＊趣味

　彼の冒険者としての目的は、「冒険者になった幼馴染を支えること」
　冒険者になったのは、15歳を迎えた時。いつも自分を連れ回していた幼馴染に抱いた恋心が我慢できなくなり、思い切って告白したその翌日。「私が好きなら、一緒に来い」とだけ言われ、家族に何か言う間もなく家を飛び出す。そうして追いかけている内に気付けば冒険者となっていた。
　幼馴染の為に盾を持ち、幼馴染を守る為に経験を積んでいる。幼馴染がそばに居るなら無条件に幼馴染の命を最優先とする。そうでないなら、自分の命を一番、仲間の命を僅差で二番に行動する。無謀に死にに行く冒険は絶対に拒絶する。

＊経歴
・大恋愛したことがある
・子供の頃に家出したことがある
・家族から探されている
＊冒険に出た理由
・無理やり巻き込まれて

ラズワード家の長子として、田舎の小さな村に生まれる。
村にはリルドラケンの家族が二世帯しかなく、同時期に生まれた幼馴染とは実の家族のように育った。
そこそこな商人である両親の後を継ぎ、自分が商会をより大きくしていくのだと思いながら、小さな村の中で穏やかな幼少期を過ごしていた。

村の住人との仲は良好。近所に住む、「大都市から隠居してきた正体不明のたくさん本を持ってる人」「村の農業を統括している農業マスターの人」「古物ばっかり集めて嘘っぽい豆知識を言いふらしてる変な人」などの家によく遊びに行っていた。幼馴染の父親である引退した軍師のリルドラケンにたまに(半ば無理やり)鍛えられたりもしていた。

幼馴染とは家族のようにずっと仲良しで、自分と違って恐れ知らず(に見える)幼馴染に憧れを抱いたりもした。幼馴染の父親からの鍛錬を受け入れたのは幼馴染についていきたかったから。幼馴染が村近くの山に秘密基地を作った時もついていったし、一緒に強くなろうと言われた時も頷いた。

幼馴染に連れ回されている内に、いつしか恋心を抱く。最初は自分が恋をしているとは自覚できていなかったが、歳を経るにつれてだんだん自分が恋をしている事に気付く。そして15歳の誕生日を迎えた日、幼馴染を呼び出して告白する。人生で一番緊張した決断をもって告白したが、結局その場での返事は貰えず、明日答えてもらう事に。
翌日、目の前に現れた幼馴染は大量の荷物を抱えており、開口一番こう言った。
「私が好きなら、一緒に来い」
そうして、彼は冒険に出る事になった。