ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アハト・クラリネッタ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

黒衣の風(シュヴァルツ・ヴィント)アハト・クラリネッタ

プレイヤー:ヤケイ

撃つよー!
射線に入った奴全員撃つよー!」

種族
ナイトメア(人間)
年齢
17
性別
種族特徴
[異貌][弱点/土]
生まれ
魔導技師
信仰
なし
ランク
ダガー
穢れ
1
9
9
12
9
2
5
5
9
7
成長
3
成長
0
成長
0
成長
2
成長
3
成長
1
器用度
21
敏捷度
11
筋力
14
生命力
16
知力
24
精神力
20
増強
1
増強
増強
増強
増強
1
増強
器用度
3
敏捷度
1
筋力
2
生命力
2
知力
4
精神力
3
生命抵抗
7
精神抵抗
8
HP
31
MP
29
冒険者レベル
5

経験点

使用
10,500
残り
3,000
総計
13,500

技能

シューター
5
マギテック
3
セージ
2

戦闘特技

  • 《ターゲッティング》
  • 《武器習熟A/ガン》
  • 《両手利き》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

セージ技能レベル2 知識 6
魔物知識
+1=7
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
11 m
全力移動
33 m

言語

会話読文
交易共通語
魔動機文明語
汎用蛮族語
地方語(ハーヴェス王国北方方言)
神紀文明語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
マギテック技能レベル3 魔動機術 7 7 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
シューター技能レベル5 14 8 7
《武器習熟A/ガン》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
テンペスト 2H 10 9 20 11 +2=10 最大装填数 6(装弾済み)
デリンジャー 1H 1 +1=9 20 10 8 最大装填数 2(装弾済み) ホルスターに2丁保持
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 14 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
ソフトレザー 7 3
合計: すべて 0 3
装飾品 専用 効果
とんがり帽子 魔物知識判定+1
マギスフィア(小)
マフラー
背中 ハーフマント(フード付き) 黒いマント。フード付き
右手 技巧の指輪 器用度+1/壊すと+13
左手 知性の指輪 知力+1/壊すと+13
ガンベルト 収納弾丸数:12
バレットスリンガー 収納弾丸数:4
知性の指輪 知力+1/壊すと+13
所持金
5,719 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

薬草・ポーション
救命草:3つ        
HP回復:「威力10」
魔香草:6つ        
MP回復:「威力0」
アウェイクポーション:1つ 
神聖魔法【アウェイクン】(ルルブI-P.261)と同じ効果を得る。※振りかけて使用可
冒険者技能用アイテム
弾丸:27発        
銃の弾丸。収納は装備参照
その他
着替えセット        
7日分の着替え
保存食           
7日分の食料
背負い袋          
革製
水袋            
革製
毛布            
あったかい
たいまつ:6個       
1H。1本につき2時間もつ。落としても消えない
火口箱           
2H。火打石と火口の入った箱。10分で着火
ロープ:10m       
丈夫
小型ナイフ         
1H。武器としては使えない
羊皮紙           
5枚1束
羽根ペン          
アハトちゃんは字が綺麗
水晶のはまった腕輪     
戦った蛮族がはめていた腕輪。効果なし
水晶のはまっていない腕輪  
拾った腕輪。効果なし
ガンベルト         
弾丸を入れるためのベルト
英知の腕輪         
知力+2/壊すと+14
知性の指輪*4        
知力+1/壊すと+13

名誉点
37
ランク
ダガー

名誉アイテム

点数
冒険者ランク20
テンペスト50

容姿・経歴・その他メモ

全身真っ黒のナイトメアの少女。
体は黒マントで包み、口元は黒マフラーで覆われている。まるで夜に溶け込むかのような黒一色はまるで迫害を畏れて人目から避けるよう。
…なものではなく、かつて故郷で少しだけ一緒に過ごした冒険者が黒いコートを着てたのに憧れて着ているのである。黒大好き!
意外と通気性はいいので、暖かい位なら着込んでいるが、あんまりにも暑いときは普通に脱ぐ。暑いのは流石に無理だって。

