冒険者の母のもとに産まれる。父親は不明。
自由奔放な母親はすぐに家を出たため、母の記憶はほとんどなく、実質的に孤児の扱いであった。

元々奇異の目で母が見られていたうえ、エルフらしからぬくすんだ髪色や村のエルフにあまり見られない青の目を持って生まれたことから腫れ物として扱われ、孤独な幼少期を送る。

成人の儀を控えたある日、「子供でなくなれば居場所がなくなる」と考え、村にとって役立つ存在になるべく旅に出る。
それ以降はをあちこちを転々としながら弓矢の技術や魔法を学んでいた。

ある日、故郷の近くに蛮族の軍勢が進攻している旨の注意喚起及び冒険者への討伐依頼が出ているのを発見。
居ても立っても居られなくなり故郷へと戻るも襲撃の最中であり、自身も瀕死の重傷を負う。

付近の村で目を覚ますも、記憶をすべて失っていた。
ある程度射手としての技術があり、魔法も使えたため冒険者だったのではないかと推測。
自身の記憶の手がかりを得るため、周囲で一番の大国であったハルシカへ向かった。

冒険者としてある程度依頼がこなせるようになってからは、自分の記憶にはあまり興味がなくなっていた。
「忘れるような（おそらく）辛い記憶を思い出すよりも、これから見る景色の方がずっと大事だし面白い」と考え、依頼を受けるようになる。
一方で、何の信念もなく冒険者を続けている自分を善く思っておらず、信念をもって生きている仲間たちと比べ劣等感を抱いており、半ば罪滅ぼしのような気持ちで他人の信念や目標の手伝いをするようになっていた。
しかし、その中で様々な信念・想いに触れ、自身の本当にやりたいことが「人に寄り添うこと」と気づく。
また、同じ時期に自信の記憶を取り戻す。その中で自身の想いの核にあった「本当は寂しかった、誰にもあんな思いはしてほしくない。」という思いにも至った。
その後、改めて故郷を訪れ、喪われたこの場所を復興させることを決めた。

故郷の復興は一朝一夕でできるものではない。そもそも自分は「ヒトの暮らし」というものをきちんと理解していない。
だからこの目標はもう少し後、自分が人を知ってから行うべきだと考えた。
……それに、まだ終わらせるわけにはいかないものも残っている。
まだ試練の半ばに生きている仲間。彼女に寄り添うべく旅を共にすることを決めた。
その後のことはすべて可能性の話。

例えば、氷を扱う仲間のために同じく氷を扱う繰霊術の流派を学ぶかもしれない。
例えば、二度と忘れないように、そして仲間のことをいつでも知れるように伝令の神を信仰するようになるかもしれない。
例えば、ヒトには過ぎた力を手にする時が来るかもしれない。

それでも彼の旅路の最後は、きっと賑やかな村の中心で寂しさと無縁の生活を送るのだろう。

行き倒れすぎて無意識に習得したスキル
行き倒れていても「そういうもの」として誰も気に留めない。
最近行き倒れている間に１０ガメルを握らせられていて恐怖を感じた。

"彼だって冒険者の端くれだ。外で倒れる危険性は十二分に理解している。しかしそれは、「街の中なら倒れて良い」という理由にはならない。"

エルフの青年。かつてはエルフの集落で暮らしていたが、集落を出て冒険者となった。
集落を出る前後の記憶を失っており、村の場所や自分がどうして村を出てきたのかといったことを一切覚えていない。毎日のように夢に見る同族の冷たい視線から、和やかに送り出されたわけではないことだけは分かっている。

軽薄で楽観的、お人好し。
賑やかな場所、面白い事が好き。
目的も忘れてしまった冒険者稼業ではあるが、本人はそれなりに楽しんでいるようだ。

信念とそれを貫く者。
自分にもあったはずのそれは、記憶とともに取りこぼしてしまった。
だからこそ、他者が自らの信念を掲げ進み続ける様は尊いと思うし、眩しいとすら感じている。
もしも誰かが、とりわけ仲間がその信念を折られそうになっているのなら、彼は自身の全てを賭してでもそれを守りに行くだろう。

