容姿・経歴・その他メモ

＜経歴＞
■大怪我をしたことがある
■憧れる冒険者がいる
■苦手な動物がいる
＜冒険に出た目的＞
■失われた文明を取り戻すため

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「フン、そんな攻撃当たんないわよ。覚悟しなさい！」
「絶対あの人にまた会って、ありがとうって言わなくちゃいけないんだから！」


辺鄙な森の中にある集落で生まれ育ったメリア族。
長命種の家柄ではあるが、命が長いが故に目的もなくただ生きているだけの人生だった。

ある日、森の中で気性の荒い草食動物に襲われ、為すすべなく大怪我を負う。
このまま自分は死ぬのだろうか、と薄れゆく意識の中、妖精を使役する冒険者が突然現れる。
任務のためにたまたまこの森に迷い込んだらしい冒険者は、自身の治癒魔法によってリリアンを癒し、彼女を集落まで送り届けてくれた。
集落までの道すがら、「ずいぶんと昔に失われた文明の軌跡を辿っている」という話を聞く。冒険者の旅路の大目標であり、命をかけてでも成し遂げたいと熱く語っていた。
冒険者が去った後、救ってもらった命の恩返しをしたいと考えていたリリアンは、その日初めて生きる意味・希望を見つけた。
自分も同じ冒険者となり、失われたとされる文明を追い求める───持て余していた自身の命の長さを活かせるのはこれしかない。それこそが自分の存在意義なのだと。

名前すら知らない命の恩人に再び会うため、成人を迎えてすぐに彼女は冒険者となった。
知っているのは、淡い記憶の中にある風貌とそばにいた妖精、そしてローブの隙間から微かに見えたレイピアだけ。
森の中でぼんやりと生きていた少女は、もうここにはいない。

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