異邦の地に伝わる話。人の家に住み 家主に幸福を与えるというレプラカーンの伝承のひとつ。
お座敷様がその家に居着くと 住まわせてもらってる御礼として綺麗な衣服や着物を貰うことができ、また 居るだけで幸運が舞い降りると言われ有り難がられている。
お座敷様の一族は他のレプラカーンより身長が低く 90〜100cmほどが平均であり 体の成長は7歳頃に終わり 以降は寿命が近づくまで老けることもなく子どもの姿をしている。(肉体的には7歳ほどだが 全体的なサイズが小さく 少しスケールダウンしたようになっている)

人目を避ける種であるレプラカーンが何故『お座敷様』として一部地方で頻繁に現れるのか。
お座敷様という一族は、人と一定の距離感を保ち接することで 人との関わりを持ちながらも魔動機文明時代のような過ちを繰り返さないよう心がけている一族であり、関わる対象には 時に凛とした立ち振る舞いで、時に童のように無邪気さで 浮世離れさを演出し 妖精のように 人と近い距離にいながらも 人の理解が及ばぬ超常の存在という仮面を被る。
タマコは演技が上手い訳では無いが、自身の持つメイクスキルで己にそういった存在を投影し 少しだけ浮世離れした存在を装っている...実際の彼女は少し無邪気だけど臆病で気弱なただの少女なのだ。