ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アオニン - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アオニン

プレイヤー:たつや(天使)

種族
人間
年齢
15
性別
種族特徴
[剣の加護/運命変転]
生まれ
剣士
信仰
ランク
ブロードソード
穢れ
9
6
6
6
3
10
10
11
9
成長
6
成長
1
成長
6
成長
6
成長
5
成長
6
器用度
21
敏捷度
13
筋力
22
生命力
22
知力
22
精神力
21
増強
増強
増強
2
増強
増強
2
増強
器用度
3
敏捷度
2
筋力
4
生命力
3
知力
4
精神力
3
生命抵抗
10
精神抵抗
10
HP
43
MP
42
冒険者レベル
7

経験点

使用
27,500
残り
1,730
総計
29,230

技能

コンジャラー
7
フェンサー
6
レンジャー
6

一般技能

コック(料理人)
1
ソルジャー(兵士)
1

戦闘特技

  • 《魔法拡大/数》
  • 《防具習熟A/盾》
  • 《二刀流》
  • 《マルチアクション》
  • 《サバイバビリティ》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

レンジャー技能レベル6 技巧 9
運動 8
観察 10
魔物知識
0
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
13 m
全力移動
39 m

言語

会話読文
交易共通語
地方語(ブルライト)
魔法文明語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
コンジャラー技能レベル7 操霊魔法 11 11 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
フェンサー技能レベル6 12 9 -1 10
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
サーベル 1H 10 9 10 9 10
よく切れるナイフ 1H投 1 9 1 9 10
”古傷の”スパイクシールド 1H 11 9 13 9 10
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
フェンサー技能レベル6 12 8
《防具習熟A/盾》 1
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
ソフトレザー 7 3
"古傷の"スパイクシールド 11 1 2 必筋-2。「古傷の」 携行時 HPを回復する効果(休息による回復を含む)を受けた場合、その回復量が1点減少する。
ブラックベルト 1
合計: すべて 9 7
装飾品 専用 効果
味覚のピアス 味覚が鋭敏になり、飲食物の味わいをより深く楽しめる。舐めたり口にしたりした時に行う薬品学判定に+2修正。
スマルティエの聴音器 10m離れた位置からでも聞き耳判定を行える。
革紐の首飾り(牢屋の鍵付き) 革紐のシンプルな首飾りに、大事な鍵をかけたもの。
背中 サバイバルコート
右手 魔法の発動体
左手 知力増強の腕輪
ブラックベルト
スマルティエの筋力増強の腕輪
所持金
6,161 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

■冒険者セット(たいまつ-1)
■保存食7日分
■着替え7日分
■テント(6人用)
■永久氷片 1個

■太陽のランタン(油5回分)
■火縄壺
■望遠鏡
■よく切れるナイフ
■羊皮紙 48枚
■インク&羽根ペン
■調理器具セット
■ぬいぐるみS 3個
■ぬいぐるみM 3個

■救命草 17個
■魔香草 11個
■救難草 4個
■魔海草 3個
■ヒーリングポーション 5個
■アウェイクポーション 5個
■熱狂の酒 1個
■魔香水 2個
■3点魔晶石 6個
■7点魔晶石 5個
■消魔の守護石1点 2個
■MCクリスタル5点

■器用増強の指輪
■器用増強の腕輪
■知力増強の指輪
■支配の杖(命中+1、C値なし)
■バックラー
■ナイトシールド

■魔化された粘土
■魔化された肉
■黒曜石の盾(小)
■猫目石の鋲(小)
■琥珀の目(小)
■柘榴石の活力(小)
■柘榴石の生命力(小)
■琥珀の目(中)
■柘榴石の活力(中)
■柘榴石の生命力(中)