黒髪に白髪の混ざったモノクロの髪色はナイトメアの生まれの影響らしく、ナイトメアの力を使うと白髪部分が青く光る。
…角?髪の外はねしてるとこにあるよ。

ずっと生まれた村で過ごしていたが、ある時出会った一冊の冒険小説に感動し、件の冒険者に会って以降燻っていた冒険心が爆発。小説で主人公が持っていた銃を手に取りまだ見ぬ世界への一歩を踏み出した

アハト・クラリネッタの経歴SS「日記というものは、いつも書き出しが一番悩むものだ」

しかし珍しいことに、今日の書き出しは書き始める前からすでに決まっていた。

『●月×日 快晴
 今日は私、アハト・クラリネッタにとって運命が始まった一日である』

一日の日記を書き始めるには流石に早すぎる早朝6時。日記の一ページ目の一行目にそう走り書く。
そして既に着替えてあった一張羅にマントを羽織ってマフラーを巻く。既に高揚感が尋常じゃない。黒一色の服の下で心臓のドキドキという音があまりにも五月蠅い。
そんな抑えられぬワクワクを胸に、用意を整えた私は階段を駆け下りる。
扉を勢いよく開けたその先にいるのは、いつも通り朝のコーヒーをたしなむ我が母君。
「おはよう…何その恰好」
あっけにとられる母上。確かにいつもならパジャマ姿な私が颯爽登場の時間だ、無理もない。
そんなMrs.クラリネッタに向けて、私はこの物語を始めるための一言を告げる!

「お母様!私、冒険者になりたいですわ!」
「あーそう。いいよ。応援してる。頑張って」
「ええ、ええ!わかっています!そうやって断られるだろうという事は!ですがいくらお母さまでもこの私、アハト・クラリネッタを止めることは…ん?」

ん…あれ?えーっと…んー?
「…あれ?お母様…今なんと…」
「その変な呼び方止めて。あと口調も」
「…お母さん今なんて?」
「イイヨ・オウエンシテル・ガンバッテ」
「あれー!?」
おかしいな!?思ってた反応と違うな!?そして何ならさっきより感情がこもってないな!?
どういうことなの…想定通りことが進んでなさすぎる…待って…イメージしよう。私が想定してたのは…


『お母様!私、冒険者になりたいですわ!』
『まあなんてことを言うのアハト!冒険者だなんて危険な職業!貴方にはさせられないわ!』
『ええ、ええ!わかっています!そうやって断られるだろうという事は!ですがいくらお母さまでもこの私、アハト・クラリネッタを止めることはできませんわ!』
『なんてこと…それほどの覚悟だということなの!?』
『ええ!私冒険者になるためならなんだってするほどの覚悟を持ってましてよ!』
『…それならその覚悟、この母に見せてみなさい!』
『もちろんですわ!行きますわよお母様!』


