ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

リヤ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“重い女〜グラビティガール〜”リヤ

プレイヤー:妹子

種族
エルフ
年齢
18
性別
種族特徴
[暗視][剣の加護/優しき水]
生まれ
ソーサラー
信仰
“賢神”キルヒア
ランク
センチネル
穢れ
10
3
13
7
6
5
7
10
9
成長
5
成長
0
成長
1
成長
5
成長
9
成長
22
器用度
22
敏捷度
16
筋力
9
生命力
15
知力
32
精神力
44
増強
増強
増強
増強
増強
2
増強
器用度
3
敏捷度
2
筋力
1
生命力
2
知力
5
精神力
7
生命抵抗
10
精神抵抗
15
HP
39
MP
140
冒険者レベル
8

経験点

使用
106,000
残り
1,500
総計
107,500

技能

ソーサラー
8
コンジャラー
8
プリースト(キルヒア†)
8
スカウト
8
セージ
8
レンジャー
7
ライダー
7
ドルイド
5
フェアリーテイマー
3

戦闘特技

  • 《ターゲッティング》
  • 《武器習熟A/スタッフ》
  • 《魔法拡大/数》
  • 《MP軽減/ソーサラー》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》
  • 《サバイバビリティ》
  • 《不屈》
  • 《鋭い目》
  • 《弱点看破》

騎芸

  • 【】
  • 【】
  • 【】
  • 【】
  • 【】
  • 【】
  • 【】

判定パッケージ

スカウト技能レベル8 技巧 11
運動 10
観察 13
レンジャー技能レベル7 技巧 10
運動 9
観察 12
セージ技能レベル8 知識 13
ライダー技能レベル7 運動 9
知識 12
魔物知識
13
先制力
10
制限移動
3 m
移動力
16 m
全力移動
48 m

言語

会話読文
交易共通語
エルフ語
魔法文明語
魔神語
汎用蛮族語
ドワーフ語
ケンタウロス語
ドラゴン語
ヴァルグ語
妖精語
ドレイク語
巨人語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
ソーサラー技能レベル8 真語魔法 13 13 +0
コンジャラー技能レベル8 操霊魔法 13 13 +0
ウィザード最大魔法レベル8 深智魔法 13 13 +0
プリースト技能レベル8 神聖魔法 13 13 +0
フェアリーテイマー技能レベル3
使用可能ランク4
妖精魔法
8 8 +0
ドルイド技能レベル5 森羅魔法 10 10 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
《武器習熟A/スタッフ》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
リーチスタッフ 2H 5 +1=1 15 12 1
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 9 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
精神の衣 1 0 6
合計: すべて 0 6
装飾品 専用 効果
火トカゲの髪飾り 投げると炎属性の魔法ダメージ、「威力20+5」
聖印
右手 マナリング 与魔法ダメージ+1
左手 能力増強の腕輪 知力+2
勇者の証(心)
所持金
196,840 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

魔香草×11
ドレスコード
冒険者セット×1
着替えセット×1
七色ハチミツ×2
魔晶石×16(点分)
マナチャージクリスタル×5(点分)
太陽のランタン×1
火トカゲの髪飾り
マフラー×1
千変万化の衣

名誉点
164
ランク
センチネル

名誉アイテム

点数
冒険者ランク500

容姿・経歴・その他メモ

目が覚めると、そこはベットの上だった。カーテンの隙間から差し込む光を見て、明け方だということに気づいた少女は、目を擦りながら体を起こす。見慣れたその部屋は、普段と何も変わらない何時もの自分の部屋に見えた。「私はここで何をしているのだろうか」そう少女は自分に問う。そして、ふとサイドテーブルに置いてあった「ある物」を見て少女は全てを思い出すのだった。


少女は一族の貴族として産まれた。家は裕福で、生活に困ることは無く順風満帆な日々を過ごしていた。そんな中、少女のことを快く思わないものがいたのだった。彼らは少女の容姿、特に金色の髪を持つことを忌み嫌っていた。ソレは次第にエスカレートし、ついには少女に手を出す程になっていた。少女は精神的に傷を負い、両親は少女を「楽園」に連れて行くことを決めたのだった。

