容姿・経歴・その他メモ

身長

175

体重

72

髪

深青

瞳

マゼンタ

肌

白

経歴

2-6 大失恋したことがある。
5-2 魔物を倒したことがある。
6-3 国王に会ったことがある。

アリシア・レイレナードは傭兵一家の次女だ。
幼い頃から傭兵部隊の中で育てられた。
よく面倒を見てくれていた部隊の青年に幼心で恋をしていたのだが、ある時その青年は魔物に襲われ命を落としてしまう。
アリシアにとっての初めての失恋は死別という辛いものだった。
彼女は失意の中で魔物への復習を決意し、憎しみを燃料として歩みをすすめることを決める。
13歳の時に護衛していた商隊が襲われた際に魔物の首を上げた。
成人後の初めての仕事で大貴族の令嬢を救出したことで傭兵としては異例となる国の式典に招待された。
そこで国王への謁見を行い、それがいまの彼女の自信にもなっている。

人物プロファイル

【人物名】アリシア・レイレナード=Alicia Rayleonard
【二つ名】首刈りアリシア
【階級】センチネル
【年齢】22
【概要】
前衛を務める戦士。
抜群の安定感と高いリーダーシップが特徴。
作戦立案能力や遂行能力も高く、信頼度は厚い。
現役の傭兵ということもあって信用度で言えば随一。
【評価】
アリシアは優秀な冒険者だ。そのあり方は冒険者というよりも傭兵なのは間違いないが、殲滅戦や調査依頼では無類の能力を発揮する。
両手剣を得物として操り、火力も申し分ない。状況判断能力も高いことからリーダーとして高い適正があるだろう。
メンタル面も非常に安定しており、懸念要素は少ない。
挙げられるのは彼女が抱いている孤独感と姉に対するコンプレックスだがいままで依頼に支障をきたしたことはない。
今後問題になるようならそれらへの対応も考えなければならないが、ひとまずは問題ないだろう。
冒険者によく挙げられる身辺の問題も一切ない。流石はRayleonardのお嬢様だ。今後も彼女はハーヴェスの主力の1人として活躍してくれるだろう。―カワセミ

彼女のリーダーシップには良く助けられる。あのセブレムでの水際防衛戦の時とかな。
彼女は優秀な戦士でもあり、指揮官だ。故に彼女のいるパーティは彼女の立案能力や指揮能力に依存することも多い。
つまりは彼女に何かあれば機能不全をきたすことがあるということだ。
そのためリーダーの素養がある冒険者は各パーティに2人配置することを提案する。―雫田神綺

SW幕間の物語

人間というのはとても排他的な生き物だ。
自らと異なるものに恐怖を感じ様々な手段を用いて排除しようとする。
当然だ。なぜなら人はとても弱いから。
その前提を踏まえてこの街はとても異様だと言えるだろう。

ここは港湾都市国家ハーヴェス。
人間を含め多種多様な種族が共存する街だ。

人間同士でも人種が違えば争いは絶えないというのに、この街は大量の種族が闊歩する中でよくやっている。

冒険者となってから幾月ほどの時が過ぎた。
私はここハーヴェスのドラゴンファイアというギルド支部に籍を置いている。

それなりに冒険者をやってきたが、未だに冒険者の振る舞いというのはよくわからない。
傭兵である私にとって仕事というのは戦闘行為であって決して誰かの救済ではないのだ。
それはそうだろう?誰かを、何かを殺すことが救いであるならばそれこそ世界は悲劇だ。

だが冒険者の知り合いや仲間というのは随分と増えた。
ここドラゴンファイアはギルド支部の中でも個性の強い連中が多く所属している。
私も他人から見ればその1人だろう。
もともとはタビットの少年と旧文明の忘れ形見だけだったのに随分とにぎやかになったものだ。

ドラゴンファイアに併設されたジャポネ亭の出張酒場は今日も多くの人物で賑わっている。
私はカウンターに座りながら煙草に火をつけた。
紫煙が立ち込め、魔香草の刺激が鼻を抜けていく。