「で、ここでお母様を切り伏せる私」
「切り伏せるな」
しゅばっとポーズを決めてみる私。…そしてそこに覆いかぶさるアイアンクロー。
「ていうか何?反対してほしかったの?」
そのまま頭を引きずられ、椅子へと座らされる。いや待って普通にその運び方痛い。
「いや…そういうわけじゃないけど…」
「けど?」
コーヒー片手に聞いてくるお母さん。あまりにも日常的すぎる反応に私は余計に口をとがらせる。
正直先の想像通り…とまではいかなくても、もっと劇的な反応を期待していた。ただ子供が親に夢を語るのとは話が違うのだ。今この時代で、冒険者という職業は何よりも重要な職業の1つであるが、それと同時に何よりも危険な職業…のはずなのだ。多分。多分。
だから正直心配してほしかったというか…いや大事にされてないわけじゃないのはわかるんだけど。私ナイトメアなのに超普通に育ってきたし。絶対お母さんのおかげなの間違いないし。それでもやっぱりね!?
だから私は出来る限りふてくされた様子を見せつけるように、そっぽを向きながらブスっと言葉を継ぐ。
「そりゃ理由とかね?聞いてほしかったというか?」
「ふーん。なんで急にそんなこと言い出したの?」
「よくぞ聞いてくれました!」
沈んだ気持ちが一気に戻ってくる。そうだそれを私は待っていた!
「ちょろっ」って言葉は耳に届かなかったことにして、私は着こんだマントの下に隠した鞄からきっかけとなった"一冊"を取り出す。
「これ!」
「…あー…」
母の眼前に突き出したそれは、少し色あせたハードカバーの本。
タイトルは『アルフレイム冒険書録Ⅰ』。まあまあ前の時代に書かれたアルフレイム各地を探検したとある冒険家の小説だ。
相棒である銃を片手に、時に出逢い、時に別れ、また時には危険に陥ったり、そして冒険の楽しさを分かち合ったり…とにかく冒険の全てが詰まってるかのような一冊だった。
「どこで見つけたの」
「使ってない書斎を探検してたら見つけた!」
「まあ、あるなら確かにそこか」
「凄い本だった!」
見つけた最初は興味本位にぺらっと捲ってみただけだったのだけど…いつの間にかその日は日付が変わるまで読むふけっていた。
それから数日をかけて読み終えた時の興奮を表す言葉は残念ながら私の語彙には存在しなかった。Ⅱはないのかと書斎をひっくり返してみたが、結局見つかることはなく、仕方なく私はこの本を何度も読み返したのだけど…読むたびに冒険への欲求が際限なく高まって非常に困った。
「私もこんな冒険がしてみたいの!」
「なるほどね…はぁ…」
でっかい溜息一つ。飲んでいたコーヒーの匂いがこちらに来るほどホントにでっかい溜息。
「む、何?もしかして『本に影響されて冒険に出るとか単純な子』とか思ってらっしゃいますのこと!?」
「いや…まあ半分くらいは思ってるけど…その話し方絶対にやめなさいよ」
「じゃあ何?」
「んー…なんて言えばいいかなぁ…」
「あ、じゃあ私が冒険に出たいもう一つの理由聞いて聞いて!」
「はいはい…何なの」
「この格好見てわからない!?」
立ち上がってくるりと一回転。黒いマントと黒いマフラーがふわりと膨らむ。
なお、中に着ているシャツもズボンも黒一色。所々に白いラインくらいは入っているがとにかく私の格好はほぼ完全に黒系列のモノトーンカラー。夜の闇の中で私を見つけるのは、暗視持ちですらそう容易いことじゃないだろう。
あまりにもオシャレな着こなし過ぎて目を丸くしているだろう…と、向き直った私の目に入ってきた母の顔は「げ」って若干嫌そうに歪んだ顔。ん、あれ?
「どしたの?」
「…いや、コーヒーが苦かっただけ…で、その恰好がなんて?」
「ほら、随分昔…私が小さかった頃に私を助けてくれた冒険者!あの真っ黒な冒険者の人!」
「…」
そう、あれはまだ私が小さかった頃。物事の分別もあまりついていなくて、記憶も正直おぼろげなあの頃。ただその中でも鮮明に覚えているあの記憶。