「楽園」には、大きめの建物がいくつかあり、どれも隅々まで手入れが行き渡っている綺麗な場所だった。両親の後ろにくっ付くように着いてきた少女は、これからここで過ごすことを知る余地もない。一通り案内された後、一家は1つの部屋に通される。
「今日から此処が貴方の部屋になるのよ」そう1人の女性がにこやかに少女へ話しかける。しばらく両親と会えなくなる、だから今お別れを言うように言われた少女は、特に言葉を交わすこと無く訳も分からずに只々両親の後ろ姿を見ることしか出来なかった。

両親と別れて暮らす事になった少女は、未だ新しい生活に慣れずにいた。「楽園」には様々な事情を抱えた子ども達が暮らしている。重い病を抱えるもの
、身寄りが居ないもの、そして、少女の様に両親から此処に送られてくるものが特に多い。ある日の朝方、1人の女性が少女の部屋の前に立ち声を掛ける。朝食の時間を過ぎても部屋から出て来ない少女の様子を見に来たのである。
「おはよう、リヤ。朝食の時間過ぎていますよ。」「……」(返事はない)
「入りますよ。」
ドアを開けるとダブルベッドの上で丸くなって座っている少女を見つける。声を掛け朝食の有無を聞くが、少女が口を開き声を発することはなかった。
「朝食は無しでいいわね。もう少ししたら語りの時間だから、広間に来なさい。」
「…コクッ」(小さく頷く)
「ハァ、じゃあまた後で会いましょう」
そう言って女性は部屋を出た。少女は女性が部屋から出て行ったのを確認して、目を乱暴に擦り水滴を拭う。この時少女は、なぜ両親と離れて暮らさなければならなくなったのか、自分は両親に捨てられなのでは無いかと不安に襲われていた。気晴らしに本を読もうとベットから降り本棚に向かって歩くと、1冊の本を手に取る。この本には、国に伝わる物語が書かれていて、語りの時間にこの物語を読むのだ。表紙をめくり、次々とページをめくっていく。ふと時計を見ると、もう少しで語りの時間になろうとしていた。静かに部屋を出て、広間に足を走らせる。「今日はどこで話を聞こうか」少女は広間に着くと余り人が座らない所に腰を掛け、他の子ども達が来るのを待った。

語りの時間になり、広間には子ども達の賑やかな声とあの女性の声がする。そして、女性が始まりの合図をすると広間の照明が薄暗くなり、語りが始まった。「語り」の時間では、読み聞かせ役と演奏役が居る。前者は女性が行い、後者は国の中でもトップクラスの楽団が、物語に合わせて演奏する事になっている。少女の中では、この語りの時間が一日の中で最も楽しめる時間だった。
ー語りー
傷つけ、壊し、奪い合い、歩き続ける。これは終わりのない争いの話。
村の女はこの話を後世に語り継ぐため、毎日の様に子どもを集めて話を聞かせます。皆が忘れる事の無いように、同じ過ちを犯さぬようにと。数百年前この地の神は消え去り、王は自ら身を隠されました。残された人々は、弱いものに対して刃を向け始めます。悲しみの火は消えることなく、人々は涙が枯れる程悲しみに昏れたのでした。ふと聞こえて来たメロディに、女は耳を傾けます。
「これは誰かの歌声か、いや楽器の音にも聞こえるわ。」
そのような事を考えながら、女は冷たくなりつつある自分の体に力を込めようとします。しかし、彼女が起き上がることはなく、彼女の美しい金色の瞳を段々と瞼が覆っていくのでした。「あぁ、まだ聞いてきたい」そう強く思うと同時に、彼女は懐かしさを感じていました。群青色の空は変わることなく青く、思い出す歌声は変わることなく響き渡るのでした。
ーおわりー

語りの時間が終わり、子どもたちが広間から出ていく。少女も部屋に戻ろうと足を運び始めると、女性に声をかけられた。
女「おはようございます、リヤ。昨日はよく眠れましたか?朝食を食べていなかったと思いますが、なにか用意しましょうか?」
女「おはよう、ございます。少しお腹が空いたので、簡単に口に運べるものを用意してもらえますか?」
女性は微笑み、用意が出来たら部屋にお持ちしますねと言い残し、キッチンへ向かって行った。止めていた足を再び動かそうとした時、ふと思い出したかの様に再び女性に呼び止められる。
女「言い忘れてました。食事が終わったあと、私の部屋に来て下さい、大切なお話がありますので。」
リ「わかりました」
女性の言葉に疑問を持ちながらも、少女は部屋に戻るのだった。

