・深紅の瞳に赤茶の髪の毛、スカーレット家の血を色濃く受け継いでいる。

・何かの大会で優勝したことがある
・誰かを救ったことがある
・かつては貴族だった

・友人に勧められて

クドロは地方貴族の三姉妹の長女として生まれた。

男児が生まれてこなかったスカーレット家の主人は家の存続を危惧し、クドロを男として育てることにした。
主人は完璧主義だったため、クドロには一切の失敗が許されない厳しい教育が施された。

その教育の賜物か、彼女もとい彼は乗馬大会や狩猟大会などで優勝したり、落馬した貴族の子息を助けたり、学問で優良な成績を残したりと、同年代の貴族の息子と引けを取らないくらい優秀に育っていった。

しかし彼が成長するにつれ、主人からの眼差しは鋭く冷たいものになる。成長するにつれ、男女の差はどうしても生まれてしまう。自分の身体に苦悩しながらも彼は主人に従った。ここで逃げ出さなかったのは妹たちの存在があったからだろう。逃げ出してしまったら妹たちがどうなるかわからない。彼は良い兄を演じるしかなかった。

やがて成人の儀を迎えた時、主人から自由になれと冷酷に告げられる。突拍子なその発言に彼は酷く困惑し、自分の存在意義を見出せなくなってしまった。そんな姿をみて妹たちは姉を抱きしめ、自分たちのために辛い人生を歩むことになってしまったことに泣いて謝った。もう自分たちの心配をする必要はないと告げ、自由になってほしいと願う。

唯一の心残りとなる妹たちに背中を押されたクドロは家を飛び出した。父親からの重圧に耐える日々、そんな日常から解放されたクドロは初めて自由となった。

だが、何をしたいというわけもなく当てもない。ただ無気力に歩いていたところ、幼いころ仲が良く隠れて遊んでいた友人から声をかけられ、半ば強引に食事を共にすることになった。今までの経緯を話したところ、自由になったのなら冒険に出てみてはどうだと進められる。摩訶不思議な冒険者の話を聞いたクドロは目を輝かせ、勢いよく酒場を飛びだした。

強大な敵、危険溢れるダンジョン、煌びやかに光る宝、そして冒険を共にする個性豊かな仲間、この先には何が待っているのだろうか、鎖から解き放たれたその身は軽い。名を変え、第二の人生を迎える。故郷を後ろに、真っ赤に染まる夕日に向かって消えていく。冒険の旅はまだ、始まったばかりだ。

・幼少期の厳しい貴族教育により、礼儀や作法は完璧のものといえる。
・クラウドの正体に気付かれないよう、極力外出を認められなかった。そのためか、どこか世間知らずの所がある。
・極力、人前で顔のターバンを取ろうとはしない。それは色濃く受け継いだスカーレット家の血を、コンプレックスに思っているからだろう。
・冒険者として誰かの支えになりたい。そのような気持ちから彼女は神官となった。
・実家を飛び出して出会った仲間と過ごしていくうちに、彼もとい彼女は仲間にだけ心を許すようになり、最近ではターバンを外して冒険をするようになった。

・三姉妹は非常に仲が良く、使用人たちからの評判も良かった。
・妹たちは双子であり、姉のユフィは天真爛漫で甘えん坊。妹のソフィも天真爛漫だがどこか甘え下手。
・双子はどちらもスカーレット家特有の深紅の瞳をしているが、髪の毛の色はブロンドと赤色が混ざった赤橙色のようだ。
・クラウドとユフィ、ソフィとは4歳の歳の差がある。
・妹たちはクドロのことをラフィ姉様と呼んでいる。

本名　クラウド・スカーレット