今回も冒険者さんの依頼に同行する形で、冒険に出た。魔神語が喋れる人がいたおかげでイスタリがやたら饒舌だった。依頼で赴いた場所は奈落の魔域。それも、雪山の。とても寒かった。サーマルマントと防寒着を買っておいてよかった。あと、野伏の技術の有用さを思い知った。明日辺りにでも、知り合いに学びに行こう。

　なんか、うるさい人に絡まれた。前に冒険してくれた人に助けてもらって、一緒に奈落の魔域攻略に行くことになった。今回はイスタリが静かだったな。話した人と相性が悪かったのかも。何はともあれ、ブラックロッドにかかったアビスカースが別の者に変えられて満足。また、冒険できたらいいな。

　即席のパーティーで魔動機文明の遺跡に行くことになった。ティダン神の神官戦士の人がいて、すっごく怖かったけど、誰も死なずに暴走した魔動機を倒せてよかった。神官戦士の人も、私に魔法を撃ってきた人とは違うってわかって、ちょっと嬉しかった。もっと、いろんな人の役に立てるようになりたいな。

　酒場でイスタリにご飯を食べさせていたら、レギュラスって言う人に依頼に誘われた。最初は怖い人だと思ったけど、もしかしたら根はいい人なのかも。どちらかというと一緒に来たバハールさんの方が怖かった。ティダン様の神官じゃないけど、なんだか目が笑っていないのが凄く恐ろしい。フェイルさんがいなかったら上手くできていたか分からない。
　依頼の方は奈落の魔域の討伐で、お城みたいなところを探索した。いつもよりマナが潤沢だったから荒い使い方をしたけれど、もう少し考えて戦わないといけないな。それに出てきた魔物もなんだか変？　だった。どう見てもスライムなのに生物な魔物と、魔域の核を護っていた虹色に輝く｜鸚鵡《オウム》。それとしか表現できないけど、なんか、うるさかった。ともあれ、無事に依頼を達成できたのは良かった。この調子で頑張っていこう。

　最近はフェイルさんと一緒に冒険することが多い。今回も奈落の魔域だったけれど、キマイラ相手でも無事に生還できてよかった。でも、そろそろマナに余裕がなくなってきたな。もっと節約しないと、お金も……。