遅めの朝食を食べたリヤは、女性に言われた通り彼女の部屋に向かう。
リ「、リヤです。朝食を食べ終わったので来ました。入ってもいいですか?」
そう声を掛け少し沈黙が続いた後、慌てたように女性が部屋のドアを開けた。「よく来たわね、さぁ入って」リヤはその言葉に応じ部屋に入る。部屋の中に置いてある家具は綺麗に揃えられており、生活感はまるで無い。ふと窓際にある大きめのテーブルを見ると、そこには1人の男性が座っていた。女性はリヤを男性に紹介し、椅子に座るように促す。
男「こんにちは、リヤ。僕は君のお母さんの仕事仲間で先輩の〜だ。今日はお母さんの事について君に話をしに来た。」
椅子に座る男性はそう言って、リヤを真剣な眼差しで見つめる。ずっと知りたかった母のことを教えると言うこの男性に、少々食い気味で「教えて欲しい」と迫る。
男「君は今、両親が国外に行っていることは知ってるね?」
リ「うん」
男「実は、そこで2人とも事故に遭われてね、お母さんは無事だったんだけど、お父さんが危篤状態なんだ…。君のお母さんは、お父さんの傍に暫く居ないといけないから、ここへの帰国日が遅れることになった。」
男「帰国日日は未定だから、君にもう少し此処に居るように伝えてくれと頼まれたんだ。」
衝撃的な出来事に、言葉を詰まらせる。動揺しているリヤを見て女性は
女「大丈夫リヤ?心配しなくても大丈夫よ。きっご両親2人で貴方のこと迎えに来てくれるわ。」
と声を掛ける。
リ「うん。お兄さん、今日はありがとうございました。あの、お母さんに無理をしない様にってことだけ伝えて貰えますか?」
男「勿論だよ。また何か連絡が入ったら、手紙を送るよ。それじゃあ僕はこれで失礼させて頂きますね。」
女「分かりました、外までご案内します。」
そう言って男性の荷物を手に持ち、誘導する。
女「リヤ。お話は終わったから、後は自分の好きなことに時間を使っていいわよ。」
そう言って、2人は部屋を出て行った。リヤも続いて部屋を出る。自室へ続く長い廊下を歩きながら、きゅっと熱くなり込み上げてくるものを、何度も瞬きをして耐える。「お母さんも自分と同じように辛いはず、だから此処で泣いている場合じゃない」そう自分に強く言い聞かせた。

それから数日が経ったある日、リヤ宛に手紙が届いた。ソレは先日楽園に来たあの男性からだった。手紙の内容はこうだ
ー手紙ー
Ms.リヤ
私(男性)が貴方の元を訪れてから、いくつか連絡が入りました。貴方のお母さんからは、お父様が亡くなられたという事と、用事が済みしだい帰国するということを伝えられました。お父様のこと、私も残念でならないです。頼まれていた言伝は、しっかりお母さんに伝えました。喜んでいましたよ。
帰国日は大体ですが○○日位になる予定みたいなので、あの方(女性)にもお伝えください。それではまた逢う日まで、お元気で。
ーおわりー
手紙を読み終わり言葉を失うリヤ。
この日は1日中何をやるにもやる気が出ず、ぼーっとしていた。「どうして最近はこう…嫌なことが続くのか」そんな事ばかり考えて、段々と良くなっていた引きこもりがまた悪化し始めた。

