容姿・経歴・その他メモ

少し不健康に見えるほどのミルク色の白い肌。陽の光を浴びてわずかに蓮華色が透けて見える髪。甘い蜂蜜を煮詰めたような色の瞳。


彼女、ミーナリアは冒険者というものに憧れていた。
「アタシは吟遊詩人に謳われるような、それはもう壮大な冒険がしたいわ。勇者になんてならなくていい。壮絶な冒険のその末に、アタシは人生をすり潰して果てたいだけ」

彼女が冒険者を目指したその動機だが、もちろんまっとうな冒険譚に憧れて…などではない。
ミーナリアがまだ幼い頃の話だ。彼女の住んでいた村の近くでゴブリンが住み着き、村の住人が襲われるという事件があった。
幸い、1世帯が襲われたところで発見され、すぐさま冒険者ギルドに知らせを出して事なきを得たのだが。
その時に襲われたのがミーナリアの一家、つまりはアルナージュ家である。ミーナリアはゴブリンによって怪我を負わされたものの軽傷。死亡者は0、家畜はやられたものの生きていくのに困るほどの損害は出なかった。
ただ、幼いミーナリアにとってこの事件は衝撃的なものだったらしい。彼女の生きるための目標、ゴールを再設定してしまうほどのその衝撃が、いったいこの事件のどこからもたらされたのか。
彼女は自身の目の前で体温を失い死にゆく家畜を供に、ゴブリンから怪我を負わされ自身の死を覚悟していた。冒険者たちに命を救われたミーナリアは、その時に既に体温を失った家畜を見て、とある願望が強く己に根付いていることを自覚する。


そう、破滅願望である！！！！！！！！！　　…………うん、破滅願望である。

「あはっ、待ちわびたわ。アタシの甘美な破滅！」


つまり彼女の動機、そして興味は”いかに壮絶な冒険の果てに、いかに伝説的に死ねるか”である。
今日もミーナリアは愛しの破滅の為に冒険へと赴く。いつかは自分も、吟遊詩人の謳うような冒険の果てに死ねることを夢見て

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