ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ベステ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“吠える”ベステ

プレイヤー:TALE

――ハッ、どうせクズさ、俺は」

種族
人間
年齢
10代半ば
性別
種族特徴
[剣の加護/運命変転]
生まれ
軽戦士
信仰
なし
ランク
穢れ
0
10
7
4
9
10
8
9
9
10
成長
2
成長
0
成長
2
成長
2
成長
0
成長
1
器用度
21
敏捷度
20
筋力
17
生命力
18
知力
13
精神力
15
増強
1
増強
1
増強
1
増強
増強
増強
器用度
3
敏捷度
3
筋力
3
生命力
3
知力
2
精神力
2
生命抵抗
8
精神抵抗
7
HP
33
MP
15
冒険者レベル
5

経験点

使用
10,000
残り
1,380
総計
11,380

技能

フェンサー
5
スカウト
3
エンハンサー
2
レンジャー
1

戦闘特技

  • 《両手利き》
  • 《武器習熟A/ソード》
  • 《二刀流》

練技

  • 【マッスルベアー】
  • 【ガゼルフット】

判定パッケージ

スカウト技能レベル3 技巧 6
運動 6
観察 5
レンジャー技能レベル1 技巧 4
運動 4
観察 3
魔物知識
0
先制力
6
制限移動
3 m
移動力
21 m
全力移動
63 m

言語

会話読文
交易共通語
地方語(ブルライト)
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
フェンサー技能レベル5 9 8 -1 8
《武器習熟A/ソード》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
〈レイピア・カスタム+1〉 1H 8+1 +1=9 9 9 +1=10
〈マンゴーシュ+1〉 1H 9 +1=9 9 9 +1=10
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
フェンサー技能レベル5 9 8
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
〈ソフトレザー〉 7 0 3
〈マンゴーシュ+1〉 1
合計: すべて 9 3
装飾品 専用 効果
〈光のアミュレット〉 アンデッド相手に回避力、抵抗力+1
左手 〈俊足の指輪〉
〈日輪のバックル〉 アンデッド相手に抵抗力+1
〈剛力の指輪〉
所持金
140 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

〈冒険者セット〉
〈スカウト用ツール〉
〈アウェイクポーション〉
〈俊足の指輪〉
〈陽光の魔符:+1〉
〈月光の魔符:+1〉
〈月光の魔符:+1〉
〈俊足の指輪〉

専用〈フリッサ〉

名誉点
55
ランク

名誉アイテム

点数
冒険者ランク
専用〈フリッサ〉50

容姿・経歴・その他メモ

 スラムの出身。
 売春婦の母より生まれるが、度重なる暴力に耐えかねて幼少時に出奔。以後、ストリートチルドレンとして生活する。
 初めは物乞いをしたり、安い賃金で働くこともあったが、次第に盗みなどを行うようになる。
 同じような境遇の子供たちとつるむこともあったが、口汚く、喧嘩っ早かった為、長続きすることはなかった。
 頭の回転は悪くないが、感情を抑えるのが苦手で、しばしば問題を起こしがち。

 とある切欠で、冒険者の店の門を叩くことになるが―――

 母親、という女は、売春婦だったのだと思う。物心ついたときにはよく家を開けていて、帰ってくるのは夜が明けてから、というのが普通になっていた。
 その女は、俺によく暴力を振るった。
 当人もよく怪我をしていたから、客に暴力を振るわれたりした鬱憤を、俺で晴らしていたのだろう。
 もっとも、そういう事情に思い至ったのはずいぶん後になってからのことで、当時はわけも分からず、ただただ喚きながら傷や痣を増やす日々だった。

 その頃は、まだ別の名前で呼ばれていただろうか。正直、よく覚えていない。
 ただ、いつからか呼ばれるようになった今の名の意味は、どこで聞いたのか忘れたのに、はっきりと覚えている。
 少し古い言葉で、『獣』のことらしい。
 ――俺には似合いの名だと、そう思う。