■牢屋の鍵

名誉点
74
ランク
ブロードソード

名誉アイテム

点数
冒険者ランク100
よく切れるナイフ0
縁を繋げし者-30
再起を誓って-20
野伏のセービングマント20

容姿・経歴・その他メモ

【経歴表】
■憧れる冒険者がいる
■大げんかしたことがある
■何かの大会で優勝したことがある
【冒険に出た理由】
■恐怖に打ち克つため


――――俺の通称(コードネーム)は、アオニン。元の名前は、知らない。あったのかもわからない。


掃きだめの魔動死骸区の中でも、孤児の多いエリアで生まれた。
そこでは生まれた瞬間から運を試される。孤児院にいられるか、売られるか。
名もなき彼は、売られる側だった。運がない方だった。
二束三文で彼を買ったのは、使い捨ての労働者が欲しいだけの開拓者だったから。
最低限の食料と水だけ与えられて、過酷な労働を繰り返した。
そして、突如世界を紅く染めたナイトメアによって、初めての名…アオニンという識別コードを賜った。


アオニンの記憶の最古のものは、深き森の奥にある屋敷でナイトメアの男から依頼の説明を受けているところだった。
何故か、そのための手段も知っていた。何故か、そのための手段を身につけていた。そしてその何故か、に対して一切の疑問を抱かなかった。
特性上か、似たような魔法戦士の才能を発揮した赤の仕事仲間とコンビを組むことが多かった。
何人も殺し、殺し、殺した。刃を急所に差し込むだけの、作業だった。何の感慨も湧かなかった。
そしてそれはある日唐突に終わりを告げた。訳が分からないままに、ただ自分のしてきたことの自覚だけが残った。


彼と、仲間と、そして頭領であるナイトメアの男でさえ、【享楽の外法医師】の洗脳下にあった。
医師は、あらゆる知的生命体を弄繰り回し、改造し、思いのままに操ることが出来た。
彼が所属していた暗殺ギルドは、すべて医師の掌の上だった。
そしてその暗殺ギルドが滅んだ時、洗脳は消え、構成員は己の犯した罪だけを残してがらんどうになった。
暗殺ギルドが消えた途端に自我を取り戻すことまで全て、医師が仕組んだことだった。


頭がおかしくなりそうだった。当然だ、今まで理由も分からず、しかも自発的に人を殺し続けていたのだから。
ただ幸運だったのは、その日侵入した冒険者によって自分たちが気絶させられていたこと。気がついた時には、先に洗脳が解けていた他のギルド構成員の中でパニックを乗り越えた者によって、言葉をかけられたから。孤独ではなかったことが、精神崩壊を起こさない程度の理性を繋ぎとめてくれた。
ただ、それでも状況は最悪だった。自殺者も後を絶たない。アオニンは逃げるように、暗殺ギルド跡地を離れた。
その時、自分よりこの現状を受け入れられなくて茫然自失状態のアカニンの手を引いていた。助けようと思った、というよりも…独りきりになったらどうにかなってしまいそうな自分が怖かった。


そして一度逃げ出せば、止まらなかった。罪業も後悔もすべて置き去りにするように、遠くへ、遠くへ。
やがて辿り着いたのは最果ての地、コルガナ地方。巨大な壁に囲まれた奈落があり、常に冒険者を求めている場所。
ここにいれば、くいっぱぐれることはないし。脛に傷があっても、やっていけるかもしれない。


がらんどうの、2人。
新たな仕事、新たな生き方を求めて焔竜亭の扉を潜った。

身体データ

181-78-15

娯楽と悩み

暗殺ギルドにいた頃は、必要最低限の食事しか摂取しなかった。それが冒険者になって以来、食べたこともない美味しいものが溢れている。
アオニンは暗殺ギルドの中でも、技巧より肉体・魔力を主に使うタイプだ。鍛えられた肉体は仕事道具でもあった。
そのため、ある程度自制した食生活を心掛けていたのだが…如何せん、高カロリー食の魅惑といったら。味覚を刺激され胃袋が満たされる幸福感は何物にも代えがたい。いつでも美味しいものを食べたくて、調理の練習も始めた。

だが、同時に頭を抱える。筋肉の上に乗り始めた、柔らかい贅肉。二の腕を摘まめるし、脇腹が少し下衣の上に乗る。
自制しなくては、と思いつつも。内心で言い訳をしながら、どうしようもなく食べ物を口に運んでしまうのだった。

