地方経歴

　ダークナイトとは、蛮族の一員として生きることを選んだナイトメアたちのことです。
　その名の由来は、悪夢(ナイトメア)転じて"闇夜(ダークナイト)"なのだとも、己の誇りと尊厳を守るために戦う"暗黒の騎士(ダークナイト)"だとも言われています。
　厳しい迫害と差別の中で生まれ育ったナイトメアは、ときとして人族の社会から飛び出すことになります。そしてそのまま蛮族の支配領域へ赴き、実力で地位を獲得したものが、ダークナイトとなるのです。
　ダークナイトの特徴として［異貌］状態を好み、隠さないことがあげられます。彼らは人族であることを捨てており、その特異な角と肌の色を誇りとしているためです。
　ダークナイトたちは実力で蛮族達の中に居場所を作り出しただけに、皆手馴ればかりです。特にナイトメアには明確な寿命がないため、年齢を重ねたものほど極めて強力な能力を持っています。
　ダークナイト達は魔動機文明勃興以前から存在しており、〈大破局〉以前は蛮族達と共に地下世界に潜んでいたようです。彼らは人族を装って地上の様子を窺い、〈大破局〉の計画立案にも多大な貢献をしたと伝えられています。
　蛮族社会におけるダークナイトは、少数ながら独自のコミュニティを形成しており、何人かの長老的存在が束ねています。彼らは蛮族軍の軍師や参謀となることもあり、また人族の集落に潜入して暗殺や破壊工作、時には新たな同士となる幼いナイトメアの拉致なども行っています。
　彼らは人族を強く憎んでおり、命を奪うことに躊躇することはまずありません。残忍で狡猾な彼らの存在は、人族社会におけるナイトメアの評価をより厳しいものにしており、一般人が感じるナイトメアへの畏怖と嫌悪の原因ともなっています。
　なお、ダークナイトは自ら進んで子をなそうとはせず、もし子供が生まれても、ナイトメア以外の場合は殺してしまうと伝えられています。(出典：2.0AW150P)