解説

八十八翼の魔動天使の長女の”無愛無垢”本来の姿です。
かつて彼女は一軍の将であり、攻防とも隙は少なく、主に守備の任務に就いていたとされます。
平時はカルゾラル高原の最大級の藩王”四皇九君”の一人として数えられる人物で、藩王としては領土の広さにはあまりこだわらずに沈黙を守り続けている珍しいタイプです。しかしその実力は折り紙付きであり、彼女の領域に侵攻しようとした藩王は部下ごと悉く氷漬けになったという伝説もあります。
彼女を倒したキャラクターは”八十八翼の長女を制する者（150点）”の称号を得ます。


＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ユートピアの魔動天使後半から＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
カルゾラルの魔動天使の終了時から、リリアーナの行く末を見ていた八十八翼の魔動天使の長女。
本来のこの姿ならば名実共に地上有数の実力者だが、リリアーナの姿に何か感じるところがあったのか、エルシラの声なき声に応じて自分の能力を彼女に預け、自分自身は一時的に人間に戻りました。
偶然だが、これをきっかけにして自分が魔動天使になった理由、姉妹を助けてきた道のりを思い出し、少なくともユーレリア地方の混乱を鎮めるまではリリアーナに協力することを決める。
とは言ってもアデライテも人族への不信から魔動天使になったので最初は静観していたが、PC達の活躍を見てリリアーナに会いに行こうとした所であちらから接触してきたのでそこで協力関係を結ぶ。この時点でリリアーナが最終的に天界に向かうか消滅するかの二択であることには薄々気づいていたがあえて黙っていたらしい。
以降はユハ・サハと共にユルトレットでの嵐の中に乱入してPCに助太刀し、以降は同行して最後のルナナとの闘いまで1度も倒れることなく戦い抜いた。
この時の本人とエルシラの能力経験を重ねたため元々よりも更に実力は上がっています。

・彼女の理想の世界”永遠に動かない理想郷”は実は大破局前と能力が異なる。
大破局前は極低温で敵の動きを制限し、味方は自由に動けるような程度だったが、大破局で自分で姉妹たちを手にかけてからは自分以外の全てを肉体、精神的な動きを一切封じ込める氷の世界になった。
彼女と似た境遇だった姉妹たちを助けて守っていきたい心が魔動天使となった時に敵を封じる能力として発現した。しかしこの力に囚われていても精神自体は機能しているため、喰らった側は永遠ともいえる時を動けずに過ごさなければならず、放置され続けると狂気に陥り精神が崩壊する可能性もある。そうなると能力を解除されても元には戻らない。
更に、この能力は自分と敵から発せられる恐怖や憎しみ等の負の感情をどちらも利用して展開されている為、この能力に囚われた者が自分で脱出、能力を攻略することは不可能。
能力に囚われない彼女の姉妹たち（とマスター）、感情、精神と言えるものがない自律型魔動機のほか、精神が崩壊した廃人ならば利用されなくはなるがアデライテだけでも能力は使用できるので逃れるならやっぱりマスターになるしかない。
過去敵対した権力者もこの点を危険視したのかもしれない。

姉妹と過ごした日々を愛する彼女だからこその、失われて戻らないと分かっている日々を永遠にすることがアデライテの理想郷である。

この能力の関係上、アデライテが神になった時は不老不死の能力を授けることが予想できますが、今もアデライテは基本的には他人は信用できていないため、アデライテが自分の原点を覚えている限り自ら信者を募り神になる可能性は低いでしょう。（不老不死って基本的には邪神の領域だし）