容姿・経歴・その他メモ

【経歴表】
■奇妙な予言をされたことがある
■特定の異種族を好んでいる(いた)
■本来とは異なる性別として育てられた
【冒険に出た理由】
■家族・仲間の仇を討つため


ミューレイの故郷は、小さなエルフの集落だった。
水辺に存在した集落では漁業が盛んでエルフたち毎日漁に向かっていた。
しかしミューレイは水が苦手で泳げず、穢れをもっていたことからもエルフたちに疎まれながら暮らしていた。
せめて力仕事はこなせと、ミューレイは男のように扱われ、エルフたちが嫌うような苛酷な労働を幼少期から強いられた。

そんなある日、集落の外で木の伐採に向かっていた時のこと。
同じく木を伐採している、身体の大きなリルドラケンが見えた。エルフの女性に比べて大柄なミューレイが小粒に見えるほど、そびえ立つ巨体。
リルドラケンは隣山からやってきたらしく、角のあるミューレイをかわいがってくれた。
ミューレイが自分は集落で虐められていると正直に告げると、リルドラケンはミューレイを攫っていった。

リルドラケンの里は山奥にあって、ミューレイは温かく迎え入れられた。
小さなリルドラケンでも、ミューレイよりは遙かに大きくて。押しつけられるように任される力仕事では無く、皆で協力してする力仕事は楽しくて。
ミューレイは心から楽しいと、初めてそう思えて。リルドラケンに囲まれて、幸せに暮らせていた。

その日々は、ある日突然終わりを告げる。魔物の襲撃だった。
屈強なリルドラケンたちの里とはいえ、住むのは闘う力のない者ばかり。
それでもみんなで力を合わせて抗って、闘った。ミューレイも初めて剣をとって、やぶれかぶれで闘った。恐怖を押しつぶして、リルドラケンたちのために、一生懸命闘った。
リルドラケンの仲間達が、一人また一人と倒れていく。激しい戦闘も日が暮れるまで続き、夜になって戦況が不利になりかけた頃に。
冒険者たちが争いが起きたことを聞きつけて、助けに来てくれた。冒険者は瞬く間に魔物を殲滅させて、戦闘は終結した。

たくさんの仲間を失って、たくさんの仲間が傷ついた。無くなった仲間を弔い、傷ついた仲間を治療する皆を見て、ミューレイはひとつの決意を固める。
冒険者になって、強く、そして偉くなる。ナイトメアに出来ることは限られている。いや、ナイトメアだからこそ冒険者として生きられる。
そして力をもって、仲間のリルドラケンたちを今度こそ魔物から守るんだ。

その決意を伝えたら、リルドラケンの長老がミューレイの行く先を占ってくれた。
ブルライト地方のハーヴェス王国、そこにある少し変わった冒険者ギルド。そこに赴く途中で、4人の影と共に闘うミューレイの姿がある。それは同じ道を歩む者達。種族は違えど、心で通じ合える。
さらに奇妙なことに、バイクに跨がり敵に接近して戦うナイトメアの姿も見えたとのこと。それがミューレイにとってどう吉凶となるかは、長老にも分からなかった。

そしてミューレイは、リルドラケンたちに見送られながら旅立つ。
その道中立ち寄った村の宿で、4人の冒険者とともに魔物退治を引き受けるのだった。

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