容姿・経歴・その他メモ

広大なアルフレイム大陸、大国・ハーヴェス王国につい最近世間を賑わせた命知らずがいた。

なんとその男はアルフレイム大陸でも悪名名高い‪”‬‪魔剣の迷宮”‬に入り、生きて帰った男であるという。

その‪”‬‪魔剣の迷宮”‬は時代ごとに様々に人に語られ、生きても帰っては来れない、この世の地獄を見る、人ではいられない、等々。
だがその迷宮に人が未だ絶えないのは過去900年前あったとされる、そこに行って生還できた男が王となった。

そして発した言葉が

「あの‪”魔剣の迷宮‬‪”‬にはこの世の全ての力がある」

そんな眉唾ものな台詞を吐いた王はそのセリフを民に納得させるほど、人の身では考えられない程の力があったという。
実際過去にはその力を目当てに迷宮に狂った王がいた、そして200名にも及ぶ精鋭を掻き集めた騎士団を迷宮に送ったが、1月、2月経っても帰ってこない。1年経っても終ぞ1人も帰ってこなかった。……帰ってこない、はずだった。

だがつい先月、どこからともなく‪”‬‪生還した”‬という噂の男がいた。
その勇敢で無謀な男の名は‪【ルフラカ】、あの憤怒の神とも言われる鉄槌神から名をもじったドワーフの男である。
そんな噂を聞き付けた今代のハーヴェス王はルフラカを呼び出した。
1つは‪”‬‪魔剣の迷宮”‬の力について聞き出す 1つは‪”魔剣の迷宮‬‪”‬を生き延びたという勇壮な男を国に取り入れるつもりだった。
王はそんな算段をもってルフラカと実際対峙するがその男の纏う気に一瞬王は気取られた。
その男の背丈はドワーフらしく小柄であったが男の気がその事を感じさせない
髪は黒く、無遠慮に後ろ髪で括られ、瞳はしかめっ面の為、殊更黒く感じる。髭は整えられた様子もなく、伸ばしっぱなしなのだろう
王が男をまじまじと見ていると
「王よ、なにか」
と低く通る声で問われた
王はハッとし、男に臣下にならないかと聞いた。
大国であるハーヴェスの王の言である、これは史上なる名誉、断る理由は無いと踏んだのだ
男は黙った。…嫌な沈黙だった。
「王よ…それは、できかねる」
辺りがざわめく
「我はしがないドワーフだが、自身の出自も分からない。物を知らぬ我だがそんな奴が王の臣下になれぬのは知っておる」
また、辺りがざわめく…。
「済まない、王よ。我はこの世の頂きに立ってみたい」
王は言わなければなれたかもしれない臣下を蹴ってまで正直に言うその不器用さが気に入ってしまった。
「そうか、そなたにはむりか！そうか、そうか！」
不敬の塊のドワーフに対し、いきなり機嫌が良くなる王。
その後、ひとしきり笑ったあとルフラカを不問とし、晴れ晴れとした顔で送り出した。
ハーヴェス国王の誘いを蹴った、‪”‬‪魔剣の迷宮”‬を生きて帰ったその男。王に頂きに立つだなんてなんと不届き
迷宮で得たのはなんだったのか、民はそんなことを噂する。
時には悪魔が如き力を手に入れた、そのまたには、時を操る力を、そして、万にも勝る力にも、だなんて噂が伝わる。
果たして真実なのだろうか、知るものは神にも王にも不届きな唯我独尊を往くドワーフの男、ルフラカ。

彼は旅をする。様々な出会いが彼を待っているのか。それとも様々な危険が牙を剥くのか。
故郷も出自も知らぬのにルフラカは心では決まっていた、行き先は男なら頂き、それしか無いと。

セッション履歴

収支履歴