彼を語るうえで欠かせないものが「貧困」と「不幸」である。
まず「貧困」。元々の戦闘方式ゆえに普通の冒険者以上に金がかかるのだが、何でもかんでも首を突っ込む性質とお人好しな立ち回り故に常に手持ちがない。
そして「不運」。半分は軽はずみに首を突っ込む彼の自業自得、そしてもう半分は「神に愛された」としか思えないような失敗が度々起こる。
彼と関わった人々に話を聞くと必ずひとつ以上は「愛された」エピソードを語ってくれるだろう。
上記のふたつを理由に路地裏や"食い倒れ通り"あたりで伸びている姿を度々見かける。
それでも五体満足でいられているのが最大の幸運なのかもしれない。

ギルドの広間や酒場の奥がやけに騒がしい時、大体は彼が落とした整備中の弩のネジを探し回っている。

夢の影響で同族に対して負い目に近い苦手意識がある。
また、本人はあまり自覚的ではないが、孤独を極端に避けている傾向がある。冒険以外の彼の一日は殆どギルドの広間か酒場で過ごし、自室にいるのは眠るときくらいである。そんな彼の自室は、その性格からは想像もできないほど質素である。彼はまだ記憶とともに失った「自分自身」を見つけられずにいる。

トイボックス(リピータークロスボウ：カスタム+1)

『おもちゃ箱』の名を付けた連射式クロスボウ。
連射性能と弩特有の矢の豊富さにより様々な「おもちゃ」がいっぺんに飛び出す。また、重量を上げ威力を高めるように改造が施されている。
現在は武器の更新に伴い勇退。一部の部品は今の武器に流用されているとか。

ジャック・イン・ザ・ボックス(唸るイグニタイト製のボルツスウォーム：カスタム+1)

『びっくり箱』の名を付けた高性能連射式クロスボウ。
以前の重量級改造に加えさらにイグニタイト加工を施し威力を高めている。
装填数も増したので精霊の力も借りれば8連射まで可能になった。すべて当たれば「びっくり」では済まない火力が出るだろう。

・敬語は意識して喋るタイプ。独り言や咄嗟の際は抜ける。

・素の性格はだいぶ子供っぽい。記憶を取り戻してから特に顕著に出る。

・２つ名『流星群』：連続して放つ太矢からの連想。仲間と同じ星の名を冠することができたこと。一人ではなく複数から成るものに象徴されたこと。自身の存在が願いを託す「流星」に例えられたこと。その全てを本人は身に余る光栄だと思っている。

PC名【テレスト・フランネル】　種族【エルフ】　性別【男性】
取得技能【シューター12/フェアリーテイマー10/ドルイド7/コンジャラー2/ソーサラー2/セージ9/スカウト3/レンジャー3/エンハンサー1/アルケミスト3】
キャラクターシートURL【　https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=ISfgHe　】
備考【バフと矢をばら撒くエルフ】

その辺のゴロツキにボコボコにされて行き倒れてたら自分より深刻な記憶喪失者とお医者さんに助けられた。
今日はトータルでは幸運な日だったと思っている。

この日からしばらく、軽い怪我でも放置するとどこからかジト目で見られる気配があった。
自分のところの神官が少し気にかけた程度で、ちょっと過保護すぎやしませんかアーデニ様。

戦闘に巻き込まれ滅びた村の埋葬に護衛として帯同した。
途中危ういミスも犯しながら助けられてどうにか達成。
パーティの仲間たちはここ一番、最後の一発を外さない。
自分と彼らで違うものは何だろう、追いつかなくちゃ。