 そのうちに、俺はその家を飛び出した。
 細かいことは忘れたが、女とはいえ大人から与えられる暴力に、己の死という可能性を、幼いながらに感じたからかもしれない。

 その後は、浮浪児としてスラムを彷徨いながら過ごした。
 比較的まともな雇い口を探した時もあったが、長続きしなかったり、そもそも雇ってくれることも稀で、基本的には物乞いが主だった。
 他の浮浪者に暴力やらで稼ぎを奪われることもあって、そのうち、自分も他人から奪うようになっていった。
 年頃の近い奴らとつるむこともあったが、それもやはり長続きしなかった。
 仲間意識、というのが俺にはよくわからなかった。
 他人を見捨てる判断の何がいけなかったというのか。俺はその方が効率的だと思ったのに、酷く罵られたのが不愉快だった。
 どうせ他人の事情なんてお構いなしに奪ってきた連中が、情だとかどうとか、あまりに馬鹿馬鹿しい。
 そうして、俺は一人でいるのが当たり前になった。

 そいつは突然俺の前に現れた。

 クソみたいな理由で、クソみたいな連中と喧嘩して、クソみたいにブッ倒れて半分寝てた時のことだった。
「きみ、大丈夫かい」
 なんて、今までの人生で全く聞いたことないようなフワッとした調子の声が、俺に降ってきた。
 目を開けると、声音の通りの、どこかフワっとした雰囲気の男――だった。年は俺と同じくらいか。少し上だろうか。
 そういう、何というかまっとうな声を掛けられたのは随分と久しぶりで、しかし俺は癪だったので、ほっとけ、とにべもなく突っぱねた。
 軽い気持ちで声を掛けてきたところで、俺みたいなのを本気で心配する奴などいない。はじめはそんな風でも、そのうちにそうではなくなる。理由は知ってる。俺がクズだからだ。
 けれどそいつは「放っておけないよ」と食い下がってきたので、俺は鬱陶しく感じて、罵倒を交えてそいつを拒絶した。俺がどういう人間(クズ)かわかれば、とっとと失せるだろうと思った。
 だが、それでも諦めずに、心配だの傷がどうの何だと、手当やら何やら世話を焼こうとするのを止めないので、俺は今度は、そんなに言うならじゃあオメー養ってくれよ、と無茶振りをしてやった。
 流石にそいつは困った顔をして、「それは無理だけど」と言って。ほらな、と俺はしたり顔になったが、直後、
「でも、そうだね。時々なら、ご飯くらいは奢るよ」
 と、全く本気の、大真面目な顔と声音で返されて。俺は何も言えなくなってしまった。

 それが俺とそいつ――クラウスの付き合いの始まりだった。


 クラウスは本当に、時々俺の様子を見に来ては、食事に誘ったりした。
 そのたびに俺の素行やらなんやらに関して小言を繰り返したが、俺は聞き流したり口ごたえなどして、殆どまともに取り合わなかったが、それでクラウスが俺の元に来なくなる、などということはなかった。
 変な奴だと思った。
 一度、好奇心でクラウスを尾行してみたところ、誰彼構わず世話を焼いていて、ますます変な奴だ、と思った。
 しかしタダ飯にはありつけるからと、俺はその変なやつとの付き合いを拒むことはなかった。

 ―――本当に飯だけが理由だったのか。正直なところ、俺にもよくわからない。

 ――“その日”の少し前から、クラウスの様子はおかしかった。
 どことなく覇気がなく、上の空になっていることが多くなった。
 俺はそれを、訝しみつつも、あまり気にしないようにしていた。よくわからないが、そういうこともあるのだろう、どうせ俺には理解しがたい人間なのだから、と。
 けれどある日、
「会えるのは、もしかしたらこれで最後になるかもしれない」
 と。
 唐突に、そう告げられた。
 俺は、ただ、そうか、と返した。
 来るべきときが来ただけだ。俺のような奴に無償で施しを続ける、なんて、ここまで続いたことのほうが、余程驚きなのだから。
 だから、これでお終いだ。
 その筈だった。
 けれど俺は、何か気になってしまって―――クラウスの、後をつけた。


 クラウスは、郊外の廃屋に一人居た。
 俺は窓からこっそりとその様子を伺っていたが、クラウスは何をするでもなく、廃屋の中で、何かを待つようにただじっとしているだけだった。
 何かあるのかと思い、一刻、二刻、クラウを見張り続けるも何も起きず。
 そのうち、なんだか馬鹿らしくなって、日も暮れる頃、俺は廃屋を後にした。

