしれないけど、兄貴の代わりにはなれたはずなんだ」
「俺がもっと強かったら、姉貴と一緒にその場に残って時間を稼げた。そうすれば、姉貴はきっと死ななかった。死ぬにしても、俺が代わりになれたはずなんだ」
「二人が死んだ以上、俺は家を支えなくちゃならない。二人の分も、全部。」
「それに、もっともっと、つよくならないといけないんだ。才能も強さも何もないけど、俺は死んだ二人の分まで、強くならなくちゃいけない。」
「だから、がんばるよ。こんな出来損ないな弟でごめんな。兄貴、姉貴。」

「俺はカヴォード。役職としては、戦士をやってる。」
「痛いのは苦手だし、そこまで強くないんだ。あまり期待しないでくれると嬉しいな。」
「でも、できる限り頑張るよ。よろしく頼む。」