「今はまだ量産化には至っておりませんが、製造ラインの確立次第では何時でも...といったところです」

キングスレイ鉄鋼共和国第三都市グランティンにて、海運業・倉庫業を生業とする大商会「アンブロジナ商会」は現在、今後の経営を左右する重大な岐路に立たされている。
私の前、高級木材を用いたテーブルの上に置かれた小さなガラス瓶の中には、更に小さな白い錠剤が幾つも入っていた。

「父さん。僕は反対だ。「エイル生命医療協会」だっけ？医療業を主軸とした企業らしいけど......どう考えても神聖魔法を扱う神殿勢に競争力で負けてるよ。それなのに投資するなんて......長期的に見ても損しかないよ」

透き通った蒼色の鱗を輝かせながら、リルドラケンの男性...もとい息子のヴェリアが私の横で不満顔で呟く。

「はは。ヴェリアの保守志向は相変わらずだな。でも、もう少し彼らの話を聞いてみようじゃないか。さて。これは確か救命草の加工品でしたかな？」

「えぇ。しかし効果は救命草よりも優れており、その単価は救命草の半分以下。量産化が進めば、わざわざ神聖魔法に頼る意義を省略することが可能となります」

白衣を着た「エイル生命医療協会」の外地研究員は嬉々として語る。フロウライト特有の内側から漏れ出る輝きから、少なくともこの女性は錠剤の力を信じているようだ。

「薬の効果的な服用には薬師の技術が必要だが...高品質低価格であろうと、専門性を問われるとなると各家庭への普及は難しいのでは？」

「いいえ商会長様。エイル製の薬剤に薬師の技術など必要ございません。本品と清潔な水さえ有れば、何時でも何処でも容易に且つ瞬時に服用することが可能となります」

「それがエイル生命医療協会様の有する「生命科学」と「生化学」の成果で？」

「はい！」

邪気なき笑顔。彼女は商人には向いていないようだ。だが彼女を派遣した者は我々の気質をよく知っているらしい。
香り立つ紅茶を一口啜り、事前に配られた研究資料や計画書に再び目を通す。先進的な学問故、私には理解し得ない事項が多いが、彼らの研究成果から神聖魔法に依存した現代社会に革新を齎すことは確実だろう。

潜在的な市場規模は計り知れない。競争優位性もほぼ独占に近しい形で保持し続けることが出来る。そして彼らの理念。なるほど、我が商会に投資を依頼した理由がやっと分かった。

「良いですよ。投資の話を受けましょう。ただし、私から一つ伝言を頼めますか？」

「「大鉄橋の門は開かれた。されど竜の眼前に王は無し」と。さ、ヴェリア。もうひと仕事だ」

『個人色』
・水色：BCE2E8
『キャラクリエイト』
種　族：ナイトメア　生まれ：傭兵
基礎値：技7　体15　心8
能力値：A.2D6 B.2D6 C.1D6 D.1D6 E.2D6 F.2D6
《2024/03/31作成》
①3[1,2]+8[6,2]+6[6]+1[1]+9[4,5]+2[1,1] ＞ 29
②7[6,1]+6[2,4]+5[5]+4[4]+3[1,2]+7[1,6] ＞ 32
③8[2,6]+4[1,3]+1[1]+5[5]+9[5,4]+11[6,5] ＞ 38　③を選択

《戦闘系》
2D6+10　【生死判定】
2D6+5　【魔物知識判定】
2D6　【先制判定】
2D6+10　【生命抵抗判定】
2D6+10　【精神抵抗判定】
2D6+10　【命中判定】
2D6+11　【命中判定／】
2D6+7　【回避判定】

K38+11@12　【2Hシェルブレイカー／異貌】
K38+8@12　【2Hシェルブレイカー／異貌】戦技：薙ぎ払いⅠ

2D6+7　【妖精魔法行使判定】
K20+8@12　【妖精魔法ヒートハンマー／異貌】属性：土・炎
K30+8@10　【妖精魔法ヒートメタル／異貌】属性：炎

《探索系》
2D6+9　【真偽判定】
2D6+9　【聞き込み判定／ファイター】
2D6+8　【聞き込み判定／ノーブル】
2D6+7　【見識判定】
2D6+8　【見識判定／ノーブル】
2D6+7　【地図作製判定】
2D6+7　【病気知識判定】
2D6+7　【文献判定】
2D6+7　【文明鑑定判定】
2D6+7　【宝物鑑定判定】
2D6+7　【薬品学判定】
2D6+8　【価格決定判定(価値のみ)】
2D6+8　【商談判定】
2D6+8　【家系知識判定】
2D6+8+1　【社交判定】
2D6+8　【作法判定】
2D6+8　【威厳判定】