ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ダグランド - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ダグランド

プレイヤー:ニック

種族
人間
年齢
15
性別
種族特徴
[剣の加護/運命変転]
生まれ
魔術師
信仰
ランク
穢れ
6
5
10
5
6
12
8
7
4
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
器用度
11
敏捷度
12
筋力
17
生命力
13
知力
17
精神力
14
増強
増強
増強
増強
増強
増強
器用度
1
敏捷度
2
筋力
2
生命力
2
知力
2
精神力
2
生命抵抗
4
精神抵抗
4
HP
19
MP
20
冒険者レベル
2

経験点

使用
2,500
残り
500
総計
3,000

技能

ソーサラー
2
セージ
1

戦闘特技

  • 《ターゲッティング》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

セージ技能レベル1 知識 3
魔物知識
3
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
12 m
全力移動
36 m

言語

会話読文
交易共通語
地方語(ドーデン)
魔法文明語
エルフ語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
ソーサラー技能レベル2 真語魔法 4 4 +0
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
メイジスタッフ 2H 1 +1=1 11 12 0 防護点+1
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 17 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
ソフトレザー 7 3
メイジスタッフ 1
合計: すべて 0 4
所持金
518 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

冒険者セット
着替えセット
食器セット
調理道具セット
テント(4人用)

名誉点
0
ランク

名誉アイテム

点数
冒険者ランク

容姿・経歴・その他メモ

経歴

競い合う友人がいた
子供の頃に家出したことがある
魔剣の迷宮で迷子になったことがある

グランドターミナル駅で迷子になったことがある
アウンガルテン遺跡群学究院に知り合いがいる(いた)
〈石火消防隊〉から表彰されたことがある

親に反発して

アイコン

泥ん子

履歴

ダグランドはキングスフォールで生まれた普通の少年だった。
彼が生まれたのはガグホーゲン駅周辺の外円部。両親は"香辛料と油の道"で飲食店を出す人間の夫婦で、この地域のものらしい考えを持った豪快な二人だった。どのくらい豪快かといえば、観光客に裏メニューだと言いながら酒をふるまい、少々お高い値段を吹っ掛けて、最後にはなじみの客と一緒にきっちり踏んだるような、そういった豪胆さを持ち合わせている夫婦だった。
ただ子育てには熱心で、ダグランドに電車賃を持たせてアウンガルテン遺跡群学究院に通わせるくらいのことはしていたし、多少汚いことをしてでもお金を稼ぐのは子供の将来のためだった。

ダグランドは勉強が好きだとはお世辞にもいえない、どちらかと言えば腕白な少年だったが、学究院のことは好きであった。学究院で学ぶことが好きというよりも、友人と共に様々なものを学び、その進歩を競い合うのが好きだった。中でも親友のエルフとは毎日何かしら勝負をしていたし、いつも勝敗は五分五分といったところで、ダグランドの幼少期は彼との勝負に費やされたと言っても過言ではなかった。

ある日のことだった。
学究院からガグホーゲンまで、ダグランドが親友を伴って帰って来た日のこと。その日は自分の家で、親友に夕飯をごちそうする約束をしていた。両親の料理は彼の自慢だったし、ぜひとも親友に食べてもらいたいと常々思っていた。
だが家に帰ろうとする道すがら、彼らは火災の現場に遭遇することとなる。
まだ石火消防隊は来ていなかった。周囲の大人たちが、まだ中に子供が取り残されているんじゃないかと、そんな話をしていた。ダグランドの目にその大きな炎は煌々と映されていた。
どうしてそんなことをしたのか、思い出してもよくはわからない。ただ彼は火の手の上がる住居に飛び込んだし、一足遅れて親友もついてきてくれた。
火の手が上がる家の中で泣きじゃくるドワーフの子供を見つけた。ダグランドはその子供を抱きかかえて、親友と共に外へ飛び出した。子供には怪我一つなかったし、自分も親友も奇跡的に軽症で済んだ。嘘だ。
それから少しして、石火消防隊から勇気ある少年たちを表彰したいと連絡が来た。親友に声をかけたが、彼は人前に出るのを嫌がって表彰を辞退した。嘘だ。本当は
あいつが咄嗟に妖精魔法で炎から守ってくれたから子供を助けることができたのに、あいつは僕に手柄を譲って雲隠れしたんだ。
嘘だ。本当は僕があいつを怒鳴りつけたからだ。お前がやらなかったら僕がウォータースクリーンを使ってたんだって。
……結局、ダグランドは彼と食事をすることはなかった。余計なことをしやがってと、僕があいつに言ったからだ。
それから、ダグランドとエルフの少年は疎遠になっていった。もはや学究院で勉学を競い合うことはなくなった。いいやむしろ、競い合えなくなった、という方が正しい。読み書きや算術ならまだしも、魔法に置いてはダグランドは真語魔法しかできないのに対して、彼は真語に限らず操霊、深智、妖精魔法と、多種多様な魔法に適性を示した。母から人には得手不得手があるのだからと言われたが、自分があいつより優れているものなど、何一つ見つからなかった。

