田舎で育った
卵を温めた事がある
のめり込む趣味がある

故郷を滅ぼされたので

ハーヴェス王国の近くにある農村に生まれた少女は名前をオフェリアと付けられた。
彼女の家系は多くの野菜を作り出荷する農家である、当然彼女も直ぐに手伝いを始め10年が経過する頃には名実ともにその跡取りになる予定だった。
また、彼女の家では家畜として羊や牛も飼育しており牛飼娘としても村内での実力も高かった、本職としては野菜作りに性を出しつつも動物が好きだった彼女にとって日々の農業の疲れを癒やす存在でもあった。
月に何度か釣りに行き魚を捕ることもあった彼女は漁師のおじさんに仕込まれた釣り技術も持っている。
本人曰く趣味らしい、何もせずぼーっとしながら釣りをするのがとても楽しいのだという。
釣った魚を美味しく食べる事もまた彼女ののめり込む趣味として没頭させていた。
だがここ最近魔物の侵攻が活発になりその仮定で自分達の村にも被害が及ぶのでは無いかと噂がされるようになっていた。
フルシル神殿に行き無事に農作物が育つこと、そして魔物の侵攻が来ないことを祈ることも増えたのだろう。
その日は農作業を速めに終えて趣味の釣りをしていた。
ウォルタ川で釣り糸を垂らし川魚を何匹か釣っていた時、漁師のおじさんが彼女に慌てながら声をかけてきた。
｢村が魔物に襲われた｣
その一言は彼女を絶望させるのに等しかった。
急いで村へと戻るとまだ魔物が暴れていた、当然2人も襲われる事になるものの間一髪で助かることになる。
目の前に撃ち出された光の矢、それが魔物を貫き倒される。
それを放ったのはハーヴェス王国直属の魔法使いで国の兵士でもあった。
その後、自体は素早く収束した、兵士達が魔物をドンドンと倒して行ったのも相まって壊滅する事にはならなかったのだ。
だが2人を含む出稼ぎ等で外に出ていた者達は無事だったが多くの死傷者が出た、家畜たちは殺されてステラの両親も亡くなってしまっていた。
魔物は国の兵士達が討伐してくれたが復興は難しいだろうと結論付けられる。
村に住む人々は散り散りになりまた彼女は天涯孤独の身になってしまう。
途方に暮れる彼女だったがふとその時自身の命を救ったあの光の矢を思い出す。
確かアレは真語魔法だった筈だ、出荷をする際に護衛をしてくれた冒険者達の事も思い出す。
何もかもを失った事で逆にこれからは何にも縛られず自由に生きるのも悪くは無い。
これからが選択の時だ、生きる為の力を手に入れなければいけないし収入を稼げるようにしないといけないのだから。

ファーマーLv10

長年の農業経験は父に継承されたモノだ、並の作物を育てることに苦労はしないだろう。

ハーズマンLv7

長年培った牧童経験は母に継承されたモノだ、彼女にとって家畜たちは家族同然で飼育は問題無く出来るだろう。

フィッシャーマンLv5

趣味でやってきた釣り技術は漁師のおじさんのお墨付き、プロ並みの実力を持っている。

ハンターLv3

作物を動物から護る為に得た知識、狩りを行うのはあまり得意では無いが罠を仕掛けるのはそこそこの実力を持っている。