自分の過去に引っかかるものを探しに来た……つもりだったんだけど。
書庫の整理も進んだし、面白い話も聞けたから結果よし。

あの日の後、みんな日記書いてるって聞いてすごく驚いた。
当然自分は一日も書いていない。

しばらく訓練所に通っていた。
技術なんてすぐには伸びないし、足りないものはすぐには埋まらない。
「できることをやるしかないんだ」って実感した期間だった。

「誰かの為」を「自分の為」に。
空っぽを、過去じゃなく未来で埋めるために。

武器の整備に戦い方、冒険者としての目標。
ここに来て初めて「冒険者らしい」話をたくさんした気がする。

……初対面の人に自分の込み入った話をしてしまった気がして、今になってちょっと恥ずかしい。

一、煽る相手を見極めること。
二、ボケとツッコミのバランスを把握しておくこと。
三、酔っぱらいと記憶喪失者に調理をさせないこと。
四、筆談用のノートとペンを持ち歩くこと。
五、生命の危険を感じたらすぐに逃げること。

――この依頼の後、購入したノートの１ページ目に記入された文より。

ちょっとした巡り合わせでみんなで夏祭りの警備をすることに。
休憩中に少し遊んだり、最後は花火を見たり。
……覚えてないけど、今までも見たことあるのかなぁ。

そんなに珍しくない蛮族討伐依頼……だったはずが。
御伽噺の地続きに自分たちが生きてて、
それが目の当たりにできるっていうのが少し誇らしかったり。
……夢見がちすぎかな？

マギテック協会の依頼で魔動機の戦闘データ取り。
本来ああいう堅い敵にも対応するための魔法なんだけど……
中々そう上手くはいかないね。訓練増やそうかなぁ。

改めてちょっと特殊な蛮族たちの調査。そして「魔王」との戦闘。
魔王の討伐なんてちょっと大仰な依頼だと思うけど、できる限りはやってみたい。
大切な使命を負ってるらしい「勇者様」の為にもね。

漁師町で海蛇退治。
漁師さんの協力、仲間との連携もあって鮮やかな討伐劇……だったと思う。
漁師に腕相撲で勝ったから、成長してるんだと思って
〈飢狼の牙〉に帰ってきた後いろんな人に腕相撲を挑んだが惨敗した。そんなぁ。

なんだかよくわからない料理を食べた日。
フラットな食材を美味しく調理することが才能なら
マイナスの食材を食べれるようにすることも才能だと思う。
もちろん次出たら食べたくはない。

みんなで海に行った日。
射的をして、花火を見て、屋台も見て。
来年もみんなとこんなことができたらな、って思った。
……この日を境にみんなが僕の味覚を信じてくれなくなった気がする。

魔動機マニアの魔王との戦い。
子供まで狙う外道だったが無事に破壊、子供も保護。
そして素敵な先輩との出会い。
御伽噺に倣う「勇者の物語」は斯く有るべし、ってね。

森に巣食う寄生植物と、その犠牲になったアンデットとの戦い。
妖精から猪まで揃う森を駆け回り、最後は妖精の訓練所なる所へ着地。
『妖精は僕が思うよりずっと物騒』か……
やっぱり自分は、どこか夢見がちなんだろうか？

何故か居なくなっている妖精たちの調査。のはずだったんだけど……
冒険者ならもっと警戒心高く。というのは反省点。
『妖精は僕が思うよりずっと物騒』肝に銘じて置かないといけないなぁ。
……それにしてもセイちゃんさん、どうしたんだろうか？殺気立ってような？

仮装してお菓子を配るイベントに参加した日。
準備が遅れて仮装は出来なかったけど……
お菓子はみんなに配れたし、食べてもらうこともできた。
最後にはサンタとして飢狼の牙を襲撃もして、楽しい一日だった。
……サンタとして飢狼の牙を襲撃？

魔動機で身体を補う戦士たちとの模擬戦闘。
僕は途中で倒れてしまい、最後まで戦うことはできなかった。
……夢のため、信念の為に戦う人たちに対して
何も持たない僕はどうやって……どうすれば追いつけるのだろう。