リヤが再び引き籠るようになってから、毎日の様にリヤの部屋に訪ねて来る者がいた。リヤの唯一の友達であり、姉の様な存在である「カリナ」という名前の少女だ。彼女は体が弱く、幼い頃から学園で暮らしていた。
カ「コンコンッ リヤ、おはよう。ドアを開けてっ」
リ「チラッ 入っていいよ」
軽くドアを開ける。
カ「リヤ!ギューッ 今日も顔が見れてよかった。朝ごはんはどうする?一応持ってきたけど、食べる?」
リ「おはようカリナっ。朝ごはん持ってきてくれてありがとう。でも、まだ食べれそうにないかな。」
カ「そっか。大丈夫だよ、お腹空いたらまた言って!ねっ。」
カリナは笑顔が素敵だ、笑う顔が良く似合う。今この瞬間も、カリナの笑顔を見ると少し元気が出る。
リ「カリナはどうして毎日来てくれるの?○○(女性)に頼まれて来たの?」
カ「? 私は自分の意思で此処に来てるから、そんなに疑わなくてもいいよっ。リヤ、あと何日かでここを出るんでしょ?コレで会うのが最後になるかもしれないから、今のうちに話したい事話したいなって思って。」
リ「カリナ、最近体調はどうなの?前より悪くなってないよね?」
カ「うーん、良くはなってないかな。症状は出てないけど、病気は進行しちゃうから。」
「大丈夫大丈夫!そう簡単に死なないよっ。此処に居れば良い治療も受けられるし。此処以外に私の行き場所ないから。」
リ「……。」
カ「なんかしんみりしちゃったね。何か食べる?それとも散歩でも行く?」
リ「外、行こうかな。」
カ「うんっ。たまには外の空気も吸わないとね。ずっと部屋にいたらソレこそ病気になっちゃうよ。」
カリナがリヤの部屋に来るようになってから、少しずつ外に出てくる回数が増えていった。

ーそして、ついにその日が来たー

朝、リヤの母からの電話によって楽園を出る事が決まった。部屋の片付けをしていると、カリナが部屋を訪ねて来る。
カ「リヤ、今日出発するんだね。」
リ「うん。カリナ今までありがとねっ。」
カ「ウルッ。寂しくなるなぁ。たまには遊びに来てよねっ。私も定期的に手紙送るねっ」
リ「うんっ」
コンコンッ
女「おはよう、リヤ。準備は出来た?もうお母さん居らしてるわよっ。」
リ「今行きます!」
「カリナ元気でねっ」
カ「うん、じゃあねっリヤ!」
お互いにそう言い残し、リヤは女性と一緒に部屋を出た。整った服装で学園を出たリヤは、久しぶりに母と再会する。痩せたように見えるが、表情や声、仕草は母そのものだった。
母「リヤっおかえり、1人にしてごめんね。グズッ」
母「(女性)さん、この娘のこと今までありがとうございました。 さぁリヤ、家に帰りましょう。」
そう言って、母はリヤの手を取りゆっくり歩き始めた。

久しぶりに住み慣れた家に帰り、自分の部屋に入る。「やっぱり此処が1番落ち着く」そう思いながら、持って帰ってきた荷物を片付ける。
ある程度片付けが終わり、部屋で横になっていたリヤ。すると、コンコンッとドアがノックされ母が入ってくる。
母「リヤ、ちょっとだけお母さんの話を聞いてもらえるかしら?」
と、母はリヤを椅子に座らせる。
母「あの人(男性)から聞いたとは思うけど、お父さんは事故にあってもう会うことは出来なくなってしまったの。急にこんな事になって、リヤには本当に申し訳ないと思ってる。これからは私達2人になるけど、お互いに助け合いましょうね。」
母「あと、お母さんね、何ヶ月か経ったらまた国外に出張に行かなければいけなくなっちゃったの。今回は長く滞在する予定は無いから、大丈夫だとは思うけど…。リヤお留守番出来る?」
リ「大丈夫だよ、お母さん!リヤは1人でも色んな事出来るから!だから余り心配し過ぎないでっ。何かあった時は連絡するから。」
母「そぅお?リヤが大丈夫なら良いんだけど。お母さんと一緒に行く?今ならまだ変更出来るけど…。」
リ「大丈夫だよっ、本当に。それにリヤが付いて行ったら色々とお母さんが大変になっちゃう。だから家で留守番する!」
母「(まぁ、なんていい子なのウルッ)」
リ「その代わりに絶対に帰ってきてね。」
母「分かったわ。また家を開けることになるけど、何かあったら周りの人に頼ってね。待女達にも伝えておくわねっ。」
リ「うん、ありがとうお母さん!」
こうしてこの日は母と2人楽しい時間を過ごした。