私はその日、冒険と称して近くの森に遊びに出ていた。ナイトメアという事で今も昔も村から少し離れたところに住んでいた私(と言っても村は別にそんなこと気にしてもいなかったみたいだが)にとって、遊び場であった森はもはや勝手知ったる我が家も同然だった。
だけどその日は少し様子が違ったような記憶がある。少し森が五月蠅かったというか。…でも好奇心旺盛な私はむしろ「ぼうけんちゃんす!」と見て遊びに飛びだしたのだ。思い返してみれば我ながら森を舐めた危険行動だ。
そして案の定、その日の森は普通じゃなかった。蛮族がいたのだ。しかもそれに気づいてしまったのが森に深く入ってからのことだったからもうホントどうしようもない。
気付かれないように、震えながら木の陰に隠れていた。激しくなりそうな息を必死に殺して、少しでも見つからないように体を小さくして、早く遠くへ行こうと一歩一歩前へ…そして木の枝を踏み抜いた。
後ろから聞こえる足音に、私は振り向くことなんてできなかった。涙が止めどなく溢れてきて、頭の中も、目の前の視界も、何もかもがぐちゃぐちゃに歪んでいた。ここで終わるんだって、子供ながらに全部を諦めていた。
…だけど、いつまで待っても来ると覚悟していた痛みは来なくて、ただ代わりの様にバンッって音が後ろから聞こえてきた。
「ああ畜生。まさかこの辺にまで逃げるとは…」
そんな呟きが聞こえてきたのを覚えている。ただ、その意味を理解したのはずっと後にこの時のことを思い返してから。その時はまだその言葉すら蛮族の物だと思い込んでいた。だからむしろ余計に恐怖がこみあげてきた。嗚咽が止まらなくて、ヒックヒックと声を出して泣いていた。
「誰かいるのか!?」
理解できる言葉にびくっと体が震える。だが、それが聞きなれた交易共通語だったからだろう。私は無意識のうちにそちらに振り向いてしまった。
「子供…ああ!もう大丈夫!大丈夫だから!蛮族はもう僕が倒しちゃったから!ほら安心して!」
「う、うえええええええええ!!!!!!!!」
「おーよしよし!よく声を出さなかったな!偉い。偉いぞ~!」
私に気づいたその人は、夜を思わせるような真っ黒な外套に身を包んだ男の人。
今考えると普通に怖い恰好な気がするが、蛮族でない人の姿に安心したのだろう。見るや否やその姿に抱きついていた。涙、鼻水、汗、よだれ。体から排出された全部の水をその外套に押し付けるように泣きじゃくっていた。


それからその冒険者は私を泣きわめく私をあやしながら、私を家まで連れて行ってくれた。
お母さんとその冒険者の人が何を話してたかは今一覚えてないけど…結局、その人はしばらくの間ウチに滞在することになった。その時は確か例の書斎に泊めていたはずだ。
そしてその人がいる間、私はずっとその人から色々な冒険の話を聞いた。出会った人達のこと、分かれてしまった人達のこと、そして冒険の厳しさや楽しさ。更には冒険をする上で気をつけなきゃいけないイロハやら何から何まで…1週間そこいらだけの滞在だったが、それでも私の中でその記憶はとても大事なものとして脳裏に焼き付けられている。
「…うん、私やっぱり冒険者にずっとなりたかったんだ」
「…」
あの時のことを軽く語りながら、遠くを見る。幼い記憶ながらにするりと思い出せた自分に少し驚く。
あの後しばらくは蛮族と出会った時のことがトラウマになって、冒険はおろか森に出ることすら躊躇した。だけどそれでも、いつの間にかまた森を探索するようになっていたのは、きっとあの人が教えてくれた話がどれも楽しかったからだ。
ただまあ、子供がすぐに冒険者になれるわけはないし、そもそもナイトメアっていうのが外でどういう扱いなのかは幼心に分かっていた。だからずっと森の中で冒険者ごっこをして、本で勉強して過ごしてた。熱を強く胸の内にくすぶらせながら。
火種についに薪がくべられた。今私の心は煌々と燃え上がっている。
「だからお母さん!」
「…だからも何も、私は最初からいいよって言ってるって」
「そうだったわ」
んー!なんか本当に思った通りに行かないなぁ!
まあきっと現実ってこういうものなんだろう。事実は小説より奇なり…奇が下回るパターン初めて見た。
「よし!じゃあ明日から早速…」
「準備できてるの?」
「勿論!お小遣い貯めて色々買ったんだから!ほら!」
そう言って私はマントの下の装備を机の上に広げる。
武器、盾、布の鎧、カバンとかの必需品、ちょっとした薬草に…
「このナイフで戦うの?」
「…うん」
母がかざしたのは刃の薄いナイフ。…まあ正直心もとない。
ただ仕方なかった。なんてたってお金がない!なぜならこの出費はお小遣いを貯めたものだから!月々数十Gをいつかなんかあった時の為にと貯めていたものだから!…なんか思ってたよりなかった!
「ま、まあ!私森育ちだし!ふぇんさーとかなら…」
「はぁ…あの小説ならガンでしょ」
「え、あ…はい」
「ガンだったら弾もいるし、マギテック…マギスフィアもか。…あんたマギテック使えたっけ」
「え、あ~本で読んだくらい?」
「教本もいるわね」
頭を大きく振りながら、母は立ち上がる。
何事か?と見上げていると、母は顎で廊下の方をクイっと示す。
「え?」
「何やってんの。支度しなさい。買い物に行くわよ」
「買い物…」
「やるんでしょ。マギテックシューター」
「…っ!うんっ!」
飛び上がるように椅子から立ち上がり、そのまま階段へとガチダッシュ。
きっと私の顔は、これ以上ないくらいの笑顔が浮かんでいたに違いない。


