容姿・経歴・その他メモ

＝容姿＝
・赤い体毛をまとったウサギ
・二刀流
＝経歴＝
・ルーツはコンジャラーを目指し、ドーデン地方にある里に暮らす、普通のタビットだった。
・また、彼は努力家であり、自分がしていた努力を他人に見せず、成長した姿を見せ、称賛されたいと思う性格であり、毎日家を抜け出して、里から離れた位置で魔法を練習していた。
・そんな彼が何故、ファイターを目指すようになったかはある理由があった。
・ある日、いつも通り魔法の練習をしに、里の外に出ると、そこで人間の男が倒れているのを発見した。
・ルーツは助けを呼ぼうと思って里に帰ろうとしたが、男は《やめてくれ》と引き留めた。
・助けを呼ばれたくない理由を聞くと、男は《俺は、人を殺したんだ……。だから、元居た国を追われ、ここにいる。正体が分かれば何をされるか分からない》と話した。
・そういわれてみると、彼は謎の大きな一枚のボロ布を服としてまとっており、体も生傷ばかり、加えて彼の腰布には２本の長い鞘と剣が差さっており、普通ではないとすぐにわかる見た目をしていた。唇も干からびているし、目も焦点が合っていなかった。それゆえ、男が脱水症状を起こそうとしているのが長年砂漠で暮らしていたルーツにはよくわかった。
・ルーツは持っていた水筒を男に渡してやり、男がポツポツと話した身の上話を聞いていた。
・男は自分の国の王子に妻を奪われ、捨てられた。その美しさゆえに気に入られて、ないがしろにされたのだ。それを男は許せなかった。王子との息子を孕まされた女を慰めてもやれなかった。
・そうして、男は飛び出し、王子を切り捨て、殺した。女は自らの運命を呪いつつ、首を吊って死んだ。男は絶望し、国を逃げ出した。
・ルーツは何も言えずに家に帰った。しかし、なんとなく気になって、ルーツは毎日、自分の朝ごはんの残りと水を持って男の元へ向かった。行かなければ彼は自ら死んでしまうと思ったのだ。
・毎日そこで魔法の練習をしていると、男は手持ち無沙汰に感じたのか、剣を鞘から出し、稽古をし始めた。
・そして、また時間が経つと、お互いに自分の技術を教え合うようになった。ここでファイターとしての鍛錬も行い始めた。逆にルーツは男にコンジャラーの技術を教えたが、彼は才能がなかったのか、どの魔法も使えなかった。
・ルーツは自分のお父さんに魔法を目的を理解した上で本当に使いたいという気持ちか、才能がなければ魔法は使えないという話をしてもらっていたので、それを男に伝えはしたが、なかなか上手くはいかなかった。
・そして、また時間が流れると、男の国から追手が来た。ルーツは男の存在を隠そうとしたが、彼らは男の持っていた物を頼りに、居場所を突き止めた。
・ルーツは男から聞いた話を追手に話したが、王子を殺した男は大罪人、国家転覆罪であると、殺さなければメンツが保てない、という話をされてしまった。
・男は最後に一度だけ魔法を使った。追手の内一人が男の友人だったため、それは許された。
・彼が最後に行った魔法は思い出を形にする魔法である。男は小さな小刀を作って、ルーツに見せた。最後に《ようやく使えたよ》と話し、男は連れていかれた。
・その刀身には彼との思い出が映っていた。
・男がいなくなって、数日が経ち、男の友人から包みが届いた。そこには男が処刑されたという内容と男の遺品だという物が入っていた。それが２つの剣だった。これは昔彼が子供のころ使っていた剣らしい。
・ルーツは男と過ごした日々を消したくなかった。そのため、剣を振った。

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