容姿・経歴・その他メモ

身長

150

体重

髪

白

瞳

紫

経歴

何かの大会で優勝したことがある
自分にそっくりな人物を知っている
大きな失敗をしたことがある

冒険に出た理由

友達に勧められて

ネオンはヴァンテミーナ家の生まれである。
昔はとある流派を継承する由緒正しき名家であったが、継承者が行方不明となったことから没落。
名家として返り咲くべく、失われた流派の復興のため、ネオンが流派継承者候補に指名。
幼いころから格闘技を仕込まれ、街では1,2を争うほどの腕前となった。


腕試しをすべく、大きな王国で開かれた武道大会に出場。
破竹の勢いで勝ち進み、決勝戦まで進出。
決勝の相手はフードを被った謎の人物。体格から女性のようだが、相手の放つ気からただ物ではないことがうかがえる。
油断せず全力で挑んだ決勝戦だが、ものの数分で自分と相手との力の差を思い知った。
相手は手に持った布で体を隠し、こちらの攻撃を全ていなし、見えないところから攻撃を仕掛けてくる。
まるで子供と遊んでいるかの如くあしらわれてしまう。

強い。自分より全然上手でありこの相手には勝てない。
そう思い相手からのとどめの一撃を覚悟した時…

会場の客席が突如爆発。何事かと思いそちらを振り向くと
－－ドスン
背後から嫌な音が聞こえる。振り返るとそこには
先ほどまで自分と戦っていた相手が、異形の者に胸を貫かれ宙に浮いていた－－

状況が呑み込めない。一体何が起きたのか。目の前のこいつはなんだ…？蛮族…いや魔族だろうか。
「ようやく見つけたかと思ったらこんなところでお遊戯か。手間を取らせおって。」
異形の者がそういうと背後に黒い渦が出現。そこから溢れ出す魔物の数々。
襲われる人々。破壊される建物。
「殺すのはほどほどにしておけ。目的は達成したのだからな。」
そう言うと渦の方へと歩を進める。逃げ切るか…！
そうはさせないと立ち上がろうとするが力が入らない。先ほどの戦いで消耗しすぎたようだ。

「ダ…メ…追って…こないで…」
胸を貫かれた女性からか細い声が聞こえる。
そんな苦しそうな人を目の前にして、はいそうですかと言えるか…！

渾身の力を籠め魔族に飛び掛かる。だが…
「煩いハエめ…」
魔族か片腕を横に振ると突風が起こる。
耐えられず数十メートルは吹き飛ばされる。
激しい衝撃。受け身も取れず壁に激突してしまったらしい。
「ま…て…」
弱弱しく声を上げ顔を上げる。

ぼやける視界に映ったもの。それはフードが外れ、あらわになった女性の顔。

その顔に驚愕した。
自分と瓜二つだったのだ。

まるで状況が呑み込めない。混乱した頭に更に情報を流し込まれ、完全に思考停止してしまった。

「お前を殺さないのはいざという時の代えになるかもしれないからだ。それまで、精々醜く生き延びるがいい。」
そう言い残し渦へと消えていく魔族と女性。

彼女は最後に目で何かを訴えかけていたが、私にはその意図が伝わらず。
そのままプツンと意識を失ってしまった。


意識を取り戻した時には病院にいた。
心配そうに私を見る両親。
身体の所々が痛く悲鳴を上げているが、命に別状はないらしい。

あのあと会場はどうなったのか、会場を襲った魔族は何なのか、フードを被った私と瓜二つの女性のこと。
両親は一つずつ教えてくれた。

大会については対戦相手の試合中逃亡と見なされ、不本意ながらも私の不戦勝となってしまったらしい。
私は優勝を辞退したいと言ったのだが、少しでもヴァンテミーナ家の復興のためにと両親に言われ、渋々承諾した。

魔族については見当もつかないらしいが、幸いにも死者はほぼ出ておらず、会場が破壊されただけに済んだらしい。

女性の方については何か知っているようだがなかなか話そうとしてくれない。
私を負かした女性のことを知りたい。教えてくれないなら流派継承を辞めてやると駄々をこねると、渋々といった感じで教えてくれた。

私には年の離れた姉がいたらしい。
私がまだ赤子のころ、流派に磨きをかけるためと言い冒険の旅に出た。
そこから数年が経ち音信不通となってしまったことから、冒険中に命を落としたんだと考えていたらしい。

私にそのことを伝えなかったのは、姉を追って冒険に出て欲しくなったから。
流派継承者(話の流れから姉がその流派を継いだと判明)をこれ以上失いたくなかったかららしい。

話の最後に、これをお前にと言い渡されたケープ。
あの対戦相手…私の姉が使っていたものだ。
会場に落ちていたらしい。
この布は失われた流派に関係するものであり、姉の手掛かりにもなるだろうと私に渡してくれた。


あの事件から数日が経過し、身体も元通りとなりつつある。
怠けてしまった分を取り戻そうと、軽い鍛錬をしながらあの日のことを思い出す。
姉と言えど、全く手も足も出ず負けてしまったことが悔しい。
不名誉な仮初の優勝という称号を得てしまったことが悔しい。
何も抵抗できず、目の前で肉親を連れ去られてしまったことが悔しい。
そんな後悔を打ち払うように鍛錬に勤しんだ。

もう少しで退院できそうという頃に友達が見舞いに来てくれた。
家で修行することが多いため、外との交流が少ない中でできた数少ない友達の一人だ。

大会での出来ことや姉の話を静かに聞いてくれた友人。
この後悔をどうにかしたい、だけどどうしたらと悩んでいる私に友人が一言。
「そりゃもう冒険に出るしかないでしょ！お姉さんを探す旅だよ。」

冒険の旅…
両親が私を引き留めていたから考えもしなかった。
友人曰く、私の後悔は姉との再会を果たし、リベンジマッチをしなければ晴れないのではないか、と。
失われた流派についても冒険しながら情報収集した方が手掛かりがつかみやすいだろうし、自分の鍛錬にもなる。
姉が生きているかどうかは不明だが、死んだのを見ていないなら生きている可能性は十分にある。
ここ数日悩んでいたことが嘘のように、私の目指すべき道が見つかった。
友人に感謝を述べ、退院したら両親に相談することを決意した。


両親の説得はそれはもう一筋縄ではいかなかった。
姉がいなくなってから過保護に磨きがかかったのかもしれない。
それでも、家のため、姉のため、そして私自身のために冒険に出たいと力説し、なんとか両親の許しを得ることができた。
冒険に出る代わりに、絶対に自分の身の安全を第一とすること、
失われた流派を何としても見つけて習得してほしいこと、
魔族に連れ去られた姉を見つけてほしいことを約束した。


こうして私の冒険の旅が始まった。
恐らく他の冒険者のように、他人のためだとか国のためだとか立派な理由ではない。
だけどこれは、私自身のこれからのため、姉にリベンジマッチするための、大事な旅なのだ。

履歴

ファミリア・鳥(テバ)　MP７

魔法印(右足太もも：ミュウ　左手の甲：レティシア)

セッション履歴

収支履歴