【if?】反逆
起章 散策

…これはある日、アオニンの身に降りかかった不運の話…


ーーーー焔竜亭に所属し、馴染んだ頃。
冒険者として生きるのも刹那的、すぐに終わるかもしれないという考えが薄まってきていた。訳ありでも受け入れてくれた焔竜亭で複数の依頼をこなし、これからもここで生きていけるのだと、期待が芽生えていたことを自覚していた。

アカニンとは別行動の日だった。また、特にめぼしい依頼もなく、手持ち無沙汰となっていた。
ならばこの地の地理を理解しようと、アオニンは一人散歩を開始する。これから先、このコルガナ地方で長く世話になるならば最低限の土地勘は必要だ。この地方の生まれの仲間に頼ることも出来るが、それは自分が無知でいていい理由にはならない。
……まぁ、この身に運動が必要な理由もある故ではあったが。


焔竜亭を出て、街の郊外へ。
青く背の低い草が生えているのは、寒冷地特有の光景だった。冷たい土を踏みしめて、羊皮紙を片手に歩き進む。丁寧に位置を確認しながら、自分なりに簡素な地図を作っていった。
焔竜亭で地図をもらわなかったのは、暗殺ギルドにいた頃からの癖で、隠密に必要な現地の詳細情報を探すためだった。特に必要ないのにな、と内心で己に呆れてもいた。

その道中で、小さな集落を見つけた。気がつけば時刻はもう夕刻を回っている。
このまま帰ってもいいが、せっかくならば一泊させてもらってもいいだろうと、少し顔を出してみることにした。
そこで知ったのは、その集落は妖魔……一般人でも知っているほど有名で数の多い、ゴブリンの出現に頭を悩ませていることを知った。

ゴブリンだけならば、自分一人でも対処出来る。よく話を聞けば、数も多くない。
だが、奴らは増える。長く放置してもおけない。
冒険者ギルドを通さずに勝手に対処してもいいものかと悩みはしたが、事後報告でも構わないだろうと結論付け。
アオニンは日が落ちるのを分かっていながら、一泊の宿の用意と引き換えにゴブリン討伐へと向かった。

承章 討伐

日が落ち、宵闇。太陽のランタンに油を差して火を灯し、ゴブリンの巣窟を目指す。ゴブリンの特徴的な足跡を追うのは難しくなく、深夜に差し掛かる前に足跡が続く洞穴にたどり着いた。

洞穴内部を、慎重に進む。洞穴内部は空気が湿気っていて、岩壁に触れるとしっとりと冷たかった。
灯りを使っている以上、近づけば先に気がつくのはどうしたって向こうの方だ。だが、知能の低いゴブリンのやり口などたかが知れている。
アオニンは不意打ちに注意しながらも、足早に奥へと踏み入っていった。


結局アオニンの耳がその足音を捉えたのは、ゴブリンが小弓の射程まで近づいてくる前だった。
灯りで視認できる距離で放たれた矢を容易く躱し、あっという間に距離を詰めて喉元を掻っ切る。連携が取れていないのか、短剣や棍棒を持ったゴブリンが数体雪崩込むように襲ってきたが、傷を負うこともなく全て血の中に沈めた。


洞穴の最奥は、ゴブリンの住処だったのだろう。さらに数体のゴブリンを操霊術で感電死させて調べると、殺された女性の死体が複数横たわっている。
哀しいとは感じなかった。殺された者に憐憫を覚えるには、自分は業を重ねすぎていた。

その、罰なのだろうか。
突如地響きが鳴る。
はっとした頃にはもう遅い、通ってきた一本道は崩落し塞がってしまった。
岩をどかすことも出来そうにない、完全に閉じ込められた。


不思議と。
慌てることは、無かった。

転章 禁忌

閉じ込められてまずしたことは、ランタンを1度消し松明に火をつけることだった。灯りが絶たれてしまえば完全な暗闇、正気など保っていられない。少しでも長く灯りを確保できるよう、油は慎重に使わねばならなかった。

次いで、水と食料の配分を行った。水袋に入れておいた水と、予め買っておいた保存食。これを小分けにして飲み食いすれば、10日以上はもつだろう。
また、周囲を探索すれば湿気からかキノコが見つかった。野伏としての知識で食べられるものを選び、火を通せば問題なく食べられるだろう。


