年齢：覚えていない。

性別：男

身長：197cm

体重：113kg

髪の色：銀色

瞳の色：金色

肌の色：肌色

好きなもの：他人の笑顔、ライス、揚げ物、野菜

苦手なもの：他人の悲しむ顔、嘘

・経歴表
C.4-6：高レベルの魔法をかけられたことがある
C.5-3：家族に冒険者がいた
A.3-2：一定期間の記憶がない

・冒険に出た理由
6-6：平和を求めて

目が覚めれば、そこは見知らぬ場所だった。

見知らぬ空、見知らぬ海、見知らぬ大地。

自分が何者かさえも忘れていた。

いや、よく考えれば、自分は元々どこにいたのかさえも覚えていない。

自分がどんな場所で育ったのか

自分はなぜここにいるのか。

目覚めた自分が持っていたもの。

それは、溢れ出る力を持った肉体と、自分が知らないはずの技術。

そして、一つの大きく分厚い頑丈な大楯。

それは、とても自分が持てるような物じゃなかった。

武器として扱えそうだったが、とても自分には扱えない重さだった。

だからこそ、不思議だった。

なぜ、こんなにもこれが大事なものだと思うのか。

なぜ、この盾を見ると勇気が湧き上がってくるのか。

何も覚えていない自分だが、ある一つの望みの記憶だけが残っていた。


　　　　　　　　　　　英雄になりたい。


穢れを持ったナイトメアであるにも関わらず、英雄に成ったあの人のように。

迫害を受けているナイトメアであるにも関わらず、平和の盾と為ったあの人のように。

俺も、平和を求めている。

英雄に、なりたい。

ただ、その強い望みだけが残っていた。

ひとまず、近場の街の冒険者の宿で冒険者になった。

「冒険者の登録を希望ね。あなた、お名前は？」

自分は目覚めたとき、身分を証明するものを持っていなかった。

名前も覚えていない。名前という名前なんてなかった。

だが、必要なものなのだ。考えねばなるまい。

「…俺の、名前は…」

そこで、ふと思いついたフレーズを口にした。

「…俺は、シェメッシュ・フリーデン。」

”太陽”と”平和”を意味する言葉。

俺は、英雄に成る。

平和を象徴する輝きを放つ存在として。

”平和の太陽”になってみせる。

記憶がない俺のやりたいことは。たった一つだけだった。

そして、この盾を見るたびに。その望みは酷く膨れ上がった。

俺は、太陽に。光に、盾に。

英雄になる。