容姿・経歴・その他メモ

経歴
アルシュは、とあるシャロウアビスの中で生まれる。
そのシャロウアビスの中では、人族の村が形成されていた。
この村がいつから存在していたのか、どうやってできたのかはまだ分かっていない。

その村はアンティムと呼ばれていた。
村人たちは農耕や畜産を行い自給自足の生活をしていた。
この村には、守らなくてはいけない掟があった。
村長以外の村人は決して村から出てはいけない
領主様、またはその御言葉を授かった村長の言うことには逆らってはいけない
この掟のため、村人はこの村で生まれれば一度も村から出ることなくその骨をこの村にうずめるのだ。

そんな村で生まれたアルシュは、稀な種族アビスボーンだった。
村人たちは異質な存在だと畏怖する一方、両親はアルシュに愛を注いだ。

アルシュが5歳になるころ、アルシュの両親のもとに領主が訪ねてくる。
領主の言葉を聞いた二人は、顔面蒼白となり虚ろなまなざしでアルシュを見つめた。
一言肯定の言葉を領主に告げると、領主は家を後にした。

それから一年後のある日、両親はアルシュにお使いを頼んだ。
「この森の中に青白く光るキノコを探してほしい、うっすらと光っているからもし見つからなくても陽が沈むころには見つかるだろう、森の奥深くにあるかもしれないからよく探してくるんだよ」
その話を聞いたアルシュは頷いて森の中へと入っていき、村の掟を破った。

キノコを探して森をさまよっていると、大きな木に持たれながら座る異形の人型を見つけた。
その存在は、深い傷を負っており息も絶え絶えだった。
アルシュに気付いた存在は、レ・クラヴィクルと名乗った。

おじさんはここで何してるの
「私は仲間からこっぴどく追い出されたんです」
おじさん、ケガ直せないの？
「契約者もおらず、ここで休むので精一杯なんですよ」
けいやくしゃ？
「ええ、人族との約束があれば力を回復することも出来るのですが…」
なら、僕がすればいいんでしょ
「…そうですね。あなたの願いを聞き契約としましょう。いいですか？」
わかった。願いは、この森で青白く光るキノコを探すのを手伝ってほしい
「いいでしょう、これで契約成立です。あぁ、助かりました。まだ私の運も尽きていないようだ」

そういい、クラヴィクルはまだ癒えぬ傷のまま立ち上がりどこかへ向かおうとする。
「待って、クラヴィクル」
そう声を掛けられたクラヴィクルは振り返り、驚きの表情を浮かべアルシュを見つめる。
クラヴィクルは自身の身体に起きた異常に気付き、考え込む。
急に小さくなってどこかへ行こうとするなんて、約束は守ってよ
アルシュの問いかけにレ・クラヴィクルはしばらくの沈黙の後、ため息交じりに了承した。
そうして、アルシュはクラヴィクルと契約を結び魔神使いとなる。

一人と一体は、日が昇るころまで森を探し回るが、目当てのものは見つからなかった。
諦めて村に帰ろうとするアルシュにクラヴィクルはこのまま森を進むことを提案する。
村のある方角からは煙が上がりもう村も人も存在しないことを告げた。
しかしアルシュは反発し、独断で村へと戻ろうとするが、その道中で目撃した異形の存在に、命の危機を覚えたアルシュは、クラヴィクルの提案通り森を進むことになる。

森でしばらくの間過ごすなか、度々森が騒がしくなっては異様に静まり返るというのを繰り返す。
やがて、森本来の静けさを取り戻したころ、アルシュの強い要望により村に赴くことになった。

辺りを警戒しながらたどり着いた村は、広い空き地のようになっていた。
アルシュが自分の家だったところに向かえば、そこには建物が建っていたであろう残骸のみが残されており、
自分や両親がそこで過ごしていた痕跡は何一つ残されていない。
確かにここに住んでいたと証明できるのはアルシュの記憶だけになった。

クラヴィクルは俯くアルシュに声をかける。
「いいですか、アルシュ。これはある魔神の仕業です。人族の間でヴァルブレバーズと俗称をつけられている存在の一個体です。しかし、やつは異端です。元の醜い姿はなく、自身の思う姿に自在に変化することができ、それをできる知能もある。そして特に問題だったのが自我がある事でした。やつは生み出されたその日に生みの親の魔神を取り込んだ後、ウニクエッセと名乗り魔界でも地位を手に入れました」
「あなたはウニクエッセと言う魔神に怒りを覚えている、私もやつには因縁があります」
その話を聞きながらアルシュは僅かに頷く。
「ここは危険です、戻りましょう」

そうすると突如、後ろから話しかけられる。
「おどろいた。こんなところで子供…それもアビスボーンと出会うとはな」
そういい、アルシュが振り返ると一人の男が立っていた。
「それは小魔か？」
アルシュは即座に魔法の剣を作り構える。

「うわ、待て待て俺の言葉分かるか？敵じゃないぞ。…よしわかるみたいだな」
男はそういうと質問を続ける。

「どうしてここに？」
ここに住んでた…
「そうか、他に人はいるか？」
いない…
「うぅん、とりあえずついて来てくれるか」
なんで？
「俺はコアを破壊する」
クラヴィクルが反応を示す。
「コアがあるんですね、アルシュこれは転機です。ついて行ってみましょう」
わかった。

そうして二人はシャロウアビスを共に進むことになる。
この男の名前はフィンレー・ルーブルといい、任務のためにこの地を訪れていたらしい。
そうして、アルシュはフィンレーとともに長く暮らしたシャロウアビスから離れることになる。

任務の済んだフィンレーは、行き場のないアルシュを自身の寮へと連れ帰る。
そこは七色のマナの魔神使い達の寮だった。

そうして、居候の様に寮で生活してたアルシュにフィンレーが
「君なら絶対に合格できる」
と半ば強引に試験を受けさせ、学園に入学となる。
9歳にして七色のマナの生徒となり、
12歳から冒険者として活動し、その身に余るガメルを稼ぎ、
15歳には紫リボンとなる。
16歳研究生として学園に在籍を決める。
18歳になるときとあるギルドに所属することになった。
そこではフィンレーが先輩として一緒に活動している。
アルシュは魔神討伐関係の任務には積極的に参加するが、事後処理や資料の整理などはさぼる傾向がある。
そのような様子から、斥候のような仕事を多く任されている。

履歴

アルシュ・ルーブル　太陽の日差し・偉大な
誕生日2/29
身長178㎝　体重71kg
身体的特徴、左胸の位置に悪魔の印が刻まれている。
性格　感情はあまり表に出ず、冷静で論理的
体質　「乗り物酔い」揺れに弱くなる。自身の足以外の手段で10分以上移動した後、1時間、行動判定に-1のペナルティ修正を受ける。
好きな物　サンドイッチ 食べる時に片手間で作業が出来るから
嫌いな物　酒 思考が鈍るから
使い魔：蛇

レ・クラヴィクル
誕生日？
現在は体長30cm　体重不明
見た目　燕尾服のようなものを纏った煙状の存在、目の部分が薄っすら光っており手にはいつも小さな本を持っている。
性格　紳士的な振る舞いをするが、意地の悪い面もある。
好きな物　悪魔の結晶を受け取るときが良い顔をしている
嫌いな物　他の魔神が嫌いと言っている

セッション履歴

収支履歴