「あ!アリシア!おはようなんだぞ!」

後ろから声をかけられる。
ゆっくりと振り返れば私の予想通りの人物が元気に手を振っていた。

「おはようイナバ。スズキは?」

彼は哨戒任務中に助けたことが切欠で共に旅をしてきたタビット族のイナバだ。
世間知らずなところはあるが小さい身体に見合わない知識と探求欲の巨人である。

「あー、スズキは箒を壊しちゃってインディゴに修理してもらっているところなんだぞ!」

紫煙と共に大きなため息を吐き出す。
これでスズキが壊した箒は278本目。
そろそろ諦めてもいいかと思い始めてきた。

「…そう。あんたはこれから出かけるの?」

「そうなんだぞ!魔晶石のストックを買い足しに行こうと思うんだ!アリシアも一緒に来るか?」

「折角だけど遠慮しておくわ。インディゴに謝罪いれてくる」

「そっかぁ。じゃあまたなアリシア!」

いつでも元気なイナバは手を大きく振ってギルドから出ていく。
さて。と煙草を灰皿に押し付け立ち上がる。
差し入れの一つでも持っていこう。

ギルドの二階へと上がればそこは宿舎となっている。
冒険者達の多くがここで生活しており、隣人というよりもシェアメイトといったほうがニュアンス的には近いかもしれない。
手にはジャポネ亭で購入した軽食と飲み物のジョッキを抱えている。
数名の人物とすれ違い軽く挨拶をしていく。
相変わらず多種多様な種族のいるギルドだ。人間のほうが少ないのでは無いだろうか?

「あ!アリシア!おはようなのですよー!」

とっとっとーという擬音が似合いそうな様子で青いシスター服を着た小柄なエルフの少女が近づいてくる。

「ハローマリア。今日も元気そうね」

「マリアはいつも元気なのですよー?あっ、でも確かに今日はいつもより元気かもしれないのです!」

楽しそうに話す少女だ。
種族が違う故に一概には言えないが、この少女が年数的には自分よりも年上だと言うことに毎度驚かされる。

「なにかいいことでもあったの?」

「今日はライオネル達と冒険なのですよー!魔動機文明の遺跡らしいので魔晶石があるかもしれないのですよ!」

彼女はほくほく顔でそうこぼす。

「なるほどね。それなら気をつけて」

「ありがとうなのですよー!」

彼女はそういって駆け足で去っていく。
見送ってから歩みを再開する。
そうして一つの部屋の前で足を止め、そのまま足でノックする。
無作法なことについては手がふさがっているのだ。目をつむってほしい。

「空いとるぞー」

中から声が聞こえ、膝を使ってドアノブをおろし中へ入っていく。
中にはリカントの青年と浅黒い肌に白い髪を持ったルーフォークがいた。
リカントの青年は折れた箒の修繕をしていた。

「おお!アリシアか!おはようじゃな～」

「アリシアさん、おはようございます」

「インディゴ、スズキ、おはよう」

手に持った荷物を机へ置き、飲み物を2人へ差し出す。

「朝からごめんね。箒。これ差し入れ」

「気にせんでええぞ。わしも好きでやっていることじゃからな!」

インディゴはそういうと豪快に笑う。
相変わらずよく響く声だ。

「スズキ、あんたもお礼と謝罪しなさいな」

「はい、ありがとうございますインディゴさん。あとすいません。でも僕掃除得意なんですよ?」

いつものセリフに頭を抱えつつも椅子に腰掛ける。
今日はこのあと2人を誘ってなにか依頼をこなそうか。
そんなとりとめないことを考えつつ時間は過ぎていく。

私の冒険者としての日常。
冒険者っていうのはよくわからない。
まあでも。この空間は心地が良い。
いまはそれだけで十分だろう。

セッション履歴

収支履歴