【ヴァグランツナイツ豪盾打倒法】
(アルフレイム大陸・孤島トルクレイトス)- 入門条件
- 20名誉点
魔動機文明時代の末期に孤島トルクレイトスに生きたドワーフの魔動機師、ミハイル・ハイエンウォルフが考案した盾を攻撃に使う流派です。
ミハイル本人は戦闘に関しては全くの素人でしたが、大陸の外から伝来した騎士神ザイアがその盾で巨人を打ち倒した逸話を耳にし、それに感銘を受けたミハイルが空想から武術を作製したのが始まりとなります。
その武術は基礎すら出来ていない様な荒唐無稽の武術で、殆どの戦士から見向きもされませんでした。
そもそも後年の研究ではその逸話すら創作の話であったというのが有力となっています。
しかし、数人の物好きな放浪騎士がその武術に目を付け、その武術を改善して実用に耐えうるレベルに昇華させました。
そこからミハイルを開祖とし、ミハイルがこの流派に向けた装備を開発しながらその放浪騎士たちが島中に広めていきました。ただ、それでも時代の流れにより戦闘行為や武術に偏見を持つ大衆からのイメージは実用的ではない、ロマンを追い求めた変人の武術というものでした。
その実態もそのイメージと乖離する事は無く、ミハイルのロマン主義がふんだんに盛り込まれた流派であり、そのロマンを後押しする様々な装備を開発していました(その殆どは失敗作でした)。
そして、それがごく少数のヴァグランツの心を掴み、マイナーだがカルト的な人気を博している流派として広まっていきました。
しかし、300年前に発生した〈大破局〉の際、島の各地に散らばっていた門下生たちが各地で立ち上がり、盾を掲げて蛮族と戦い、多くの人々を守るために戦い続けました。
その戦果は目を見張るものがあり、当時を知る者はまるでこんな時が来ることを待ち望んでいたかのようだったと評しています。
要塞都市「フォートレス」の建国にも大きく貢献し、現在では先の評価は一変されています。
それでも多くの門下生はこの流派が謳うロマンに引かれてその門を叩くのです。
その戦闘スタイルは大盾を大きく振り回す豪快なものが大半です。ですが、流派の門下生たちは盾の事を熟知し、より研鑽を積み、そして身の丈より大きい相手に歓喜しながら立ち向かいます。大きな音や雄叫びを上げることが多く、隠密には全く向きません(殆どは門下生の気質によるものです)。
また、ミハイルが遺した特殊な装備品の数々は現在の技術では生産することができず、当時造られた物しか現存しません。
そのため数に限りがあり、選ばれた一部の門下生しか手にすることができません。
特に〈フッドパイル〉はこの流派用に作製された物ではなく、ミハイルの別の発明品用の装備を流派用装備に転用したという説が根強く残っており、〈フッドパイル〉を手に入れることはこの流派では多くの門下生から注目と称賛を得る事を意味します。。
流派装備
この流派は2Hの盾を使用し、巨大な相手を打倒することを真髄としています。
市場で出回っている2Hの盾でも使用可能ですが、入門者向けにより低い筋力で使用可能な盾の販売も行っています。
また、それ以外にも創始者が作製した特殊なギミックを搭載した盾や、流派の秘伝に有用な足の装飾品なども名誉点とガメルを支払う事で購入できます。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
ウッドウォール | 〈盾〉B | 600G | 2Hで使用できる木製の大盾 | |
アイアンウォール | 〈盾〉B | 1500G | 2Hで使用できる鉄製の大盾 | |
ミスリルウォール | 〈盾〉B | 4500G | 2Hで使用できる銀製の大盾 | |
ウォールパリー | 〈盾〉A | 2200G +10名誉点 | 武器として使用できる2H盾 | |
ウォールスパイク | 15 | 〈盾〉A | 4600G +20名誉点 | 《大物食い》or《巨人食い》で《追い打ち》が発生した場合、ギミックを使用することで武器として使用し追撃できる。 |
ファストスパイク | 18 | 〈盾〉S | 7600G +30名誉点 | 《大物食い》or《巨人食い》で《追い打ち》が発生した場合、ギミックを使用することで武器として使用し追撃できる。補助動作で収納可能。 |