 廃屋を背に、暫く歩いた頃。
 不意に、鐘の音が聞こえた、気がした。
 寒気を憶えるような――ひどく、冷たい音。
 足を止めて。背後に、小さく見える―――先程まで居た、その廃屋を見て、どうしてか、胸の奥がざわついた。
 踵を返し、俺はその道を戻った。
 胸のざわめきは収まるどころか、激しくなっていって。
 歩いてたはずが、いつのまにか自分が走っていたことに気づいた。
 何か――理由もわからない焦燥感が、俺の両足を動かしていた。もはや、全力で駆けていた。
 わからない。わからないが―――取り返しのつかないことが、そこで起こる気がして。


 ―――それは、死だった。
 人ではなく、獣でもなく。ただ、“死”が固まってカタチになったような。そういうモノが、そこに在った。
 それは、クラウスの、胸を刺し貫いていて。
 俺は、ただの一歩も動けぬまま、クラウスが鮮血を流し、地に伏すのを、ただ見ているだけだった。
 それに対して、何をしよう、と思う気など、微塵も起きなかった。それ程に、その時の俺にとって、それの存在感は、異様で、圧倒的だった。
 俺に暴力を振るうあの女とも、スラムで喧嘩をした連中とも全く違う、どちらかといえば、寒さや飢えで死にそうになった時に感じた“何か”に、それは良く似ていた。
 不意に、それが俺を視た。頭と思しき部分が見えないのに、間違いなく、見られているのが解った。
 それは、全く動けぬ俺をゆっくりと指し示し―――そして、薄闇に溶けるように、跡形もなく消えた。

 俺は、立ち尽くしたままで――どれくらい経ったろうか1分か、5分か。それとも10秒もなかっただろうか。何にしても、クラウスを呻き声を聞いて、ようやく、我に返った。
 クラウス!と、叫びながら、俺は駆け寄って――息を呑んだ。どう見たって、それは、助かりようがなく。一秒後には、もう二度と動かなくなっても、おかしくない有様だった。
 だというのに。クラウスは、
「ベステ、だいじょうぶ、かい」
 などと。いつものように、俺を案じるようなことを言った。
 馬鹿じゃないのか。大丈夫じゃねえのはお前だ、と。罵倒する俺の声は無視して、クラウスは、掠れた声で次のことを告げた。
 今日の日付。
 そして、あれがちょうど一年後、俺の命を奪いにやってくるということ。
 すまない、という。謝罪の言葉。
 俺は、わけもわからず、クラウスにいろいろな言葉を、何度も投げかけたが、返事はなく。
 気づけば、クラウスの身体は、すっかり冷たくなっていた。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 2018-09-08 第一話「誰がために鐘は鳴る」 1,090 500+45 9 器用
IGM アガムクリスソニア
2 2018-09-22 第二話「幼年期の終わり」 1,090 1,200 0 筋力
IGM アガムクリスソニア
3 2018-10-12 2018-10-19 第三話「いなか、の、じけん」 1,140 3,290 16 生命
IGM アガムクリスソニア
4 2018-11-09 2018-11-30 2018-12-07 第四話「たったひとつの冴えたやりかた」 1,250 4,610 26 器用
IGM アガムクリスソニア
5 2018-12-21 2019-01-18 2019-01-26 第五話「あなたの人生の物語」 1,580 3,175 20 生命
IGM アガムクリスソニア
6 2019-02-02 第六話「彼がために鐘は鳴る(前編)」 1,000 6,000 0 筋力
IGM アガムクリスソニア
7 2019-02-08 2019-02-10 第七話「彼がために鐘は鳴る(後編)」 1,180+50 50 34 精神
IGM アガムクリスソニア
取得総計 11,380 105 7

収支履歴

【作成】

カッツバルゲル ::-100
レイピア ::-110
ソフトレザー ::-150
冒険者セット ::-100
スカウト用ツール ::-100
巧みの指輪 ::-500
アウェイクポーション::-100

【第一話】

巧みの指輪 ::-500

【第三話】

フッリサ×2     ::-880*2
売却:カッツバルゲル::-50

【第四話】

俊足の指輪     ::-500

【第五話】

俊足の指輪×2   ::-1000
月光の魔符+1    ::-500
陽光の魔符+1    ::-500

俊足の指輪     ::-500

【第六話】

月光の魔符+1    ::-500
日輪のバックル   ::-1500

売却:フリッサ   ::+440
レイピア魔化    ::-5000
レイピアカスタム+1 ::-1000
剛力の指輪     ::-500
光のアミュレット  ::-3000
月光の魔符+2    ::-1500
消魔の守護石:3点  ::-900

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