Lostbelt No.X 絶聖魔法結界 デュランディル
- 知名度
- 999
- 形状
- 魔法文明時代が滅亡せずに現代まで続いた異聞帯
- カテゴリ
- 異聞帯
- 製作時期
- 魔法文明末期
- 概要
- 魔法文明時代が滅亡しなかったif
- 効果
由来・逸話
世界観の相違点
この世界に於ける世界観は通常のラクシアとはかなり異なります。
まず、幻獣、妖精が存在しません。正確には存在しますが、ラクシアに比べて圧倒的に数が少なく、ほとんど人前にに現れないたその存在について知る者はほぼ皆無です。加えて、〝穢れ〝というものが一切存在しません。そのために蛮族やアンデット、ナイトメアも存在しません。
また魔法文明時代が滅亡せずに存続したため、魔動機も存在しません。
この世界には神とされる存在は一つしかなく、それはラクシアに存在するどの神でもなく【カルディア】そのものが神として信仰されています。
フォルトナはおろか、ルミエルやイグニスの存在は一切伝えられておらず、同格の存在が示唆されているようなこともありません。
この世界は魔法文明時代末期から分岐した〝魔法文明時代が滅亡せず別の未来を歩んだ世界〝であるため、魔動機文明期に開発された魔動機術を初めとした技術が存在しません。
その代わりに、魔法が元のラクシアより遥かに発展(それを万人が行使できるわけではありませんが)した世界であり、元の世界にはない魔法も数多く存在します。
デュランディル異聞帯におけるそれぞれの種族の扱い
始まりの剣
デュランデイル王国。それこそがこの世界の名前です。
この世に国と呼べるものは一つしかなく、国とはつまり世界を表す言葉でした。辺境の村が1割、ある程度発展した街が4割、残り5割が〝王都〝と呼ばれる領域で占められています。
この世の端は〝果ての大海〝と〝不帰の樹海〝、〝終わりの山脈〝に囲まれています。
この世界は〈始まりの剣〉カルディアという名の剣が創造したとされており、創造神として崇拝されています。
カルディアは土台となる大地を創った後にその身を砕き、その破片が万物の礎となったと神話にて語られています。
魔法王の誕生
太古の時代、人々はカルディアの齎した奇蹟を独占しようと争いを繰り広げていたと言われています。現在と違い、かつてこの世界には無数の国家が存在していたとされます。
カルディアが齎した恩寵は豊に暮らすためのものであり、決して争うためのものではありませんでした。争いなど、カルディアが望むはずもなかったのです。しかし欲に目が眩んだ当時の為政者はカルディアの教えを忘れ、我欲のままに栄華を欲したと言われています。
その不毛な争いに終止符を打ったのが現在の〝魔法王〝デュランディルでした。彼の王は度重なる争いによって崩壊に向かっていくこの世界を嘆き、救うために動いており、その意思に世界に散らばるカルディアが応え、カルディア自ら彼に恩寵を齎したのです。彼はカルディアの意思を体現する者として戦争を終息させ、傷ついたこの世界を再生させます。彼はカルディアの再来、化身として現れた救世主だと崇拝され、この世界に君臨する唯一神にも等しき存在とされています。
魔法
カルディアが齎した奇蹟の顕現。それが〝魔法〝と呼ばれるものだと、人々には伝えられています。
しかし、辺境の村は元よりある程度発展した街でさえ、その詳細を知る者は一人も居ません。
これは古来国を別つ戦争が頻繁に起きた理由の多くが魔法であったために、魔法王デュランデイルが管理・監督を徹底したためです。
魔法は〝秘匿すべきもの〝、〝選ばれた者にのみ赦された奇蹟〝というのがこの世界の共通認識であり、ほとんどの者はその領域に踏み入ろうとはしません。しかし、一部の好奇心に溢れた者はこの世界で唯一奇蹟を学ぶことができる場所———〝王都デュランディル〝へと足を運ぶのです。
王都デュランディル
王都デュランディル———通称〝王都〝。
白亜の壁に囲まれた魔法王デュランディルが直接治める地であり、この世の真理に最も近い場所とされています。
しかしこの地には選ばれた者しか入ることを許されておらず、また一度この地に足を踏み入れた者が外に戻ったという記録はありません。
王都に入る方法は基本的に2つあります。
一つは〝選抜〝———内部の者から王都へと招かれ、それに応える形で入るというもの。
もう一つは、自力で〝試練〝を突破し、王都へと至るというもの。
王都に至るものはそのほとんどが前者で、後者によるものは全体の1割にも届きません。
〝選ばれしもののみが辿り着ける場所〝———王都に対してはそのような認識が根付いているため、〝選抜〝を受けることはとても栄誉で、幸運なこととされています。
魔法学院
〝選抜〝のほとんどは、魔法学院と呼ばれる王都の学び舎からの〝推薦〝という形で行われます。
〝推薦〝を受けても必ず王都に行かなければならないわけではありませんが、そこには魔法を初めとして〝外の世界では一生掛けても得られないものがいくつもある〝という印象が根付いており、断るものは滅多にいません。
加えて〝試練〝を突破することで王都に辿り着いた者も、(年齢に限らず)魔法学院によって王都の常識を学びます。
王都には全部で12の魔法学院が存在しており、それぞれ固有の特色を持ちます。
また、それぞれの魔法学院の地下には広大な魔剣の迷宮が広がっており、各々の学院はそれの攻略を目指しています。
迷宮攻略
魔法学院の学生達は魔法を学びますが、授業の一環として時折〝迷宮攻略〝に励みます。
迷宮は広大で、謎に満ちています。迷宮の中には〝迷宮種〝という魔物が出現するため危険もありますが、日々の中で培った技術を試すには絶好の機会です。
元々魔法学院は迷宮を攻略するために創られたとも言われていますが、創設から数百年経った今でも12の学院のいずれも迷宮の完全踏破には至っていません。
〝魔剣の迷宮〝という存在自体、王都の外には認知されていません。
学生以外にも資格を有する一部の者は〝探究者〝と呼ばれ、迷宮攻略に日々尽力しています。
随時追記予定