容姿・経歴・その他メモ

経歴表A 2-5 かつては貴族だった

ーー出生の地についてはよく覚えていない。だけどほんのかすかに豪華なシャンデリアの下で落ち着く声で自分を抱き、
語りかけてくれる女性の記憶がある。恐らくこの記憶の中の女性が自分の母親なのだろう。

ーー幼年期から冒険に出るまでの間は*ブルライト地方東部のはきだめ 魔動死骸区* で定住し蛮族研究を営む博士の家で育った。
博士は私の生まれつき備わった*コレ*に興味を抱いて[買い取った]らしい。
世間では私は＊忌み子＊として扱われているらしい。たしかに近所の人からはよく軽蔑の目をむけられることもよくあった。
だからなんだと言えばそれまでの話ではある。だって私は理由や経緯はどうにせよ今の時点で博士と楽しい毎日を謳歌できているのだから。
「私は博士が大好き」

経歴表C 2-4 身体に傷跡がある
ーーふだんは衣類で隠れているが、私の身体の下腹部の皮膚はそれはそれは痛々しいことになっている。
博士の研究の*お手伝い*でついた跡だからそこまで私は気にしていない。跡は残ったにしろ痛くはないから。
「博士が喜んでくれるなら私は...」

経歴表B 5-3 大切な人と生き別れている
ーーある日、私と博士の家にフードを深くかぶった大きな身体の人たちが入ってきた。
その人たちは私を動けなくして博士をどこかへ連れて行ってしまった。
「私の博士(たいせつなひと)を返して...」

冒険に出た理由 5-2 家族・仲間の仇を討つため
ーーそれから数年が経ち、私は博士と再会した。
でも、博士は*知らない人*になっていた。服は鮮血に染まり、あのときの誘拐犯と同じフードを被り、
三日月のような笑みでお金持ちの人たちを殺戮していた。一種の蛮族の所業だ。その時の私はそう思った。
博士だった化け物は満足したのか森の方へと走り去ってしまった。
私は追いかけようとした。そのときに足元に転がる写真とメモが視界に入った。
それは「記憶の断片にあった美しい女性と赤いツノの生えた赤ん坊の写真」だった。
メモには女性を妻と呼ぶ男のここで朽ちる自分を許せという謝罪の文章。そして女性は今、どこかに逃げ生きているということ。
そして、これをどこかで生きている娘の「アヤメ=チグリディア」に届けてくれという遺言が書かれていた。

ーーこうして私は、血のつながった父親の仇である化け物を討伐し、世界のどこかにいる母親と再会するための旅が始まった。

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