容姿・経歴・その他メモ

とある昼下がり
巷で噂のギルド「えものフレンズ」の倉庫にて、何やら探し物をする小さな男の姿があった。

男の名はエモン、ギルド内では古株の勇士である。
依頼のない今日は、ギルドハウスの大家に頼まれ、倉庫内の古くなった薬草を処分していた。

ようやく目的のものを探し終え、ふと目を向けると、
倉庫の隅に、棺桶を思わせる形状をした大きな木製の箱が目に留まる。

グラスランナーという種族の性か、はたまた彼自身の性分か、自然とその箱に歩みを進める。

”100年後まで決して空けるな”

空けた。

中には、人間サイズの美しい女性の人形が入っていた。
その作りは精巧で、肌の異常な青白さを除けば、その者を生者と思い違えてしまうほどであった。

そのあまりの出来栄えに、勝手に箱を開けてしまったことへの罪悪感すら忘れ、思わずその頬に手を伸ばす。
肌に触れた瞬間、違和感を感じる。

グラスランナーという種族の特性、マナ不干渉。
過去に、モンスターからの魔法攻撃を受けた際に、それを打消した感覚。
それと今回の違和感が酷似していたのだ。

人形に残るマナの残滓に驚き、手が滑り、思いがけず手が人形の額をたたいてしまう。
その拍子に、人形の右目を隠した紙が揺れ動き、間から美しい宝石が垣間見える。

そこで、エモンは一時、旅を共にしたディエンスの騎手の話を思い出す。
「我々ディエンスは、寿命こそグラスランナーに及ばないものの、
自らをマナで仮死状態にし、数百年を生きることも可能なのだ。
起きる際は、誰かが宝玉にマナ20点を捧げればよい。」

自らを仮死にし、そこから復活ができる。マナ20点を捧げる。
荒唐無稽としか言えない内容、そして意味の分からない用語。
到底、信じられる話ではなかったが、男の話はどこか真実味を帯びていた。

そんな眉唾物の話であったが、好奇心旺盛なエモンにかかれば、それは些細な問題である。
すぐさま立ち上がった彼は、以前仕事で出会ったタビットの女性を訪ねるのであった・・・

そんなこんなで、現在によみがえった彼女ですが、ほとんどの記憶を失っており一般常識が欠如しています。
簡単な設定は次の感じ。

・非常識
　記憶喪失/時代錯誤
・依存
　起こしてくれた、えものフレンズに感謝し、ほぼ信仰してます。
・なぜ冒険者？
　後見人がいない(大家も町の人も彼女を知らなかった)かつ、常識もないため、唯一できる仕事だった。

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