容姿・経歴・その他メモ

おとなしそうな雰囲気ながら明るい性格の、"悲痛"という二つ名を名乗るフェアリーテイマー。
曾祖母から譲られた艶やかな宝石で身を飾る黒髪に青い瞳の美しい女性。


ですがその心は、ある事件以来、怒りに塗りつぶされています。

２年前、仕立て屋見習いのルシエラは、幼馴染で将来を誓いあった仲の恋人との結婚式を控えた幸せの絶頂。
持ち前の明るさと健やかな美しさで街でも評判の彼女は、仕立て屋修行の傍ら、毎日こつこつと自分の花嫁衣装を縫っていました。

ある日ルシエラは、故郷の街に流れてきた物乞いに道行きます。誰もが避けて通る狂人のようなその男にも、ルシエラは笑顔を向けて親切に振る舞いました。そのくらい幸せに満ちあふれていたのです。
何日か言葉を交わしパンを分け与えるうちに、物乞いから名を問われ――男の狂おしい視線にも気づかぬままに――ルシエラは自分の名前と近く結婚すること、そして毎日縫っている素敵な花嫁衣装のことを話しました。最後には、よかったら結婚式にも来てくださいね、とも。

やがて結婚式をあげようという当日。
会場に物乞いが乱入、親族と許嫁は殺され、自身は男に失恋を囁かれながら全身の皮を剥がされて花嫁衣装ごと奪われたのです。

目を覚ますと、そこは領主の館。
ルシエラは件の物乞いが連続殺人鬼であったことを知らされます。

領主の館で壊れた人形のように生きるルシエラの心は、しかし、ある悪意ある噂、目撃談を聞かされて怒りに染め上げられました。

曰く、ルシエラの剥がれた皮は剥製にされ、皮とともに奪っていった花嫁衣装で飾り立てられて、許嫁の首の前で見せつけるように慰み者にされている、と。
その時、ルシエラの心に消えることのない怒りの炎が燃え上がりました。

ルシエラは領主の館を出ると隠遁していた精霊使いの曾祖母を訪れれ、フェアリーテイマーの技を身につけて、ヴァイスシティへと旅立ちました。
全ては復讐のため。

連続殺人鬼を倒して恋人の首を取り戻し、そして奪われた自らの剥製と花嫁衣装を焼き払うことが、彼女の目的です。

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