シュゼルは物心がついた時はハールーン魔術研究王国とアヴァルフ妖精王国連邦との国境付近の集落に住んでいた。
子供のいないレプラカーン夫婦に捨てられていた所を拾われ、実の子供のように可愛がられながらすくすくと成長していった。
彼の出自は不透明だったが、親を始め集落の皆はとても優しくシュゼルは一切気にする事は無かった。

ある日、少年のシュゼルは不思議な夢を見る。
今よりも成長した自分が、見たことも無い人達と共に旅路を行く夢だ。
夢の内容自体は毎回違ったが、同伴する顔ぶれは殆ど変化することが無かった。
親に相談してみると、冒険者になりたい願望が夢として現れたのではないかと初めは言っていたものの。
事細かに内容を覚えていたり、一部シュゼルの知る筈の無い立地の話を聞いて心当たりが浮かんだりした親は彼が見ている物が予知夢ではないかと結論付けた。
その話をシュゼルは、いつか夢に見た場所を実際に巡ってみたい。夢に見た人たちと会ってみたいと思うようになる。
シュゼルは、冒険者となる事を己の将来の夢とした。

彼は冒険者として活動する準備の一環として身体を鍛える他に魔術の勉学を必要と考えた。
その為、彼の知る限りの伝手を使って人脈と資金を用意し(当然だがシュゼル自身も働いて賃金を稼いだ)、その甲斐あって魔術学校への入学を果たすのだった。

【趣味】

・正確には趣味ではないが、余った紙などに自分をモチーフにした冒険者のパーティを落書きする癖がある。

【経歴】

・予知夢を見たことがある
・田舎で育った
・恥ずかしい癖を持っている

【冒険に出た理由】

・目指すべき場所がある