そこまでしてから、ふと腰を下ろす。
そうまでして、自分は助かるのだろうか。
女性の死体を見る。そこに並び息絶える自分を思い浮かべる。

それが、とても。
自然なことのように感じた。
自分が奪ってきた数多の命。
「次はお前だ」と、言われているような気がした。

澱みない動作で、荷物袋からナイフを取り出し自分の首筋に当てる。冷たい感触と、ほんの僅かな痛み。
引いてしまおうと、目を閉じた。

ーーーー出来なかった。
共に依頼を受け、飲食を共にし、労いあった仲間たち。
こんな自分を受け入れてくれた、ギルドマスター。
何より…一生に生き直そうと決めた、赤の相棒。




【正規√】変章 魔剣の声

ーーーー魔法文明語が、脳内に響く。走馬灯のように迸った仲間たち、そして相棒の顔と共に、脳髄に響くように。
瞬間、ナイフを放り投げた。一瞬にして汗が吹き出し、いつの間にか止まっていた呼吸が急くように再開される。まるで、必死に生を取り込もうとするように。

今の、声は…!?
苦しみに喘ぎながら、周囲を伺うとまた声が返ってくる。それが、縁を司る魔剣リヤンとの出会いであり、文字通り八方塞がりな現状を打破する奇跡の始まりだった。

再章 牢獄

気がつけば自分は、牢獄の中にいた。この牢は自分の心を投影したもので、罪を犯したものが更生をするところ。律儀にも用意されたリヤンの手紙で伝えられ、アオニンは抵抗なく受け入れ理解することが出来た。
つまりこの場所は、幾度も幾度も人を殺し業を重ねた自分の罪の象徴なのだ。
その証左に、迎えに来た看守。それは自分が最後に殺そうと殺意を向け、そして敗れた冒険者のひとりの姿をしていた。

その看守が告げる。
刑務を行ってもらう。内容は魔晶石の採掘。
逆らう気もなく、むしろ贖罪の機会が与えられるならと、生温いような安堵に似た感情を胸にお務めを始めた。

その作業の最中、襲い来る亡霊。それは呪詛の、怨恨の言葉を吐き出し続けていた。
それは過去の罪に背を向け、遠く北の果てまで逃げ出してきたアオニンにとってほかの何よりも酷い罰だった…。

苦章 故に

いたい。こわい。いやだ。なんで。お前が。いきたい。どうして。生きてる。許せない。

ひとつひとつの言霊が、心の傷を残酷に抉る。
それは、これまで己が省みずに奪ってきた数多の命。耳を塞ぎ追いやってきた慟哭の数々。
奪ったならば、奪われる。重ねた罪は、贖われる。
ならば自分はこの叫びを受け入れ、望まれるまま命を絶つべきなのだろう。来るべき順番が来た、自然なことだ。

…そう思って、しかし拒絶した。受け入れられようも、なかった。
何故なら。だって。自分は既に。死の恐怖と生の渇望を、はっきりと自覚してしまったんだ。死にたくない。生きたい。
一度浮かび上がったそれは、もうどうしようもなく自分の全てを支配していた。

なんて汚い。およそ人族の文明で生きていていい奴じゃない。生を理不尽に奪っておいて、生を謳歌する権利などあるはずもない。
昔の自分からの声と、亡霊の怨嗟が重なる。
それでも、それでもだ。それでも、生きたいんだ、罪を重ねてでも。

そんな利己的な思考を自覚した上で、亡霊を退けた。感謝の言葉が告げられ、そして亡霊が消え去っていくのを見て。
ひとつの気づきを得る。自分のために行動したことでも、不死の呪いで彷徨う亡霊を輪廻に帰すことが出来た。殺すことが、救いになった。こんな血に塗れ汚れた自分でも、生きていていいのだと、少しだけ許された気がしたんだ。

