容姿

年齢にそぐわず大人びた顔つき、オレンジ染みた赤毛が特徴

経歴

・家族に冒険者がいる ・大切な人と生き別れている ・両親に愛されて育った

冒険に出た理由

恐怖に打ち勝つ為

　両親は一流の冒険者。ギルドで出会い恋をし大冒険の末に生まれた少年は、いつか父と母のような大冒険者になることを望み、その願いを両親を受け入れていた。
　少年は、生まれてくる子を思って現役を退いた両親から十分な愛を受けて暮らしていた。しかしある日、彼の住まう村は蛮族の群れに焼かれてしまい、村を守る為に最前線で戦った父と母は帰らぬ人となった。

　両親を亡くし祖父宅に引き取られた後も、彼のトラウマは消えることはなかった。彼の脳裏には常に助けを喘ぐ母の声がこだまし、村を焼くバケモノの群れが瞳の裏に焼き付いていた。そんな彼に対し、祖父は毎度安心するように言葉を聞かせてやり続け、死んだ息子と同じように愛情を注いだ。その甲斐もあってか、少年は元の生活を送れるほど回復した。

　ある時、祖父が他界した。残念ながら、祖父は彼に大したことは教えてやれなかったが、それでも彼の唯一の家族であり続けた。祖父は死ぬ前、眠っているのか起きているのか分からないような状態で、いつもと同じ言葉を呟いていた。それは彼にとっては非常に聞きなれていたものだった。
　二度目の家族の死を受けて、一人この世界に取り残された天涯孤独の身となった彼は、無我夢中に穴を掘った。掘って、掘って、掘りながら考えた。
　丁度、人が3人埋まるほどの穴が出来た頃、彼は決めた。

　自分を変える為、塞ぎ込んでいたかつての夢をまた追うことを。

　それからは早かった。必要なものを買い揃え、父と同じように深緑のマントを身に纏い、母と同じように指輪をに指にくぐらせ、祖父の口癖を呟きながらギルドの戸を叩いた。

「――――なるようになる」

　と。

履歴

セッション履歴

収支履歴