元はあるドレイクの一族の若手のお目付け役、として一族の上の方にいるドレイクによって派遣されてきた。
しかし、その若手はカヨの忠言を無視した揚げ句に、オルゾフで不正を繰り返しついに捕まってしまい、その際に財産の奴隷＝人族として捕まり、売られてしまった。
本人は騒いでも面倒になると思い、自身のことをローンだとは言わずにそのまま人間として売られ、今の主人であるアルマの下につくこととなった。

元々はさるドレイクの一族の下につくローンの一族の生まれ。
特に変わったことはなく、成人の10歳になるまでにローンとして求められる能力を最低限身に着け、そのままドレイクの一族の諜報員として活動する。
それを何年か続け、今度はオルゾフに進出しようとするドレイクの一族の若手の下につき、彼の業務の補佐と彼のお目付け役という立場になる。
カヨの高い知性は、間違いなく若手ドレイクの助けになっていた。
しかし、彼女の知性は若手ドレイクを一回り以上は上回っており、彼女の出す案や意見、部下に出す指示は若手ドレイクが出すものより、効果的なものであったことが彼のプライドを傷つけてしまった。
また、不正に厳しかった（地域柄不正のリスクがあまりに高いことを知っていた）カヨはそのようなことがあれば直接忠言し、受け入れられなければ無理矢理止めさせたりした。
結果、彼はカヨを冷遇し始め、彼女に与えられていた部下を取り上げたり忠言を無視するようになった。
そうされても彼女は、若手ドレイクのためにアレコレしようとしたが、最終的には奴隷と同じ牢屋に突っ込まれてしまった。

その後、若手ドレイクは不正を行ったために捕まり、その際に奴隷と同じように牢屋にいた彼女は人間の奴隷として売られてしまった。
恐らく、事情を仕えていた一族の上に伝えれば彼女の能力を買ってカヨを買い上げていただろう。

しかし彼女はそれをしなかった。
失意にあった彼女は面倒くさがり屋になっていた。
仕えていた一族の下に戻り別の仕事をするのが面倒になってしまったのだ。
自らの能力と努力が実らなかったということで色々と失望してしまった、という一面もある。
故に、そのまま人間として売られ、小柄で力のない彼女は安く買いたたかれることとなった。

その後、安かったこともありアルマに買い上げられた。
最初は坑道送りとなってしまったが、そこで起きた事件以降は内勤となって書類仕事を主に担当することに。
書類仕事に回されてしばらくはドレイク語の重要度の高い書類は読めないから、と他の面々に押し付けるような形でさぼりながら過ごしていたが、クヴァリ商会との取引が始まったあたりからはドレイク語の勉強をしたと偽ってそのような書類の対応等も行っている。
心情の多少の変化は、アルマや同僚達と過ごす今の生活に悪い気がしないということが大きい。

所謂ダウナー系。
だが、意外とばっさりというタイプであり上司に対してもため口に近い雑な物言いで発言する。
また、種族については自分から言わないようにしている。
手の内を読まれたくないというのもあるが、ただ単に面倒になりそうだから、という理由。

ローンらしくない、妙にロックな衣服を纏っている。
全体的に小柄。