思わず膝をつき蹲って、泣いた。謝罪の言葉を繰り返し、懺悔を何度も重ね、罪を背負い生きていくと誓った。
誰かの生きたいを奪って、自分の生きたいというエゴにしがみつく。自分が許しを得るために、人の力になり生きていく。
薄汚くも、そうやって生きて行こうと決めたんだ。

決章 縁を結び

そして、仲間が助けに来てくれた。見守っていてくれた魔剣の番人を皆で力を合わせ打ち倒し、縁の力を持つ魔剣リヤンを獲得した。
――――温かい。
マイクに、セドリュカに、イノゲニック、そしてアカニン。それから、ギルドマスターと同じ所属の冒険者たち。
数多の縁が、自分と繋がっているのだと実感した。それは罪を隠しているからかもしれない。容易く千切れる細い縁かもしれない。それでも自分には今、この縁が間違いなく救いになっているのだ。


生きる。


ただそれだけの、目的が。薄暗い過去を背負ったままでも、アオニンが前を向く大事なきっかけになった。
なんてことない、妖魔退治から始まった一連の出来事。アオニンは帰ってからゆっくり、アカニンを始めとする仲間に語った。
まずは自分と同じく、過去に雁字搦めに囚われ心を冷やした赤の相棒。彼に、生きる糧を分け与えることから始めなくては。




放り投げたナイフが床を転がり、無機質な音を立てる。自分は汗をかき、肩で荒く息をしていた。
自害しようとした自分に、恐怖と嫌悪を覚えていた。自分は生きたいのだと、否が応でも理解した。


それからアオニンは、たった独りで生き続けた。時間を刻む指標はなく、睡眠を取った回数を羊皮紙に記録していく。
同時に、なんでもいい、取り留めのないことや過去の記憶を記載していった。孤独に発狂しないためだ。
50枚近くあった羊皮紙を、裏表余りなく使った。
髭が伸びてくれば、ナイフで剃り整えた。人間で居続けようと、出来ることはなんでもした。

その羊皮紙が尽きても尚、状況は何も変わらなかった。
絶望がまた、心を蝕む。狂気が、心を犯していく。

このままでは、ダメだ。
せめて誰かと、話がしたい。誰かと、意思の疎通がしたい。
アオニンは極限の状態で、あるひとつの選択をした。


『ザス・ザルド・ユ・ヤム…。メド・ガイス………ダムンド』


横たわる骸のひとつに、操霊術を……【クリエイト・アンデッド】の邪法を行使する。
死体は魔力を帯びて起き上がり、声にならない呻き声を上げた。
アオニンは……不死者を作り上げたのだった。

結章 生還

ウバッタクセニ。コロシタクセニ。ドノツラサゲテ。
脳裏に幻聴が聞こえる。自分を責め立てる声がする。
数え切れない命を奪った自分が、生きるために死者を利用する。
許されるはずがない。なんという冒涜。悍ましい行為。

ーーーーそれでも、アオニンは決行した。会いたいから。また、みんなと。帰りたいから。また、あの場所へ。


クリエイト・アンデッドで作ったゾンビと会話はできなかった。だが、アオニンの指示に従って動いた。
宙返りをさせたり、踊りを踊らせたり、笑わせたり寝かせたり。それだけでも、幾分か正気を取り戻せた。
暗殺ギルドに所属していてよかった。神に唾棄する行為が初めてではないと、自分に言い訳することが出来たから。

一日経てば、作った死体は消滅する。そうしてまた独りで過ごして、狂いそうになればまた次の死体を消費する。
ゴブリンの死体も使った。そうしてまた、時を刻むことが出来た。


こんなことをして、俺はまだ、皆と共にいられるのだろうか。許されるのだろうか。
どうでもいい。ここまでしたなら、もう。生きるだけ、外に出て顔を見るだけ。そのためなら、ゾンビといくらでも遊んでやるのだ。
今自分はどんな顔をしているのだろう。教えて欲しい。まだ俺は、人間でいられているのか……?


から。
石が落ちる音がした。
崩落した道からだった。


そちらに意識を向けて、初めて気がついた。
足音がする。誰かがこちらに向かってくる。
それが何を意味しているのか、時間が経ちすぎて直ぐに分からなかった。
だからその相手が崩れた道のすぐ向こうに来て、岩の隙間から僅かに灯りが漏れてきたのを確認してから、漸く。

ーーーー誰か、いるのか?