ひどく、惨めだった。

気持ちがささくれ立って、母と言い合いになることが増えた。父に怒鳴られることも増えた。
なんてことはない。ただ思春期だっただけなのだが。
すべてあのエルフの親友のせいな気がした。何もかも、あいつが表彰を断ったせいだと思った。
断ることなんてないじゃないか。喧嘩なんていつものことだろ。なんで声をかけに来てくれないんだよ。
その日は本当に、虫の居所が悪くて。いつものように母と喧嘩して。父に怒鳴られて。学究院でもうまくいかなくて。一緒に遊ぶ友達もいなくて。なにもかも、嫌になって。
適当な荷物をもって家出した。
学術院にいくための電車賃を握りしめて、グランドターミナル駅で鉄道を降りる。
グランドターミナル駅には遊べるところが多いのだ。おいしいお菓子に珍しい雑貨、無料の図書館に上層階にはプールまである。彼は両親から勉強するためにもらったガメルで、ちょっとした息抜きをしてやろうと画策していた。反抗期の当て擦りというやつだ。
だがうまくいかない日というのは、何もかもうまくいかない日だ。
天誅祭のときなどに、両親や友人と一緒に来ていたグランドターミナル駅。ダグランドはそこに一人で来たことなどなかった。そんな土地勘のない彼が、たった一人で行ったこともない店に行こうとした結果、案の定迷子のなったのである。
最初に上階を目指したのがそもそもの間違いの始まりだった。煌びやかな雑貨店やプールを目指し彷徨いたが、歩けば歩くほど見当違いの方へ進んでいった。そうして諦めて戻ろうとしても更に迷うばかりで、息抜きどころかどんどんと疲労だけが募っていった。
駅のホームが見えてきたときは、歩き通しだったこともありただただ安堵の息を漏らした。近くにあったお店でクレープをひとつ買い、なんとなくの方向感覚で自宅方向に行きそうな鉄道に乗り込んだ。
ーー先にもいったように、うまくいかない日というのは、何もかもうまくいかない日だ。
ダグランドはクレープを食べながらぼんやり窓から景観を見つめていた。いつもより低く見える街並み。そうしてそのままキングスフォールの街が遠下がっていく。
街の中を走る環城線ではなく、国家や地方を跨ぐ鉄道に誤って乗り込んでしまっていた。
真っ青な顔をして冷や汗をかいたときにはもう遅かった。自分のためだけに鉄道が止まってくれるわけも、スピードを出す鉄道から飛び降りれるわけもない。頭を抱えて成り行きを見守るほかなかった。

この件がダグランドにとって幸か不幸かは計りかねるが、鉄道は魔物に襲われた。まだ遠くにだが街が見える場所で急停止する列車。これ幸いと、ダグランドは荷物をまとめてその列車から飛び降りた。歩いて帰ろうというのである。このまま列車に揺られて異国に到着するのを待つより、幾分か現実的に自宅へ帰れる気がしたからだ。
足が棒になる程グランドターミナル駅で歩いたあと、更に歩かされた身体は酷く重かった。しかし徐々に傾いて陰っていく日差しへの危機感は強く、ダグランドは必死に街明かりを目指して歩いた。

