容姿・経歴・その他メモ

・罪を犯した事がある
・苦手な動物がいる
・家族に異種族がいる

＜仲間・家族の仇を討つため＞


人間が嫌いだ。
自分の力を過信し、溺れる傲慢な人間が嫌いだ。
人間が嫌いだ。
己のために、知識のために、大義名分で全てを奪いつくす強欲な人間が嫌いだ。
人間が嫌いだ。
いざとなったら他人に責任を押し付け、命を乞い、悪かったと、心にもない事を言う怠惰な人間が嫌いだ。

そして、何よりも、両親と妻と、娘を奪った人間が嫌いだ。
惨めに命乞いをする悪漢をこの拳で貫いても、己が内側に渦巻く憎悪は消えない。
赤く赤く。視界とこの拳が紅に染まるまで。
私は、私の全てを奪った者を殴り尽くした。
一晩で10人は殺した。なんて脆弱なものなのだろうか。人間という生き物は。
そして、こんなモノから家族を守れなかった私は、なんと脆弱なのか。

嘆く私は出会う。
部屋の隅で呆然と立つ栗色の髪の少女。年端もいかぬ少女は、衣類すら着ておらず、瘦せこけていた。
そして彼女は、人間だった。
私は人間が嫌いだ
しかし私はそれを殺せなかった。

見るからに身寄りもないその孤独な少女は、私と同じ目をしていたからだ。
全てを失い、世の中を恨み、絶望した瞳は、私と同じだった。

私はその少女を保護した。なぜそうしたかは今は覚えていない。
そして、その子に「レベッカ」と名をつけた。
それから長く暮らしたが、私はなぜか彼女に今までのような憎悪を抱くことはなかった

20年ほど経って、レベッカは「旅に出る」と言った。
元々手先の器用だった彼女は、ナイフや小道具の扱いに長けていた。私のナイフをさも自分のものかのように扱っていた。
密かに買っていた小銃で、銃の腕もいつのまにか鍛えていた。
私は彼女を引きとめなかった。もう大人となり、自分で考える彼女を私が止める理由はなかった。
彼女は１か月ごとに手紙を寄越した。半分も読まなかったが、毎月送られてくるそれは彼女が元気であることの証だった

数年後、とある物資が届いた。差出人不明。
小包を開けると、彼女が持っていった私のナイフと、手紙が入っていた。
手紙を見て、私は驚いた。
私が拳を血に染め、壊滅させたはずの盗賊たちの生き残りからの手紙。

彼女は冒険者として活躍するうちに、誰かから恨みを買ったのかもしれない。
余計なことをして、お節介を焼いて、奔放に生きて。
このナイフが血まみれになるくらいに、鮮烈に生きたのだろう。
手紙の最後には、彼女が遺したナイフ以外に遺留品がないことが記されていた

私は人間が嫌いだ。しかし、レベッカは私の家族だ。ならば、私がとるべき行動は一つ。
なぜここまで奮い立つのか、理由はわからない。
今はただ、私と彼女の人生を蹂躙した、盗賊たちに制裁を与えるために。
再び、この拳を赤く染めよう。

セッションNo.00

キングスレイ鉄鋼共和国に来て、まず私は軍へと志願した。
配属はヒスダリア陸軍歩兵部隊。
戦争こそはないが、今は国軍大尉としての地位は与えられている。
軍部の上司であり、ギルドに所属するターニャ少佐からとあるパーティの「経過観察」を依頼され、
軍属でありながら、冒険者も兼ねることとなった。
彼らは何を経て、何を得るのか

セッション履歴

収支履歴