掠れ切った声が出た。
その、直後だった。

アオニン!!!

懐かしい声が、耳に届いた。

履歴

フレーバーアイテム:牢屋の鍵
効果:魔剣の迷宮にてガーディアン・メモリーズが所持していた鍵。
迷宮から出たときにアオニンの手元にあった。
どこの鍵開けにも使えない。
だがアオニンが確かにあの牢屋で労役を果たし、贖罪を誓った証だ。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 321 【薬草採取】 1,510 1,802 13 器用
知力
とかげ ヴァイスネーヴェアカニンアオニン
救命草*23 魔香草*18 救難草*5 魔海草*3 アウェイクポーション*5 ヒーリングポーション*5 魔香水*2 太陽のランタン 油5回分 器用増強の指輪 知力増強の指輪
2 4/16 【手紙の配達】 1,760 2,117 12 筋力×2
とかげ マイクリズセドリュカアオニン
3 4/23 【遺跡探索~コンダクターズ~】 1,600 2,538 14 生命×2
とかげ フェディエルレオナヴァイスアカニンアオニン
4 5/4 【手紙の配達】 1,560 1,860 3 器用×2
とかげ イノゲニックモリッサムアカニンアオニン
魔晶石3点2個
5 5/9 【手紙の配達】 1,820+50 2,100 8 器用
知力×2
とかげ マイクネーヴェアカニンアオニン
6 5/16 【魔術師ギルドからの要請】 1,960 2,612 7 器用
筋力
とかげ マイクセドリュカネーヴェアオニン
7 5/24 【高位蛮族の撃退】 2,420 4,365 20 精神×3
とかげ セドリュカネーヴェアカニンアオニン
消魔の守護石1点 2個
8 7/19 【アオニンを探して~閉じられし縁の者たち~】 4,240+50 6,250 24 器用
筋力
生命×2
精神
とかげ セドリュカマイクイノゲニックアカニンアオニン
称号「縁を繋げし者」「再起を誓って」
9 9/12 経歴評価 1,200 2,400 8 知力
とかげ
アイテム「牢屋の鍵」取得
10 9/14 【遺跡の探索】 2,220 3,300 3 敏捷
知力
とかげ マイクネーヴェアオニン
ゴーレム強化素材、支配の杖(特殊)取得。
11 10/10 【困っている街の人を助けよう!】 2,480 3,787 24 筋力×2
とかげ セドリュカイノゲニックネーヴェアオニン
永久氷片取得
12 12/30 【遺跡の再探索】 3,360 5,030 8 生命×2
精神×2
とかげ マイクリズセドリュカイノゲニックアオニン
取得総計 29,230 39,361 144 30

収支履歴

冒険者セット::-100
着替え・保存食セット::-60
バックラー::-100
ソフトレザー::-150
レイピア::-110
魔法の発動体::-100
サバイバルコート::-180
救命草::-30
魔香草::-100
アウェイクポーション::-100
器用増強の腕輪::-1000
テント(6人用)::-350
スマルティエの筋力増強の腕輪::-900
レイピア売却::55
サーベル::-190
よく切れるナイフ::-20
火縄壺::-100
ぬいぐるみS 3個::-90
ぬいぐるみM 3個::-150
羊皮紙50枚::-50
インク&羽根ペン::-5
調理器具セット::-50
望遠鏡::-1000
味覚のピアス::-2000
MCクリスタル5点::-2500
ロームパペットセット(魔化粘土、猫目石、琥珀、柘榴石、黒曜石)::-150-200-500-200-300
着替え・保存食セット::-60
油5回分::-100
スパイクシールド::-1800
スパイクシールドアビス強化::-4000
革紐の首飾り::-10
スマルティエの聴音器::-2200
ブラックベルト::-3000
魔化された肉::-1000
柘榴石の生命力(小)::-300
知力増強の腕輪::-1000
野伏のセービングマント::-9000

チャットパレット