翌日、リヤの姿は庭にあった。家の敷地はとても広く、専属の庭師が3人程働いている。隅々まで管理されている庭はとても居心地が良い場所であった。
リ「いつ見ても綺麗だけど、何か足りないのよね」
ロ「おはようございます、お嬢様。」
リ「ワッ! ビックリした、おはようロアム(庭師A)。今日はどんな作業をするの?」
ロ「今日は特に作業は無いので、庭園の見回りをしようと思っています。ニコッ」
リ「あらッじゃあ私も一緒に見回りしてもいい?」
ロ「はいっ、それでは早速行きましょう。」
そうして、2人は庭園を見て回った。
リ「ねぇロアム。この庭に花を植えたいんだけど、どうかな?」
ロ「花ですか、問題ありませんよ!どのような花がよろしいですか?」
リ「そうね。特に花の限定はしないけど、花が咲いた時に明るい雰囲気になって欲しいの。」
ロ「分かりました。でしたら、今日にでも他の庭師達と会議を始めますっ。植える箇所はこちら側で決めてしまっても大丈夫でしょうか?」
リ「うんっ!大丈夫よっ。全部任せるわ!あっ、お母さんにはこの事秘密にして欲しい!それじゃ」
こうして、密かに庭園改造計画が始まった。

その頃、リヤの母ルーラは書類の整理やらなんやらで忙しくしていた。あまりの忙しさに一息着く暇もなく、目の下には濃く隈が入っている。一家のベテラン執事は、休まず作業を続けるルーラを心配そうに見つめる。「もうすぐ3時になるな」そう思いキッチンへ向かう。国で最も人気の紅茶の茶葉を使ってミルクティーを作り、自家製の焼き菓子と共にルーラの元へ急ぐ。
執「奥様、そろそろ3時になります。ミルクティーと焼き菓子を持って参りました。1度作業をやめて息抜きしましょう。」
ル「……(聞こえてないフリ)」
執「ゴホンッ。奥様」
ル「ギロッ 今集中してたのに。」
執「申し訳ありません。ですが、もう丸2日寝ずに作業を続けている事にお気ずきでしょうか?疲労が残っていると、作業効率が低下してさらに時間がかかってしまいます。ですから、早く終わらせるためにも1度ティータイムにしましょう。」
母「そうね、じゃあこっちに運んで貰える?」
執「かしこまりました。」
母「そういえば、貴方には次の出張の話してたわよね。」
執「はい耳にしております。何かありましたか?」
母「何か問題が発生したとかではないんだけど、なんだか急に家のことが心配で。ここには有能な執事も居るし、他もみんな優秀な人が揃ってるから心配する必要はないはずなんだけどね…。」
執「奥様…」
ル「考えすぎよねっ。この焼き菓子美味しいわねっ
ミルクティーも甘さ控えめで飲みやすかったわ。おかげで良い息抜きになった、ありがとうもう下がっていいわよ。」
執「かしこまりました、作業頑張って下さい。」









ルーラの姿が見えなくなったのは、ある任務で家を空けた時からだった。仕事柄家を空けることはよくあったが、それにしても全く帰ってくる気配がしない。心配になったリヤはルーラの職場に電話をかける。
(何かあった時にと、緊急時の連絡先が書いてある手帳が部屋に置いてある)
電話に出たのはルーラの上司に当たる人だった。リヤは母の所在について問う。

上司「ルーラのお嬢さんだね。実は…任務に行ってから連絡がいっさい取れなくてね。俺達も状況が分からないんだ。」

男はそう話した。まさかの事態に今度は母を失うのではないかという恐怖を感じる。

リヤ「お母さんがどの国にいるのかも分からない?」

上司「これは推測だが、君のお母さんは今〜〜〜にいると思う。今回はそこが任務地になっているんだ。目的地周辺にも色々な地域があるから、1つ1つ探していくしかない……」

リヤ「そっか……教えてくれてありがとう。とりあえずそこに行ってみるよ。」

上司「無事を祈る。なにか情報が分かったらまた伝えるよ。それじゃあまた。」

通話が終わり部屋には柱時計の音が響く。リヤは目的地の名前を聞いて、あることを思い出す。数日前に起こった魔物襲撃事件のあと、スタークと立ち話をした時に聞いた地名だった。次はそこに行く予定だと、スタークが言っていた。そこに行けば母を探すことも出来るし、運が良ければスタークにも会えるかもしれない。この時、リヤは旅に出る決意をする。

