【フィルテア流落蹴撃】
(フィルテア地方)- 入門条件
- 50名誉点
フィルテア地方は、ケルディオン大陸北東に聳え立つヴィールド連山の中腹に位置します。人族の住む村は山の斜面に点在しており、荘厳で雄大な景色を望める反面、周囲には非常に過酷な環境が広がっています。フィルテア地方に存在する魔物は、その多くが巨躯であるか飛行能力を有しており、このことがさらに過酷な環境を形成しています。しかし、人族も負けておらず、それらの魔物に対する対策として特殊な戦闘技術を生み出しました。一帯を闊歩する巨大な魔物に、太刀打ちできるほどの得物を持ち運ぶことが困難であるこの環境において、彼らが武器に選んだのが、日常的に斜面を歩くことによって鍛えられた脚でした。その脚力で巨躯を崩し、飛ぶ鳥を叩き落す。それがこの【フィルテア流落蹴撃】です。この流派は、フィルテア地方に住む者たちの研鑽で生まれたものであり創始者はいません。
流派装備
フィルテア流落蹴撃の真髄はその戦闘技術にあり、流派装備といえるものはありません
秘伝
《怪鳥は地に落ちる》について、踏み台できるかどうかについてはGMによる判断が必要です。また、熟練戦闘などの適用により高さが導入され、地形など戦闘状況の都合でGMが踏み台は不要と判断した場合は、踏み台必要のルールを無視してかまいません。
《猛牛は地に伏せる》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《カウンター》
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- -
- リスク
- 《カウンター》に準ずる
- 概要
- 〈キック〉で《カウンター》に成功したときのダメージの変更、対象を転倒させる
- 効果
攻撃の勢いを利用し派手に転倒させ、対象に自傷ダメージを負わせます。この秘伝の使用には、《カウンター》の対象が部位2つ以下であり、接地していなければなりません。
《カウンター》に成功した場合、ダメージを「対象の打撃点(出目は7とします)」点に変更し、転倒させます。失敗した場合は、通常の《カウンター》同様の処理を行います。
《巨象は崩れ落ちる》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避されたら確定ダメージ、転倒
- 概要
- 地上にいる対象の部位のそれぞれに〈キック〉で攻撃し、全て命中で転倒させる
- 効果
対象の巨躯を利用し、その体を駆け上がりながら攻撃します。この秘伝の使用には、対象が複数部位を持っており、接地している必要があります。
対象の持つ部位それぞれに1回ずつ〈キック〉で攻撃を行います。対象はこの攻撃に「○攻撃阻害」などによるボーナスを適用できません。全ての部位に攻撃を命中させた場合、対象は転倒します。攻撃を回避された場合、攻撃を行っていない部位が残っていても、この秘伝の効果は即座に終了し、使用者は5点の確定ダメージを受けて転倒します。この秘伝に《全力攻撃》などを組み合わせた場合は《薙ぎ払い》同様に、最初の1回の攻撃にのみ効果が適用されます。この秘伝は10秒(1ラウンド)に最大1回しか宣言できません。
《怪鳥は地に落ちる》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈キック〉
- 使用
- グラップラー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避されたら確定ダメージ、転倒
- 概要
- 飛んでいる対象に〈キック〉で攻撃を行い墜落させる
- 効果
飛んでいる対象に鋭い一撃を与え地に叩き落します。この秘伝の使用には、対象が「○飛行」を持っている、もしくは「○飛翔」を持つ部位であり、使用者の周りに踏み台にできる物体がある必要があります。
秘伝を宣言したら、「対象の飛行高度(m)+7」を目標値に軽業判定を行います。軽業判定に成功したら、対象に〈キック〉による攻撃を行います。対象はこの攻撃に「○飛行」「○飛翔」によるボーナスを適用できません。
命中した場合、通常のダメージに「筋力ボーナス×3」点の落下ダメージを加えたダメージを算出し、対象を転倒させます。また、続く10秒(1ラウンド)の間、すなわち、使用者の次の手番開始まで、対象の持つ「○飛行」「○飛翔」の効果が無効化されます。攻撃を回避された場合、使用者は10点の確定ダメージを受けて転倒します。この秘伝は10秒(1ラウンド)に最大1回しか宣言できません。