まだ夜が明けきらぬ、薄明かりの中、私は見知らぬ場所に立っていた。白い霧に包まれ、世界はぼんやりと曖昧に浮かび上がっている。風は穏やかで、髪がふわりと揺れる感触だけが私を現実に引き戻す。足元には、どうやら海のようなものが広がっているが、その感触はどこか違和感を覚える。冷たさも、寒さもない。むしろ、どこか温かく感じる。
　視線を下ろすと、それが海でないことに気づいた。赤い液体が、透き通って光を反射している。それは、私の知っている海とはまるで異なり、軽やかでさらさらと流れている。それでも、驚きはなく、ただ漠然とした恐怖だけが心を占めていた。
　その液体を見つめるうち、ふと、目の前に誰かの気配を感じた。霧のようにぼんやりとした人物が、躊躇なくその赤い液体を両手で掬い、私に向けて投げようとしている。その瞬間、私は一歩も動かず、ただその液体が空中で広がる様子を、何も言わずに眺めていた。
　その液体が、ゆっくりと、私に向かって波のように押し寄せてくる。音もなく、ただ赤い液体が無数に顔にかかり、冷たさもなく、ただその存在だけが私を包み込む。

　その瞬間、私ははっきりと目を覚ました。
　普段から暖房を強めにかけているせいで、目を覚ましたときにはすでに汗が体中を覆っていた。勢いよくベッドの上で体を起こすと、首筋が汗でべっとりと濡れているのがわかった。上半身を起こしたまま、私はぼんやりと正面の壁に視線を向けた。確かにあれは夢のはずなのに、まるで現実にあの液体が自分の顔に触れているかのように感じた私は、恐る恐る頬に指を滑らせた。
　思った以上に頬はしっとりと湿っていて、その奇妙な感触に胸がざわつく。
　しかし、頬に触れていた手をゆっくりと下ろして指先を確認すると、それはただの透明な汗だった。ただの汗だとわかって、なんだか馬鹿らしく思える。それでも、心臓は依然として激しく脈打ち続けていた。

忘れられない恐怖体験⇨悪夢を見るように⇨精神ダメージで自殺を試みる⇨失敗する⇨遅すぎ村長カウンセ⇨恐怖を乗り越えられるように集落を飛び出し冒険者に
急に吹き出すトラウマがなければ基本的に明るい子
何故か体が非常に冷たい。それが原因か寒さに(耐性がないとは言え)慣れているスノウエルフにしては珍しく寒がり
恐怖体験の詳細⇨スピネルフード(⇨『ＡＢ』85)系列の魔物に寄生され死にかけた

メYuka : 生命力1知力1 15:50:29 #fT78t

メシステム : Yukaさんのロール(gr2)
→ SwordWorld2.5 [4,1]->(生命力 or 器用度) | [2,5]->(敏捷度 or 知力) 15:49:41 #fTN86

メYuka : 成長はＥ１Ｆ１割り振り＆ダイス２回で行きます 15:49:35 #bT489

初期能力値はポイント割り振りにより作成(⇒『ET』54頁)