フッドパイル | 18 | 装飾品:足 | 13530G +50名誉点 | 地面に杭を打ち込み体を固定でき、より大きい相手を転倒させられる。また転倒した直後の相手を踏みつけ攻撃することも可能。 |
踏み鳴らす大靴 | 12 | 〈格闘〉B | 440G +10名誉点 | 《勇猛なる足踏み》でのみ使用可能な足装備 |
踏み鳴らす鉄槌 | 12 | 〈格闘〉B | 690G +20名誉点 | 《勇猛なる足踏み》でのみ使用可能な足装備 |
秘伝
《大物食い》
- 必要名誉点
- 10
- タイプ
- 《シールドバッシュⅠ》変化型
- 前提
- 限定条件
- 2H盾
- 使用
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 〈盾〉の防護点、回避力の有利な修正無効
- 概要
- 〈2H盾〉で攻撃を行える
- 効果
盾を両手で持ち、掬い上げる様に強烈な打撃を叩き込みます。
装備している2Hの〈盾〉を武器として扱います。
この戦闘特技によって武器となる〈盾〉は、以下のデータを持ち、打撃武器として扱います。命中力修正 威力 C値 追加ダメージ +2 〈盾〉の「必要筋力」 ⑫ なし この〈盾〉による攻撃が命中した対象が、二足歩行する部位が二つまでのキャラクターの場合、ダメージ処理の後、転倒します。二足歩行するものでも、それ以外の移動方法を持ち、その状態にあるとみなすときには転倒しません。この戦闘特技で〈盾〉による攻撃は行えますが、転倒するかどうかは対象の状態(二足歩行で、歩行しているかどうか)によって変わります。
〈盾〉を上記の武器データで近接攻撃に用いた場合、リスクとして、使用した〈盾〉の防護点、回避力の上昇は適用されず、無効となります。回避力減少など、不利な効果の場合は、そのまま適用されます。
武器としてのデータを持つ盾をこの戦闘特技で攻撃に用いた場合は、その盾の武器データではなく、この戦闘特技による武器データでの攻撃となります。
《巨人食い》
- 必要名誉点
- 10
- タイプ
- 《シールドバッシュⅡ》変化型
- 前提
- 《大物食い》
- 限定条件
- 2H盾
- 使用
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 〈2H盾〉で攻撃を行える
- 効果
《大物食い》と同様ですが、〈盾〉による攻撃が命中した場合、部位が二つだけのキャラクターなら、移動方法や足の数に制限されず、転倒させることができるようになります。
また、武器として使用した〈盾〉の防護点、回避力修正が有効になります。
《勇猛なる足踏み》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《追い討ち》変化型
- 前提
- 《大物食い》or《巨人食い》
- 限定条件
- キック
- 使用
- 適用
- リスク
- 概要
- 《大物食い》or《巨人食い》で転倒した相手に、追加のキックによる近接攻撃を行う
- 効果
習得者が《大物食い》or《巨人食い》による攻撃を行ない、対象が転倒したとき、その対象に追加で近接攻撃を行うことができます。この戦闘特技の効果で追加の近接攻撃を行う際、攻撃は「キック」か、それに準ずるものに限られます。
《攻性防壁》
- 必要名誉点
- 10
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《防具習熟/盾S》
- 限定条件
- なし
- 使用
- 適用
- リスク
- 概要
- 《シールドバッシュⅠ・Ⅱ》使用時、〈盾〉の武器としてのデータを使用する
- 効果
《シールドバッシュⅠ・Ⅱ》やそれの変化型の秘伝を使用しダメージを決定する際、武器として使用可能な〈盾〉ならば特技固有の武器データではなく、そのデータを使用できる(命中判定時は《シールドバッシュⅠ・Ⅱ》のデータを使用する)。
上記のデータを使用する場合、その〈盾〉を武器として使用した場合の防護点を適用する。