家の管理は使用人に任せ、荷物をまとめる。
14の年にして、1人で家を飛び出したリヤ。こうして旅は始まったのだった。


第2話〜母の行方と白髪の女性〜

旅をする決意をして家を出たリヤだったが、今夜泊まる場所が無いことに日が暮れてから気が付く。列車を使って目的地に行く予定になっているが、そもそもそこまで行くのに時間がかかる。(リヤの家は木々に囲まれていて、ソレを抜けることでしか列車に乗れない)そのことをすっかり忘れていたのだ。
今から泊まれる場所を探すよりも、ここで夜が明けるのを待つ方がいいだろう。そう考えたリヤは偶然家にあった宿泊セットを使い夜明けを待つこととなった。

夕食を食べ終わり焚き火の前で火を眺めているリヤ、
今までの出来事を心の中で振り返る。今まで起きたことを思い出して、目に涙を浮かべているリヤの目の前を淡い光が通る。一瞬のことで何が通り過ぎたのか分からなかった。が、木の影に光る何かがいるのが分かった。

リヤ「だ、誰かいるの……?」

声をかけるも返事は帰ってくることはなく、ソレはずっとこちらを見ている。よく見ると鹿の形をしていた。鹿はリヤの元へ歩き優しい表情をした後に、そのまま走って消えてしまった。鹿が走り去った後を眺めていると、自分の周りを覆う様にして結界が張られているのに気がついた。

リヤ「この結界、きっとあの鹿が走って行く時に張られたものだ。あの鹿……まさか!?」

どうやらこの結果はかなり強いもので、内側から出ることは出来るが、外側からは一切入ることが出来ないようだ。ことを知ったリヤは、一応魔物に気を付けながら眠りについた。

〜夜が明けて〜

太陽の光が木々に差し込み、眠りから覚めるリヤ。
(リヤは自分の枕が変わるとなかなか寝付けないので、少し睡眠不足になってます)
辺りはすっかり明るくなっており、昨日の結界は既に溶けていた。朝食を食べた後、身の回りのものを片付け再び歩き出す。
しばらく歩くと林を抜け、賑やかな街が見えてくる。
駅員に目的地への行き方を聞き、列車に乗る。昨日の結界は、きっとリヤの母ルーラが張ってくれたものだろう。そうリヤは確信していた。実はリヤの両親は共に魔法使いで、母に関してはユーシズ魔法学校に通っていた。以前母が魔法を使っている時に、あの鹿を見せてくれたのだ。

*鹿……ここに出てくる鹿は普通の鹿ではなく。守護霊である。その守護霊は人によって様々である。

守護霊がリヤの元に来て結界を張ったということは、
母はとりあえず生きている。その事が分かっただけでも気持ちが少し楽になった。ふと窓の外を見ると見慣れた景色が広がっている。国を離れることを寂しく思いながら、目的地に向かうのだった。

〜数日経過〜

ずっと列車に乗って目的地まで行けたら1番良いのだが
そういう訳には行かないので、リヤは途中で降りて観光をする事にした。昼食を食べていなかったリヤは、店を探すために街の中心部に行く。初めて見る食べ物や故郷では流れない様な音楽に興味津々なリヤ。ご飯を食べたあとは、雑貨屋に入りキラキラした宝石や骨董品などを見て時間を過ごした。
(ちなみに、キラキラした宝石に心惹かれた少女は、まぁまぁお高い石を買いました。)

〜すっかり日が暮れ〜

半日ではあるが観光を満喫したリヤは、少しでも先に進むために列車に乗り込んだ。椅子に座り、今日買った石を眺める。綺麗だなぁ…/// 石を見るのに見とれていると、列車の揺れで石を落としてしまった。急いで取ろうとするが、石も転がるため中々取る事が出来ない。中々拾うことが出来ずに困っていると、色白の綺麗な手が視界に写り石を拾った。顔を上げると1人の女性が立っていた。

