容姿・経歴・その他メモ

冒険者の生まれ
魔物に襲われたことがある
知り合いに生き返った人がいる
飛空船に乗ったことがある
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コルガナ地方にて生まれた、人間の女の子。
両親は冒険者としてはかなりの実力で、前線で戦う傭兵として豪快な戦闘スタイルで周囲の注目を得ていた。
しかし、ユニは両親に似ず、あまり体力がなく筋力もあまりなかった。そして外で遊ぶよりは建物の中で本を読む方が好きだった。
かなり引っ込み思案で、人に言われなければ外に出ることもない。そんな子だった。
しかし、そんなユニを心配した両親は頻繁に無理やりにでも彼女を連れ出し、様々なところを見て回らせた。
近くの戦場に連れ出して魔物と戦ったり、世界各地を飛空船で飛び回ったり。大体ユニがあわあわしている間に両親が助ける、といったことが多かったので、魔物とのちゃんとした実戦経験というのは、実はほとんどない。
そんなある日、いつものように戦場に連れ出されたユニ。しかしその時の魔物はいつもより賢く、そしてとても凶悪だった。
その魔物は、集団の中でも際立って弱い人間、すなわちユニをターゲットとした。しかし、ただ一直線に襲いかかるのではなく、他の人間に襲い掛かるフリをして陣形が崩れたところを狙った。完全に冒険者側は不意を衝かれており、防御はもはや間に合わないかに思えた。
ユニも、あまりの突然のことに驚き、（あぁ、終わったんだ...）と諦め、目を閉じた。
しかし、その攻撃を受け、血を吐いたのは...彼女の父親だった。
防御のための盾も捨て、全力で娘の前に体を投げ出すことでなんとか間に合わせたのだ。
でも、そんなことをして無事で済むわけもなく。彼は吹っ飛ばされたまま動かなくなった。
何が起こったのか分からず、ただその場でへたり込んでしまったユニ。そんな彼女を守るべく、反応が遅れていた他の冒険者たちが駆け付けた。彼女の父親がやられたのは初めてのことだったので、多少の動揺はあったものの、それでもここで崩れたらそれは命取りだ。彼女の母親も含めて全力で戦い、なんとかその襲ってきた魔物を一旦は退けた。しかし、これで終わりではない。今までとは明らかに勢いが違う魔物たちが、遠くから大量に迫ってきているのが聞こえる。あと、1時間くらいだろうか。
あの量は、彼女の父親を失った今の戦力では勝てない。どうしたものか...とみんなが騒ぎ出す。撤退するしかないのか...？でも、ここで撤退したら町が2つ3つ消えることになる。どうすれば...と思っていると、冒険者の中の1人、コンジャラーが「...あの、もしよければ【リザレクション】、掛けましょうか...？本当に、嫌だったら忘れてもらって構わないんですけど...今なら、ギリギリ蘇生できるだけの余裕があるんです。もし蘇生できたら、あの人がいれば、きっと撃退できます。お代なんていりませんから、やってみてもいいですか？」
それに、私の母親は、「やって、今すぐに！絶対に奴らを追い返すんだ！」と即答した。ただ、その顔に少し不安やためらいの感情があったのを、ユニだけが気づいた。でも、それでもそれを抑え込んで立ち向かう姿はかっこよかった。
すると、そのコンジャラーはコクと小さく頷いたあと、詠唱を始める。それはとても長く、複雑な詠唱。魔法陣があちこちに展開されている状態は、思わず目を回してしまうほどだ。でもそれでいて、とても洗練されているとても美しいものだった。ユニは、それをみて、それに魅了された。人の命を助ける、そのために展開される、全力の魔法。それは、今までユニが見てきた中で一番美しかった。
そして、1時間が経過して。魔物の集団が目の前に近づいてきたところで、遂に詠唱が終わる。その瞬間、彼女の父親のところから眩い光が放たれた。そして、その光が消えたころには、あの元気な父が戻ってきていた。
父親は一瞬何が起こったのか分からず辺りをぐるっと一周見渡したが、すぐに状況を把握すると、「コンジャラー、感謝する。いいかお前ら！俺が帰ってきたからにはもう大丈夫だ。絶対に撃退してやるぞ！」
すると、他の冒険者たちも雄叫びを上げる。そして、彼らは想定より早く魔物たちを倒すことに成功した。

その後、祝勝会にてユニは、父親のことを助けたコンジャラーのところへ向かう。そして、ユニは彼女に向かって
「私を弟子にしてください！！！！！！」
と頼みに行った。理由としては2つ。1つは、みんなのお荷物になって、また迷惑,,,特に、命を失うようなことにまでなることが嫌だったから。もう1つは、あのきれいさに目を奪われてしまったからだ。それは、彼女が読書を除けば初めて夢中になったことだった。
しかし、コンジャラーの女性は少し困ったような顔をして、こう告げる。
「気持ちは嬉しいけれど...コンジャラーはかなり、他の人間からは嫌われている役職なの。死者の蘇生なんて、はっきり言って冒涜的なことだからね。だから...」
そう言ったところを、ユニの父親が遮る。
「いいじゃないか、やらせてみれば。あの引っ込み思案のユニが初めて自分から進んでやりたいって言ったことなんだ。精々気のすむまでやらせてあげればいい。バッシングは冒険者には正直、つきものだからな。逆に言えば、これさえ乗り切れば大体なんとかなるさ！ハハハ！」
そう言うと、ユニに向かって「冒険者になる覚悟、出来ているかい？」と声色は陽気だが、真剣な目で見つめながら問う。
それにユニは一瞬気圧されたが、すぐに立て直して「...うん。もう、お父さんのあんな姿見たくないから。」
と返す。それに父親は驚いたような表情をして、「...はは、もう娘に心配されるような年になったかな。まぁ一度死んだ身だから何も言えないが。」
そう言って、酒をあおる。その目には、少しだけ涙があった。それは、自分の不甲斐なさに対する涙か、それとも娘の成長に対する涙か。それは分からないが、その日、ただでさえ大酒飲みの父親が飲んだ酒の量は普段の3倍はあったという。

そうして、コンジャラーの女性の元で1年間、特訓を積んだ。そのおかげで、コンジャラーの基本的な魔法であれば使えるようになった。しかし、まだ【リザレクション】を使えるようになるには程遠い。そこで、師匠となった女性がいう。「これ以上は、実戦経験を積んでそこで魔法を使っていった方が効率がいいわ。ただ、そのためにはここじゃあ少し周りのレベルが高すぎる。だから、まだ駆け出しの同じくらいの人と一緒にパーティーを組みなさい。」
それを聞いてユニは、「え。まだ早いんじゃないですか...」と言いかけるが、父親が「お！とうとう独り立ちか！今までよく頑張ったな！」と肩をバンバン叩いてそれを遮る。「ほらほら、今日は送別会だ！さっさとやるぞ！」そう言って、ユニを連れ出した。いつも宴会をしているレストランにいく途中。父親はポツリと、「寂しくなるな」とだけ呟いた。それを聞き、ユニはそっと父親の手を握る。
「いつかちゃんと立派になって戻ってくるから」
その言葉を聞いて、父親の眼から、また涙が流れた。

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基本情報
オレンジ髪で、紫色の髪を持つ小柄な女の子。
かなりおとなしい性格で、冒険者をやっていることが信じられないくらいの引っ込み思案だ。
ただ、何か1つ明確な目標があるようで、そのために日々頑張っている。
一人称は私。
語尾は消え入りそうになることが多く、まだまだ彼女の自信の無さが表れているようだ。
攻撃魔法よりは防御・支援魔法を好むようである。

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