完全に日が暮れて一歩も歩けなくなっても、街にたどり着くことはなかった。
最初は線路沿いに街を目指していたが鉄道がくれば危険だと思い直し、学究院で見た地図を必死で思い出して街道を探した。なんとか日が落ちる前に街道を見つけ、キングスフォールに向かって歩いてきたが、ダグランドの心身はもはや限界であった。
野晒しの街道で休むのは抵抗があり、街道を離れ今度は休める場所を探した。小屋か、贅沢を言わないのであれば木の一本でもあってくれればと。
魔法で灯りの確保ができたのにそれをしなかったのは、魔力を使うというのは疲れるからだ。月明かりである程度視界は確保できていたし、街明かりだってよく見えた。街道を歩くだけならそれで充分だった。
だからこれは油断と慢心の結果だ。
隆起して小さな崖になっている地形に気付かず、そこから転がり落ちる。さらに落とし穴状になった洞窟へ体を滑らせてどんどんと下へ落ちていった。どうしてこうも悪いことが続くのだと、恨むことすら億劫になるくらいダグランドは落ちていく。

洞窟の底は、光ひとつ差さない暗闇だった。
魔法文明語で詠唱を行い、ライトを使って周囲を確認する。洞窟の底だというのに、そこはまるで洋館の一室のようだった。石材で平らに切り取られた、否築かれた空間。同素材のテーブルや家具なども見受けられる、不可思議な場所だった。壁際の天井付近に穴が開き、そこからは土壁が見えた。自分はここから落ちてきたのだろう。再度そこを辿って地上に戻るのは難しそうだった。天井近くの穴には手が届かなかったし、石造りの家具は重くて足場にできそうにもなかったためだ。
魔剣の迷宮。
そこがそうだと知ってのは、一晩かけてなんとか脱出した後のことだ。
ダグランドにとって運がよかったのは、柔らかい土壁にぶつかりながら落ちたことで擦り傷程度の怪我しかしなかったこと。それと暗い洋館という構造が真語魔法のライト、ロックを存分に使える環境だったことだ。
彼は魔法で足元を照らし、扉に鍵をかけて魔物を撒きながら迷宮を探索、這う這うの体で地上に這い出ることができた。昇ったばかりの朝日が、ダグランドの目を焼いた。

その後ダグランドは街道までなんとか戻ったところを、冒険者の一団に保護される。半日ぶりに会った両親は夜の間一睡もできなかったのだろう、ひどく疲れた顔をして帰宅した息子を抱きしめた。軽い治療でダグランドの怪我はほぼ全快した。しかし疲労を取るには休むほかなく、その日は自室で寝て過ごした。

両親の心配もよそに、ダグランドの中で小さな火が灯っていた。

ーー魔剣の迷宮に迷い込み、たった1人で脱出したのはすごいことじゃないだろうか。
ダグランドは特別でありたかったのだ。それはかけっこで1位を取ることでもよかったし、親友と勝負して勝つことでもよかった。何かで認められたくて、何かを誇りたかった。
だが現実は、うまくいかない。
石火消防隊から表彰されてもうまく自分を誇れない。親友がいなければうまくいかなかっただろうという考えがまとわりついて離れない。親友がいるからうまくいかないのではないかという妬みが足を引っ張ってたまらない。やめたい。変わりたい。何にも振り回されず、自分だけの足で立っていたい。
だから魔剣の迷宮を1人で乗り越えれたことが、それが自分が懸命に勉強し会得した真語魔法だったことが酷く誇らしかった。

体の調子が戻ると、ダグランドは両親に冒険者になると伝えた。魔剣の迷宮を1人で脱出したことを自分の得手とするなら、それを活かせる職業は冒険者以外にありえない。
両親はダグランドは冒険者に助けられ彼らに憧れを抱いたのだと思ったし、反抗期の息子にこうして目標ができたことは喜ばしかった。だから冒険者が危険だとは知りつつも頭ごなしに否定はせず、今はしっかりアウンガルテン遺跡群学究院で勉強し、成人してから冒険者になるよう伝えた。
ダグランドの気持ちは、成人しても変わらなかった。彼はしっかりと勉学に励み、当時より多くの真語魔法を覚えた。そうして両親にお礼を言い家を出たのだ。まずは自分に合ったギルド、それを探すために。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
取得総計 3,000 1,200 0 0

収支履歴

メイジスタッフ::-110
冒険者セット::-100
ソフトレザー::-150
着替えセット::-10
食器セット::-12
調理道具セット::-50
テント(4人用)::-250

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