女性「大丈夫? 列車はよく揺れるから、大切な物は落さないようにしまった方がいいよ。」

はいどうぞと石を渡される。

リヤ「拾ってくれて あ、ありがとうございます//」

女性「ん。あのまま転がって行って無くならなくて良かったよ。じゃ、私はこれで。」

そう言って女性は座っていた所に戻って行った。周りの人に焦っている所を見られて、恥ずかしさから赤面するリヤ。石を拾ってくれたお姉さんに感謝しながら、言われた通りケースにしまう。

リヤinside「それにしてもあの人とても綺麗な人だったなぁ。耳生えてたけど。もう会うことは無いかもしれないけど、次会ったら名前だけでも聞いておきたいなぁ。」

久しぶりに目一杯観光を楽しんだので、この日はすぐに寝ることが出来た。ところが深夜、周りの音の騒がしさに目が覚める。何事かと目を擦り体を起こすと、目の前に見たことの無い生き物が牙を剥いてこっちを
睨んでいる。余りにも突然すぎて状況が把握出来ずに
固まるリヤ。謎の生物は唸り声を上げてリヤに飛びかかる、その瞬間!?横から誰かが現れて一瞬にしてソレは散って消えた。目をつぶっていたリヤは目を開いて驚く。

「平気?怪我は?」そう言ってこちらを振り返る、白髪の女性が立っていたのだった。

リヤ「こ、これ。あなたがやったの?」

バラバラになった肉片を見て、余りのグロさに気を失うリヤ。それもそのはず、今まで生きてきてバラバラになった肉片を見ることなど無いのだから。女は気を失ったリヤを見て「ま、仕方ないか」とリヤと荷物を抱えて列車を降りた。

目が覚めるとベットの上だった。ここはどこなんだろう…そう考えていると、「あ、起きたんだ。どう?体調は。何か要る?」と声を掛けられる。声の方向に顔を向けると、列車で会ったあの女性が椅子に座ってこちらを見ていた。

リヤ「うん、もう大丈夫。助けてくれてありがとう。私の名前リヤって言うの。お姉さんは?」

女性「セントーレアだよ。よろしくね。」

リヤ「うん!」

と満面の笑みを浮かべるリヤ。その後、しばらくは世間話をしていた。ある程度、話の切りが良くなって来た時セントーレアが口を開く。

セン「所で、どうして1人で列車に乗ってたの?近頃、魔物の出現率が多いから気をつけるようにって警告が出てるはずだけど。」

リヤ「ソレには深いわけがあって……。」

そう言って、今までの出来事を全て話した。

セン「それは大変だったね。それで、この後はどうする?ずっとここに居る訳には行かないでしょう?」

リヤ「うん。早く先に進まないと。ねぇセントーレアお姉さん、1個だけお願いしてもいい?」

セントーレアは「なに?」と一言。

リヤ「魔法を教えて欲しい!だめ、かなぁ」

その言葉を聞いて、少し驚いた表情をするセントーレア。訳を聞くと、






































まだ恋をしたことがない
大切な約束をしている
純潔である
探している人がいる

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
10月30日 9ヶ月の旅〜お兄とお姉と魔神使い〜 34,500 44,990 267 生命×5
精神×9
知力×6
器用
2022/11/02 足りなかった分その1 8,500 10,500 器用×1
精神×6
2022/11/03 45,500 21,995
188,500 317 精神×5
器用×2
2022/12/25 閑話休題~脳裏に溢れる存在しない記憶~ 2,000 20,000 30 器用
2022/12/28 10,500 精神×2
知力×2
筋力×1
2022/12/29 薬草博士の忘れ形見~大貧民ナンジャラー、曲芸に目覚める~ 3,500 17,000 50 知力
取得総計 107,500 304,185 664 42

収支履歴

クォータースタッフ::-140/2
ソフトレザー::-150
魔香草::-100
リーチスタッフ::-7000
魔香草::-1000
勇者の証(心)::-10000
聖印::-100
マナリング::-10000
能力増強の腕輪::-1000
ドレスコード::-1000
魔晶石::-6400
マナチャージクリスタル::-2500
七色ハチミツ::-480
ドントレシアの堅忍鎧::-12700
精神の衣::-35000
冒険者セット::-100
着替えセット::-10
太陽のランタン::-120
火トカゲの髪飾り::-1500
サングラス::-100
マフラー::-15
千変万化の衣::-18000

チャットパレット