【プルトギアース】のネア。かの邪龍は魔神使いと結託することで、地方の人々を苦しめ、暴力を振るい、土地を荒らした。かの者の性格は攻撃的で怒りっぽく、こちらの言い分を一方的に無視して自分だけの妄想に入りびたり、独善的な感情で我らの同志を殺害し、身体をなぶりものにし、被害者の家族を悲しませた。さらにあろうことか、乱心している魔神使いの言い分だけを忠実に実行するために、宝を奪い、供物を集め、魔神達の饗応を開き、帝国の威信を無きものにした。我々はこのような言語道断の非道を正義の名の下に決して許すことはできない。我らが同胞よ、どうかかの者を撃つために力を貸してほしい。

【プルトギアース】ネア。穢れを持つために共同体から受け入れられずにいる死者を埋葬する系譜の者であり、彼女の有する財貨は名も知られれずに逝った魔神使いやその家族の人たちの寄進がすべてであり、境界的な分割の線を管理する名目で居住していた。彼女のかつての親友は魔神使いであり、帝国に召集されて奈落の脅威や魔神達への対抗策を授けるために仕官していた。しかしそこで【月影の落日】と呼ばれる魔神の大暴走が起こった。帝国の支配層が自らの保身のために分不相応な魔神を欲したために十分な供物を用意できず、送還に失敗し、親友の魔神使いは責任を負わされ処刑された。帝国はこれを機に魔神の影響で死んだ者に対する口封じをするために穢れを持つ者と悪魔の印を持つ者を独占し、それ以外の者を蛮族と同等と解釈することで、地方への侵略と接収を行った。その時から、彼女は人族の敵の敵として冥府の機械を意味する処刑用具に自らを譬え始めた。その眼には憤怒の焔が灯っている。