聖印と神像

　ポポロ・ロ・ココの聖印は、水晶の裏に十字架を象った物で表されます。
　神像は丸薬を包んだ籠を天に掲げた美しい女性の姿を取ります。

神格と教義

　ポポロ・ロ・ココは〈大破局〉の際にコルガナ地方で生まれたとされる小神です。
　ポポロ・ロ・ココは大破局の際、天より舞い降り、蛮族の襲撃に遭う村人を助けたとされています。夜遅く、蛮族の襲撃に遭った村人は近くの山へと追いやられ、ついに崖際まで追い詰められます。その　時、天高くから舞い降り、蛮族を退けて人々を助けたと言われ、その姿から月神の使わせた小さな神だとされてきました。コルガナ地方には魔神が多く特に魔神に対して素晴らしい戦果を挙げていたとされ、さらにその類稀なる薬学の才によって魔神化の症状を解消したことで“退魔と快気の女神"と呼ばれた。

　その性格は快活で正直な人物で合ったと言われています。慈愛に満ちた人物で、当時、コルガナ地方で流行していた魔神化に苦しむ人々を見て、酷く苦しみ、その解消法を模索しました。長い研究の果てにその原因を突き止めました。そうして彼女は万能の薬を手に入れたとされています。
ですが、その薬はのちに手放され封印し、彼女は天へと帰ったとされています。

　教義は「病と魔は精神に巣食う物」であり「心と気を強く持つ」こととされています。薬品で心を救うことは出来ず、いつか来る病に供えようという物でもありました。そのためポポロ・ロ・ココの信仰は強い精神力が試されるものであるとされることが多いようです。信仰しているのは薬剤師や調香師など薬やポーションなどに携わる者が多く、一部祈祷師や墓守などが信仰しています。

格言

「万能の薬で心は救えない、心を救うのは己自身」

「魔は心に巣食う」

「病は気から」

備考

伝承の中に、夜や月という単語が出て来る事から月神シーンの導きによって生まれた人物であるとされる説が強く残っています。

またその姿による記述や逸話の一部には「半透明の肉体」や「額が輝いて見せた」とある事から、当時、その存在が半ば幻とされていたフロウライトであり、その存在を知らない村民がその特異な姿から神の使いだとした説もある。