容姿・経歴・その他メモ

大きな耳をすっぽりと覆うようにフードを被った1人のタビット族の青年
ホーエンハイムがこの地を訪れて早１か月が経った。
かつての親友を探して旅を始めて3年になるだろうか。

「初めて有力な情報を得たかもしれない」

期待に胸を膨らませながらこの地を訪れたのが随分昔の事に感じる。
旅の目的が見つからない事の悔しさの中にうっすら安堵感がある事を彼は気付いていない。

日の光でホーエンハイムの首に下げられた銀色の弾丸がキラリと光った。
育ての両親を奪った銀の塊。
親友の手によって放たれたそれは彼から色んなモノを奪ってしまった。

《親友を殺すための旅》

生来、復讐とは程遠い性格の彼の心から炎が消えそうになると薪をくべるようにその弾丸を握りしめる。
あの日から未だ慣れない銃を携え歩き出したその足を止めないように。

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育ての親に拾われた
歳の離れた友人がいた
決して手放せない小物がある

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