私の家は少し普通とは違っていた。長い間暗殺を家業としてきた家系で、その家に生まれた私も当然、暗殺者としての訓練を受けることになったわ。いくら訓練を受けたとしても人を殺すときには動揺したし、私自身が殺される可能性もあった。それでも、暗殺が出来なければ私がこの家に生まれた意味が無くなるのだから、そうするしかなかったの。

そうして私が任務をこなして帰ってきた時、家族は全員殺されていた。そうなることも覚悟していなかったわけじゃないわ。この仕事は誰かの恨みを買い、その恨みはやがて自分たちの胸を貫いてくるのだから。そして行き場がなくなり、家族と同じようにただ殺されることを待つだけだった私を迎えてくれたのがヴァグランツだったのよ。

ヴァグランツは私に新しい世界を見せてくれたわ。そして、此処こそが私の居場所だと…そう強く感じたの。もちろん私が今までしてきたことが無くなるわけではないし、今でも恨んでいる人もいると思うわ。それでも私が人のために力を使うたび、人々が笑顔になってくれるたび、私は少し救われた気がしたの。
【生まれた環境】虎穴
【幼少期の経験】用意周到
【1回目のハプニング】家族を失った(自分以外すべて)
【少年期の経験】密偵としての訓練を受けた
【2回目のハプニング】何者かに命を狙われている
【青年期の経験】正式な訓練を受けた
【3回目のハプニング】不自由な身の上から、自由になれた
【ヴァグランツになった理由】たくさんの笑顔を見るために
【信条】正義/肯定、暴力/否定
【矜持/執着】弱者を見捨てない