容姿・経歴・その他メモ

経歴表
B-1-2　師と呼べる人物がいる
A-1-5　罪を犯したことがある
A-3-1　大怪我をしたことがある

長命種メリアの妖精フェチ男。普段はまともな敬語口調だが、妖精のことになると気持ち悪くなる。

　彼は捨て子だった。山岳近くの森の中の、大樹の根の下に捨てられていた名も無き子は、とあるシルフに拾われた。
　捨て子を酷く気にいったシルフは、彼をアニミスと名付け、戯れにほとんど付きっきりで育て上げた。食事も、勉強も、水浴びだって付きっきりで、我が子のようにしても過保護に育て上げた。
　しかし、それが災いしたのだろう。母とも呼べるその妖精が、アニミスを育て上げるために姿どっていた、お世辞にも清楚とは言えない、魅惑的で扇情的な女性の見た目（しかも半透明）は、幼いアニミスの性癖を見事に壊した。
　思春期を過ぎた頃から、明らかなアプローチを行ってくるアニミス相手に困り果てたシルフは、近くに住まうウンディーネを頼ることにしたが、それが大きな事件を呼んだ。
　あろうことか、アニミスはウンディーネと知り合った初日に水浴びを覗き、そのまま全裸になって水場に突撃してしまったのだ。これは、シルフがアニミスにきちんとした倫理観を教えなかったことや、シルフがアニミスのアプローチに対し、「家族だからダメ」と答えていたことが関係しているのだが、それはひとまず置いておこう
　ともあれ、そうして無事水草と小魚のエサになりかけたアニミスは、妖精の住まう地域から半分追放されるようにして、親元を離れた。シルフは匿ってもいいと言ってくれたが、それは断った。何故ならアニミスには、一度暴走した理性を今後も抑え込める自信がなかったからだ。追加で言うならそれは、妖精の園を離れても、親であり師であるシルフが教えてくれた技術があれば、また妖精に会えると知っていたからだった。
　そんなワケで現在の彼は、秘密の妖精の園があるグランゼール周辺から付かず離れずの距離を保って、冒険者をやっている。

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