「…ふぅ」
ドタドタと走り去っていった娘を見ながら、彼女はため息を一つ。
止められないほどの勢いで消えていった娘とは対照的にゆっくりと立ち上がり、そのまま近くの化粧台へと歩み寄る。
引き出しを開け、中から2つの物を引っ張り出す。1つは少し埃の被った写真立て。中に入っているのは彼女の若い姿と、横に立つ黒一色の青年。
「全く…血は争えないってやつかしらね」
そしてもう一つ。それを見て彼女の脳裏に思い出される言葉が一つ。
『冒険者なんていつ死ぬかわからないからな。あの子には死んだってことにしといてくれ』
勝手なことを言って出て行った男を思い浮かべて苦笑い。
本当に勝手すぎて何度もむかついたものだが、それでもまだ心に温かい気持ちが灯るくらいには想っているらしい。そんな自分への苦笑い。
「おかーさーん!準備できた!」
駆け下りてきた娘は写真に写る青年そっくりの黒衣装。
彼女はばれないように写真立てを化粧台にしまい込む。
「んで!まずは何買う!?ガン!?やっぱりガン!?」
「マギスフィアよ」
「え、なんで…おっと!?」
はしゃぐ娘に握ったものを放り投げる。
それは男が置いて行った一丁のガン。こちらは埃も被らず、黒く輝いている。
「…え!?これデリンジャーじゃん!」
「せめてそれが撃てるくらいまではここにいなさい」
「はえー!デリンジャーはえー!」
「ほら行くよ」
デリンジャーを宝物のように持ち上げる娘の頭を掴み、そのまま玄関へと引っ張っていく。
玄関にある靴は二足。勿論アイツの物なんて置いてない。
ただ出て行った時のことは今でも一瞬で思い出せてしまうのだ。
「…まだ続き書いてるのかねぇ」
「ん、何の話?」


