容姿・経歴・その他メモ

「こんにちは。…えっと、いい天気ですね？」
「え、あれ…初対面はこれ言っときゃ間違いないって聞いたはずなんだけどな…」

名前/サティ・アナベル

経歴表
・罪を犯したことがある
・大切な約束をしたことがある
・苦手な動物がいる（いた）
冒険に出た理由
・探しているものがある

過去/記憶の最奥は、親の顔も名前も、自分のことも分からないままどこかの荒地を彷徨っていた時のもの。
それまでどのようにして生きてきたのかも分からないが、なぜか"行かなければ"と思い歩き続けて数日。
ある冒険者と出会った。今となっては顔も声も思い出せないが、確かに大切な人だった。
しばらくは、2人旅をした。冒険者として着いて行くため技術を仕込んでもらったり、
一緒に美味しいごはんを食べたり、これからのことを夜が明けるまで語り合ったり。
綺麗だと思った。その生き方を、顔を、声を、その全てを。
これからも続いていくのだと思っていた。ずっと、きっと、そうなんだと。

タイミングが、戦力のバランスが、計画の想定が、全てのピントがズレていた。
"運が悪かった"。
当時、まだ依頼の話を聞かせて貰うより前だったが故に詳細など知る由もなかったが、
それでも彼女が死んだと言う事実だけは誰の目にも明らかだった。
許せなかった。認められなかった。信じられなかった。
逃げ出したウィークリングを追い立てて、剣を突き立てて、それから、
…それから、どうしたのだったか。

しばらく塞ぎ込んでいたらしい。それに気付いたのは宿屋で割り当てられた
部屋の隅、備え付けの引き出しに仕舞ってあった手紙を見付けた時だった。
どうやら冒険者は死にやすいから、と予め書き残していたらしい物だった。
『君は君のやりたいことをやるんだよ』『冒険者じゃなくたっていいんだよ』
『行きたい場所に行って、食べたいものを食べて、見たいものを見るんだよ』
『約束だよ。君の答えは聞いてないけど』

斯くして、彼女の1人の冒険が始まった。
どうしてか、行きたい場所も食べたいものも、見たいものも思い浮かばないが。
それでも良かった。どうしてかは分からないが。
どこかで心が空っぽになっているような気もするが、きっとそのうち埋まるだろう。
ともかく今は、「したいこと」を見付けるために。

好きなもの/朝焼け,星（今まで見てきた中で1番綺麗だったから）
嫌いなもの/虫（遭遇したら50cm程度跳び上がる）
趣味/絵を描くこと（趣味と言うより日課、という感じらしい）

その他：名前について
→"サティ"は冒険者のアナベルに貰った名前。苗字はいつか自分で考えて名乗るつもりでいるが
生活するのに不便なため彼女の名前を借りて"アナベル"を名乗っている。

「…分かんない。これでいいのか、なんて」
「でも、自分で選んだこと、だから。
まだ、やめたくない。…のかな？たぶん、そう」

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