解説

ナニモノにもなれなかったとある村の少女
ある時、少女は助けられた。美しい白銀の髪をした少女に。
薄暗い洞窟の中で小鬼たちに犯され絶望の中助けてくれたあの人に憧れた…。
救出された後、グランゼールの教会に預けられる。
そこでは誰もが温かく彼女を迎え入れてくれた。

2か月ほど経過したとき、身体に変化が訪れた。
次第にお腹が膨らんでいった。それも普通の人間の赤子の成長速度ではなく異常なほどの速さで。
少女は憎んだ。この残酷な世の中を、非力な自分を。
そして力を欲した。自分が手も足も出なかった魔物に立ち向かっていく冒険者たちのようになりたいと。
その中でもひと際目立つあの子のようになりたいと…。

神父は少女の願いを叶えるために力を与えた。
それが何を意味するのかも分かっていた。しかしこのままでは彼女の心は壊れてしまう。
【人徳】の美徳を信じぬく神父は彼女を憧れの存在へと変えたのだ。

その代償がなにかも知らずに…。

少女の身体は次第に憧れの存在へと変貌した。
少女は対象の【身体】と【今までの記憶】を得る事となる…。
壮絶を絶するような経験が彼女の理性を壊していく。




コロシテ…。