日記というものは、いつも書き出しが一番悩むものだ
しかし珍しいことに、今日の書き出しは書き始める前からすでに決まっていた。

『●月△日 快晴 嘘、曇り
 今日は私、アハト・クラリネッタにとって運命が始まった一日である』

そう書いた日記を鞄にしまい込む。
鞄の横にはホルスターに収められたデリンジャー。あれから何度も触ったから少し汚れているけど、それでも頼もしく黒く輝いている。
「ちゃんと必要な物持った?」
「持った持った!今の私に似合う言葉はそう!『備えあれば憂いなし』!」
鞄の中身は何度も確認したし、必要な物リストも何度も目を通した。そして一式を整えてベッドに入ったから間違いない!
…ベッドに入ってから結局寝れずに若干寝不足な気もするけど多分大丈夫!…多分!
「多分!」
「不安」
「憂いてる!」
まあ、私には憂いはないので大丈夫だろう。
天気はあまり良くないけど、森はいつもより少し静か。旅立つには安心ないい日よりだ。
「いい?ちゃんとナイトメアなことは隠すこと。定期的に手紙くらいはよこすこと。あと気が向いたら帰ってくること。あと…」
「わかってる!皆まで言うな!」
「はいはい。じゃああと一個だけ」
「ん…わっ」
突然視界が黒く覆われる。
それが母の胸の内だと気づくのに少し遅れる。
強く抱きしめられる私の体は、母のからだより一回り小さくて、まだ子供なのかなってふと思ってしまう。
「危険な仕事だと思うけど、母さんはアハトの無事を祈ってるからね」
「うん」
「元気でいなさい。母さんからのお願いはそれだけよ」
「うん」
ひとしきり抱きしめて、母はするりと手をほどく。
少しだけ目が赤い気がしたけど、まじまじとは見ないでおく。私の目も今は見られたくない。
踵を返して前を向く。鞄を背負い直し、大きくふっと息を吐く。
そして、力強く、一歩を、前に。


「それじゃ!行ってきます!」
「行ってらっしゃい」

結局、振り返って手を振りながら私は森へと歩き出す。

そう、ついにこの日!私、アハト・クラリネッタの壮大なる冒険が始まったのである!


「あ、角隠し忘れた」
…始まったのである!


経歴1:憧れる冒険者がいる
経歴2:旅をしたことがない
経歴3:本から大きな影響を受けたことがある
冒険に出た理由:まだ見ぬ世界を見るため



履歴

キャンペーン「始まりの港」
1幕目「森の守り人」

・冒険者「フィリア」と出会う。ミルタバルにコネクション
・謎の剣発見。ミルタバルで調査可能?
・剣士の遺品発見。
・コネクション<デール村の住人/10点/顔見知り>を無償獲得。デール村の宿代が半額。

2幕目「奈落の旅人」

・なんか紫の水晶のはまった腕輪を拾う

3幕目「蒼穹の狩人」

・水晶のはまっていない腕輪を拾う
・英雄のマントを拾う

4幕目「小さな守人」

・英雄のマントを売る(血涙)
・宗匠の腕輪を割る

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 4,000 2,500 0 知力×1
1 6/11 キャンペーン「始まりの港」森の守り人 2,140 2,712 16 器用
精神
わっふるこーんさん 玄米茶さんきなださんトノチさん
2 6/25 キャンペーン「始まりの港」奈落の旅人 2,250 2,025 25 知力
生命
わっふるこーんさん 玄米茶さんきなださんトノチさん
3 7/9 キャンペーン「始まりの港」蒼穹の狩人 2,540 3,220 49 知力
生命
器用
わっふるこーんさん 玄米茶さんきなださんトノチさん
4 7/23 キャンペーン「始まりの港」小さな守人 2,570 5,900 17 器用
わっふるこーんさん 玄米茶さんきなださんトノチさん
取得総計 13,500 16,357 107 9

収支履歴

デリンジャー::-600
マギスフィア(小)::-200
ガンベルト::-20
バレットスリンガー::-40
弾丸(12発)::-50
弾丸(12発)::-50
ソフトレザー::-150
ハーフマント(フード付き)::-40
マフラー::-15
アウェイクポーション::-100
冒険者セット::-100
着替えセット::-10
救命草×3::-30*3
魔香草×2::-100*2


テンペスト::-2000
ガンベルト::-20
弾丸(12発)::-50
英知の腕輪::-1000
保存食x7日 ::-50
ローザに貸し::-100
羊皮紙&羽根ペン(割高)::-8
食費::-10


魔香草::-100*3
弾丸(12発)::-50


とんがり帽子::-3000
デリンジャー::-600
魔香草::-100*6
弾丸(12発)::-50
宗匠の腕輪::-1000
英雄のマント::5000
知力の指輪*6::-500*3
弾丸(7発)::-5*7
ローザに融資::-1700
宿代:-30
お友達料金::-400
ヴァイス代::-1000


技巧の指輪::-500

チャットパレット