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魔神対策委員会マニュアルブック三訂版 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

魔神対策委員会マニュアルブック三訂版

基本取引価格:非売品
知名度
1
形状
厚めの本
カテゴリ
冒険道具類
製作時期
現在
概要
ドール著、様々な便利機能付き。三訂版。
効果
[常]異界の知識

様々な魔神の特徴や、『魔界』における魔神との契約に関する抜け穴が記されています。『魔界』における「魔神行動表」の達成値に+3、「送還判定」に+1のボーナス修正を得ます。

[常]魔神魂回収機構

魔神魂を安全に収納することができます。

前書き

ええと、こういうのはどう書けばいいのか迷うな……ひとまず、『知識の剣魔神対策委員会』へようこそ。
俺はドール=バンギット、七色のマナ召異魔法学科学科の教師兼君の上司だ。

俺も反省してな、ダレムの時あのバカに研修を任せたのは失敗だった……とはいえ新人を毎回俺が研修するのも面倒だからな、こうしてマニュアル化することにした。お前をスカウトしに行ったときにダレムが一通りの話をしてくれているとは思うが……各自よく読み込んでおくこと。

魔神対策委員会って?

ここはコロロポッカの森深部にひっそりと存在する知識の剣ユーシズ支部のさらに下部組織、魔神対策委員会だ。この組織の実情を知っているのはほんの一握りで、支部長とヴァンデルケン公と、これを読んでいるお前とその同僚くらいか。いわゆるトップシークレットというやつだ。いうまでもなく他言無用だぞ? お前と関係のあるすべての命を危険にさらしたくなかったらな。

魔神対策委員会は何をしているの?

その名の通り、当委員会は魔神の対策を講じることを目的とする。表向きは召異術師を《奈落の魔域》に派遣し様々な値を測定、魔神の研究と奈落の完全封鎖を目指して活動……ということになってはいる。そっくりそのままの組織だったらここまでひそひそと活動を続けてはいないだろう。まあ大きく間違ってはいない……。目的は前述の通りだが問題なのはその手段。知っての通り俺たちは魔界の『継承戦争』に介入し、ジェネラル派を勝利に導くために暗躍している。人族を騙し、食い物にすることしか考えていない魔神軍との取引、魔界への往来が可能なゲートの作成・管理、人族の限界を無視してさらに効率的に魔神の力を得るための研究。まあざっと挙げただけでもこれくらい大きなタブーを犯している。……回れ右をするのなら今のうちだぞ。

継承戦争って?

今から13年前、『魔界』を統べる先代魔神王(詳細不明)が死亡したことに端を発する跡継ぎ戦争だ。魔界全体が、先代の息子(?)……新魔神王についた『魔神王派』と、先代の懐刀だった魔神将ゲルダム(個体名が認識困難のため『ジェネラル』と呼んでいる)についた『ジェネラル派』に分かれ全面抗争が行われている。13年前、新魔神王の目的がラクシアへの本格進出にあることを知った今の委員長が約8年の月日を費やしようやくジェネラルと接触、ジェネラル派の支援と引き換えに即位後の奈落封鎖への協力を『契約』させた訳だ。

現在の状況は?

開戦当初から続いた均衡が崩れたのは4年ほど前、以前失踪した俺の元教え子たちが『魔の人族』……『魔人』となり魔神王派として現れた時のことだ。魔神に熟知した高度な召異術師でもある彼らには高位の魔神でも歯が立たず、ジェネラル派は各地で敗戦。ジェネラル派の敗北が必至だと判断した委員会は人族で構成された大規模討伐隊の派遣を決断。しかし魔界の瘴気に当てられ第一次討伐体はあっけなく壊滅した。それから委員会は方針を転換し、魔神の誘惑や魔界の瘴気に強い耐性を持つものを選抜し送り込まざるを得なくなった。それが今の『討伐隊』だな。討伐隊の活躍によって今は再び均衡状態が続いているんだが……何やら嫌な予感がするな。

魔人って?

高位な魔神が死亡した際魔界の瘴気を取り込むようにして実体化する、『魔神魂』という深紅のビー玉のような謎の物質……それを体内に取り込んだ人族は魔人となり、魔神魂の元となった魔神の力をその身に宿すことができるようだ。どういうことか魔人は魔神からの攻撃に耐性があるようで、ジェネラル派はこいつらにやられっぱなしだ。討伐隊が活動を開始してからの3年、目立った動きは報告されていないところを見るとそれなりに我々を警戒してくれているようだな。失踪した俺の元教え子は5人……現在報告に上がっている魔人も5人だ。全員成績は優秀で、良い生徒ばかりだったんだが……負けてしまったんだろう、魔神の誘惑に。

討伐隊って?

お前が今から配属される討伐隊の任務はシンプル。転移座標の調整が可能な魔界への門、《ゲート》を通って敵の裏を取り素早く敵の指揮官を討伐することだ。ジェネラルの力を借り、魔界のある程度の地理を把握、何とか実用に漕ぎついたこの《ゲート》は魔界の任意の地点と対策委員会の門を繋ぐことができる。瘴気の濃すぎる地点には弾かれたり、魔界側からの干渉が不可能だったりと問題は山積みだが、これは今後の課題としよう。とにかく、重要戦線に繋げた《ゲート》を通って敵指揮官を討伐、事前に決めておいた回収地点で《ゲート》の開通を待ち帰還。『異界からの支援』という性質を最大限生かした良い作戦だろう?

ここがもっと知りたい!

こう見えて俺も忙しくてな、マニュアルはこんなものにしておこう。書かれていないもので気になったことがあればダレムかドールに聞いてくれ。

由来・逸話

ドール=バンギットが著した『魔神対策委員会』のマニュアルです。
およそ3年前に初版が出てから都度改訂が為されていますが、これが「新人用」マニュアルとして機能したことはありません。初めてこのマニュアルに沿った研修を受けるのはあなたかもしれません。

製作者:hisho